順位 |
名前 |
TOTAL |
1日目 |
2日目 |
3日目 |
16回戦 |
17回戦 |
18回戦 |
19回戦 |
20回戦 |
1 |
鈴木 たろう |
134.3 |
318.5 |
19.2 |
-187.7 |
16.0 |
64.2 |
12.3 |
-41.6 |
-66.6 |
2 |
木原 浩一 |
98.1 |
-97.1 |
124.9 |
91.8 |
-57.2 |
-49.1 |
57.5 |
8.0 |
19.3 |
3 |
鈴木 達也 |
32.8 |
-97.2 |
-8.6 |
113.1 |
-31.8 |
-27.5 |
-59.3 |
53.4 |
90.7 |
4 |
金 太賢 |
-266.2 |
-125.2 |
-135.5 |
-17.2 |
73.0 |
12.4 |
-10.5 |
-19.8 |
-43.4 |
【4日目観戦記】
| 1日目観戦記 | 2日目観戦記 | 3日目観戦記 | 最終日観戦記 |
いよいよ今期の決定戦も最終日である。
たろうの5連勝で始まった本決定戦であるが、最終日を迎えてのスコアはというと
たろう+150.0 木原+119.6 達也+7.3 金▲277.9
金こそ離れているが、たろうと木原は接戦、3番手達也も十分に逆転圏内になっている。
私は各種の観戦記の中で、決定戦とは「頭取り」ゲームと幾度となく表現してきた。
たろうが初日に5連勝、他の3人に400P以上の差をつけた時には、多くの方がこれで決まりと思われたようだが、
この頭取りゲームではなかなかそうすんなりとは終わらない。
確かに麻雀も「リードしている側が有利」なことは間違いない。
だが、麻雀は他の多くのゲームと異なり「1対1対1対1の4者対戦」ゲームであるため「1対3」の構図となってしまい、リードした者も非常に苦しい。
本決定戦でも例外ではなく、2日目以降「たろう対3者」の構図で進んできた。
2日目こそなんとかプラスで終わらせ、リードをキープしたたろうであるが、
昨日の3日目は大炎上。冒頭のスコア状況にまで持ち込まれてしまった。
私はこのスコア状況を結果でだけ知ったのであるが、たろうにとっては中途半端なリードで集中砲火をくらい続けるのに比べたら、
そんなに悪くない状況なのではないかと感じた。
というのも、この接戦というスコア状況になったのが、3日目終了時だからである。
仮にたろうが全員に対し200Pぐらいのリードで最終日を迎え、2回終わったところで今くらいの接戦という状況だとしたら、
みんな生身の人間ゆえ本当は接戦なのに頭のどこかに「対たろう」の意識が残っていたりしかねないし、
なによりたろう自身悪い気分をひきずりながら、接戦の残りに向かうことになる。
一応断っておくことにするが、上記の推測はたろうをみくびっているわけではない。
たろうをそこまで精神的に追いやることができるぐらい、今回の他の3人の結託は恐ろしいものだったということであり、
特に達也のそれは見ている我々すら「そこまでやるのか」と畏怖するものであった。
さて開始前の推測はここまでにして、なにはともあれ接戦のスタートとなった最終日の模様を見ていくことにする。
★16回戦★(木原→金→達也→たろう)
泣いても笑ってもあと5回。たろう、木原はお互いに一つでも上の着順が取りたいところ。
そして達也を含めた3人の共通の考えは「金がトップを取るのは構わない」ということ。
大きく状況が動いたのは東3局1本場。微差でトップ目の金がハネ満をツモアガり。
金(北家)11巡目
リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ
好配牌から8巡目に上記のテンパイをはたしたところ、のポンが入ったところでツモ切りリーチ。
結果的にタイミングばっちりの一発ツモで裏も乗って3000・6000は3100・6100。
「金がトップを取るのは構わない」が本当に3人の共通の考えであったかのように、このあと16回戦は3人の着順勝負の様相で進んでいく。
そして激しい着順争いは南2局に始まった。
なんと木原が配牌テンパイ。
木原(西家)1巡目
ドラ 裏ドラ
残念ながら地和ならずだが、当然のダブルリーチ。
3人にアガり牌が吸収され、アガりは難しい状況だったが、流局寸前手詰まりの達也からがこぼれて8000。
これでたろうと1600差の3着。
南3局。親の達也は現在ラス目、当然の猛攻撃。
達也(東家)8巡目リーチ
ドラ
ここに敢然と立ち向かったのはたろう。
たろう(南家)12巡目
チー
無スジの牌をガンガン切り飛ばし、12巡目にをチーして上記の牌姿。
たろうはこの半荘、木原と1600差の2着目。
そして次局は親。ここで点差をつけておきたいところではあるが、木原、金からみてこの仕掛けはどう映るか。
2着目が親のリーチに無スジを切り飛ばし、仕掛けを入れる。
打点が伴うテンパイは明白で、さらにはドラがオタ風の、しかも役牌は出枯れ。
のチーでたろうの河にはがある、ホンイツの気配もない。
もはや役は三色、待ちも片アガリのといわんばかりの状況で、いくら親リーチの現物とはいえ、打つ者がいるハズなく
もはやテンパイ料しか期待できない。
そして次巡、たろうはさらに無スジのをツモ。通っていないスジは、、の3種のみ。
さすがにたろうも、ここでオリ…。
とはいかないのがたろう流。
あっさり切り飛ばしてテンパイ維持。
こうやってコツコツ点差がついていくからたろうは強いのかもしれないが、私には決してマネできない。
結局2人テンパイ。
南3局1本場、前局は我慢の局だった木原に好配牌。
木原(西家)1巡目 ドラ
打
2着浮上、金からの直撃ならトップも見えるチャンスかと思われたが好事魔多し、達也から4巡目にリーチの声。
達也(東家)4巡目リーチ
木原一発目にツモったをノータイムツモ切り。無情にも放銃、7700は8000。
こんなをためらっていたら麻雀にならないわけで、
あんなに無スジを切っても放銃しなかったたろうと比べてなんかせつない。
一方の達也は3着浮上。
なんとか2着まではいきたいところだが、2本場は序盤から木原、たろうに立て続けに仕掛けを入れられ苦しい戦い。
10巡目ようやくテンパイで下記のリーチ。
達也(東家)リーチ
ドラ
下家のたろうの仕掛けはダブをポンしてピンズのホンイツ一直線。
木原の手はツモ切りが多く推測しにくいが、苦しいカンを埋めてのソーズのリャンメン待ちで、好感触のリーチ。
しかしアガったのはたろう。達也がすぐにを掴んで放銃。
たろう(南家)11巡目
チー ポン ロン
痛すぎる8000は8600。達也、苦労も虚しく再びラス目に転落。
さてオーラス。点棒状況はというと
たろう37000 木原14800 金40000 達也8200
なんとたろうがトップまで3000とせまってしまっている。
ここでたろうにトップを取られると木原はともかく達也は相当苦しくなる。
そしてたろうがリーチの声。
たろう(東家)12巡目リーチ
ドラ
実はなんでもない手であるが、一発裏有りの協会ルールではこんな手でも満貫になり得る。
そして何より同卓者はこの程度の手牌だとはわかっていない。
緊迫の状況だったが、リーチの直後木原が切ったリーチの現物のに金がロンの声を発した。
金(西家)
ロン ドラ
たろうがトップにならなかったのはよいが、ちょっと値段が高すぎる。
ラス落ちの木原の心中やいかに。
16回戦結果
金+73.0 たろう+16.0 達也▲31.8 木原▲57.2
(16回戦終了時トータル)
たろう+166.0
木原 +62.4
達也 ▲24.5
金 ▲204.9
★17回戦★(木原→達也→たろう→金)
「たろうがトップ」という最悪の事態は避け、2番手木原はまだ100P差。
まだまだこれからと気持ちを切りかえて臨んだであろうこの17回戦目。
東3局にたろうの大物手が炸裂する。
たろう(東家)14巡目
リーチツモ ドラ 裏ドラ
心をくじく8000オール。さらに1本場もたろうの攻めが続く。
たろう(東家)8巡目リーチ
ドラ
現状約30000点強の点差。さらに4000オールとでもなれば、50000点近い差になる。
見ていた我々はもちろんのこと、対局中の他の3人も観念せざるをえない状況であったが、ここは唯一手がまとまった金がめくり合いに勝利する。
金(南家)15巡目リーチ
一発ツモ
木原、達也にとって逆転の希望をつなぐ金のアガリであったが、と同時に最低でも金をまくることができなければ、
たろう優勝の可能性が相当に高くなる状況になった。
さて唐突であるが、たろうの「強さの秘訣」とは一体何であると皆さんはお考えだろうか。
もちろん、たろうの良さのポイントは非常に多いのであるが、この半荘の後半で見られたポイントのうち2点を紹介しようと思う。
まず「牌理に明るく、推理力が高い」こと。
南2局木原がリーチをかけた局面があった。各家の捨て牌は下記の通り
達也(東家) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
たろう(南家) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
金(西家) ↓ ↓
木原(北家) ↓ ↓ ↓ ↓
(リーチ)
たろう(南家手牌)
ドラ
たろうはおそらくこの情報だけで木原の手について「七対子」である可能性を強く考えていたと思われる。
が4枚が3枚見えでリーチ宣言牌が生牌の。
暗刻からの切り出しの可能性が高く、そういったテンパイの取り方をする手牌を想像すると「七対子」は外せない。
この後の進行でがさらに河に見えてこないようだと、ますます暗刻からの切り出しの可能性は高くなる。
たろうはこのリーチに対し、慎重にオリる牌を選択。不用意に字牌を切り出すのも避けている。
ちなみに木原のこのリーチは実際に七対子。守備に回った時には牌理は非常に重要であり、とりわけたろうはそこが強い。
次に2点目。
「リードしている時も油断が少なく冷静に対処できる」こと。
南3局3本場金、木原が続けてリーチをかけるが、マメに一発消しのチー。
続けて南4局は金のリーチ。すでにテンパイの入っていたたろうだが、一発目に引いた牌を止めてオリ。
さらに1本場今度は木原がリーチ。またもテンパイの入っていたたろうだが、一発目に引いた牌を止めてオリ。
なんだ当たり前じゃないかと思われるかもしれないが、どれも「うっかり」とか「アガリの誘惑」に負けたりすれば、このゲームのトップは取れていなさそうである。
南3局は木原が一発ツモしていたらハネ満の親かぶり(チーにより喰い流されている)。
南4局は絶テンのテンパイの誘惑に負けて、一発目にツモった牌を切ると5800の大当たり。
さらに1本場の木原のリーチに一発放銃すると、なんとうっかりの3着転落であった。
特に木原のリーチに対しては、テンパイを維持したくなる状況であった。
(この程度をオリてばかりいると2着目金にトップをまくられる危険もある)
たろう(北家)木原リーチの一発目
ツモ ドラ
木原の河 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
考慮材料
(1)木原には満貫までは打てる。
(2)木原はハネ満直撃でなければトップにはならないため、普通の打点で2着を取りにきている可能性も低くない。
(3)ドラのは2枚自分が持っており、ドラで高くなっている可能性は低い。
たろうの選択は打。
理由は以下
(1)木原の手がハネ満の可能性を探ると「役がらみ」である。
(2)実は木原が切ったを金がポンしている。つまりは4枚見えている。
(3)ということは「5」がからむ三色は存在しない。ドラがなことも考慮して
「234」「678」の三色同順だとタンヤオもからめてハネ満になりやすい。
(4)さしあたって今ツモったのは。三色同順の高目になりうる牌。
(5)しかも一発目。
たろうはこの局を切っておりを使ってアガリきるのは容易ではないのだが、これは「さすが鈴木たろう」と言える選択である。
結局たろうはオーラスの金の猛攻をしのぎ、このゲームのトップ。
木原痛恨の連続ラスで、あっという間に土俵際となってしまった。
17回戦結果
たろう+64.2 金+12.4 達也▲27.5 木原▲49.1
(17回戦終了時トータル)
たろう+230.2
木原 +13.3
達也 ▲52.0
金 ▲192.5
★18回戦★(木原→達也→たろう→金)
このゲームが正念場の木原が開局からやる気満々の手牌進行を見せた。
木原(東家)1巡目
ドラ
この配牌から打とし、迷うことなくホンイツへ一直線。
イーシャンテンからが長かったがリーチと来たたろうと真っ向勝負。
見事直撃に成功した。
木原(東家)
ポン ロン
こういった高打点を見据えた一気寄せは以前の木原には少なかった印象があり、驚きとともに彼の仕掛けに対する恐怖感が増した気がする。
たろうとのトップラスの状況を作り、一気にポイント差を詰めてしまいたい木原であったが、1本場は金のリーチに放銃。
金(北家)
リーチロン
今いち波に乗り切れないが、たろうラス目のまま迎えた南1局、親の木原に再びチャンス到来。
木原(東家)リーチ
ドラ
このリーチを受けたたろう、すでにピンフの聴牌が入っていたのだが一発目にを引かされると、テンパイを外しまたも冷静に対処する。
たろう(西家)
ここからツモで打。
以下ツモで打。
ツモで打。
ツモで打。
テンパイに復帰してすぐにでロン。
たろう(西家)
ロン
リーチに対してだけでなく、脇の国士気配に対してもケアしている。隙がない。
たろうはこの後、南3局の親番でビッグチャンス。
たろう(東家)配牌
ドラ
から9巡目に下記のテンパイ。
たろう(東家)9巡目
ヤミテンに構えて12巡目にツモアガり。あっという間にトップ目まで駆け上がった。
たろうトップなら投了間近だったが、1本場は木原が12000を達也からアガる。
木原(西家)リーチ
ロン
ゆとりがあれば直撃かツモ狙いとしたいトータルの状況であるが、いかんせんこのゲームの点棒状況が思わしくない。
即リーチでハネ満としてわずかながらトップ目に立つと、オーラスも仕掛けて自らのアガりで望みをつないだ。
18回戦結果
木原+57.5 たろう+12.3 金▲10.5 達也▲59.3
(18回戦終了時トータル)
たろう+242.5
木原 +70.8
達也 ▲111.3
金 ▲203.0
★19回戦★(達也→木原→金→たろう)
事実上たろう木原の一騎打ちとなった。
とはいえ達也と金も最後まで戦わなくてはならない。
麻雀は4者対戦ゲームがゆえ、決勝では終盤どうしてもこういった立場の者が出やすい。
およそここからは長引く展開であろうと思ってはいたが、実に全23局うち流局13局、時間にして2時間超の熱戦となった。
序盤にリードしたのは木原。
東2局1本場、下記のリーチを一発ツモ。
木原(東家)リーチ
一発ツモ ドラ 裏ドラ
東場の大きなアガりはこの一つだけ。東場終了時木原42300、たろう8800と木原にとっては絶好の展開である。
だが南1局の親番達也の猛攻でトップ目をさらわれて迎えた南2局の親番で、このゲームいやこの決定戦最大のキーポイントがやってきた。
点棒状況は、達也37900 木原34600 金17700 たろう6800。
木原(東家)12巡目
上記の形で上家達也から出たをチーせず。さらに次巡ツモをツモ切り。
さらに17巡目ツモで打。
場にはが1枚ずつが3枚が2枚落ちている。
またたろうがをポンして聴牌気配であり、その河にはがある。
結果の話はさておき、現場で見た第一感は、
「確実に山に寝ていそうなのはとなのであるから、打の勝負は打より危険度は高いものの、
勝負手の選択としては悪くないのではないか」である。
実際にはこのでたろうに放銃(5200は5800)。
木原好機を逸する。
この放銃でトップ目達也との点差が広がってしまった木原。
オーラスはたろうの親ということもあってだろうが、すんなり平和ドラ1を達也からアガり自分2着たろうラスでこのゲームを終えた。
19回戦結果
達也+53.8 木原+8.0 金▲19.8 たろう▲41.6
(19回戦終了時トータル)
たろう+200.9
木原 +78.8
達也 ▲57.9
金 ▲232.8
★20回戦★(金→たろう→達也→木原)
いよいよ最終ゲーム、木原はたろうとトップラスで約42000差が必要である。
東場の大きな移動はたろうが達也に放銃した8000だけ。またしても流局が多く、勝負は南場次第となった。
南入時点での持ち点は、金24000 たろう19800 達也33100 木原23100。
ラス親が木原であるため、たろうもできるだけ持ち点にはゆとりがほしい所である。
南1局達也があっさりとハネ満をツモアガり。
達也(西家)8巡目
ツモ ドラ
もはや負け戦であるが、しっかりした手順にツモがついて来た。
木原がトップでなければ、約80000点のリードがあるたろう。
南2局の親番では木原のリーチにひるまず応戦、四暗刻のイーシャンテンの達也から2900。
1本場は役無しでリーチ。手の内に安全牌のない木原から2000は2300だったが、
実は達也はまたしても四暗刻のイーシャンテン(しかも単騎待ちになりうる)。
金も国士無双のイーシャンテン。もうちょっと長引いてほしかった1局だった。
そんなことは露知らぬたろう、2本場も木原から1500は2100。
さらに3本場も木原のリーチに向かっていったが今度はさすがに御用、5200は6100を放銃。
3度のアガり、その内2度が木原からの直撃、自分が2着目、木原がラス目まで来ていた3本場はやめた方がいいなんていうのは当たり前の話すぎで、やめないが鈴木たろうの「良さ」なのであり、それによって大きなリードを築けるのであろう。
ここはそういうことで終わりにしておく。
たろうの驚愕の麻雀はまだ続く。
南3局1本場
たろう(北家)
ポン ドラ
持ち点状況は、達也44200 木原19800 金17000 たろう18000。
この片アガりのを達也から出て見逃し。
何回考えても私にはアガる選択しかできないので、考えるのは止めさせて頂きたい。
少なからず、達也のトップを磐石にしてしまいたい、という思惑はあったのであろうことはわかる。
そしてその通りに事は進んでいく。
達也4000は4200オール、6000は6300オールとアガり、実に達也と木原の点差は70000点弱にまで広がった。
これ以上は絶望的に苦しくなる木原、5本場に下記のアガり。
木原(南家)
チー ポン ツモ ドラ
ハネ満のアガり。これで後はオーラス、アガり続けるだけ。
そしてオーラス。達也もダブル役満以上の直撃の条件は残っているが、現実範囲としては、親の木原対たろうの正真正銘の一騎打ち。
木原7巡目に下記のリーチ。
木原(東家)7巡目リーチ
ドラ
リーチと言われれば聴牌してない限り、放銃は回避するであろうと考えていたのだが、
たろうのミラクル麻雀ではなんと現物が2枚あるのに放銃。
裏ドラで12000。
前半に少し褒めすぎたと反省したくなる。これで木原は「達也かたろうから18000」でトータルトップ浮上の所まできた。
たろう危うし。
視聴されていた方もそう思われていたであろうが、続く1本場は比較的まとまった配牌を取った木原の手が思うように進まず、
門前で落ち着いて七対子に仕上げたたろうがアガって、ゲームセット。
20回戦結果
達也+90.7 木原+19.3 金▲43.4 たろう▲66.6
(最終スコア)
たろう+134.3
木原 +98.1
達也 +32.8
金 ▲266.2
最終日の闘牌は約10時間にも及んだ。
終盤は気力体力集中力ときつい対局であったであろうと思う。
みんな本当におつかれさまでした。
冒頭にも書いた通り、決定戦という「頭取り麻雀」はリードしている者が逃げ切るのは本当に苦しく大変な事。
初日の5連勝で、
「だいたいたろう優勝」
なんて周りが思うほど楽なものでは決してない。
そんな中で一時は僅差まで差を詰められながらも、逃げ切った鈴木たろうは本当に強かったと言ってよいと思う。
また敗れた3名も、2日目以降本決定戦を最後まで白熱したものにした戦いぶりは賞賛に値すると私は思う。
また来年も最終日まで緊迫したゲームが楽しめることを願って、今年はここまでにいたしとうございます。
(文・二見 大輔)
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