 
順位 |
名前 |
ポイント |
1日目 |
2日目 |
11回戦 |
12回戦 |
13回戦 |
14回戦 |
15回戦 |
1 |
朝倉 ゆかり |
249.9 |
66.9 |
139.9 |
9.1 |
-16.0 |
-16.7 |
11.2 |
55.5 |
2 |
水崎 ともみ |
15.7 |
2.0 |
-65.1 |
-59.2 |
59.5 |
5.0 |
61.2 |
12.3 |
3 |
竹居 みつき |
-22.3 |
127.2 |
31.5 |
-16.1 |
-49.7 |
-53.1 |
-49.0 |
-13.1 |
4 |
佐月 麻理子 |
-245.3 |
-196.1 |
-106.3 |
66.2 |
5.2 |
64.8 |
-23.4 |
-55.7 |
|1・2日目観戦記|3日目観戦記|
≪女流雀王決定戦 3日目観戦記≫
第16期女流雀王戦、2日目を終えてのポイントは、
朝倉ゆかり +206.8
竹居みつき +158.7
水崎ともみ ▲63.1
佐月麻理子 ▲302.4
となっている。
初日に走った竹居をとらえて首位に立った朝倉には、誰もなしえていない4度目の女流雀王戴冠の期待が寄せられる。
竹居は決定戦初挑戦で素晴らしい戦いを見せている。朝倉に首位を取って変わられたとはいえ、その差は50P弱、トップ1回分でしかない。
水崎は苦しいか。朝倉だけでなく、竹居とも200P強。残る5回戦のうち最低でも3トップは必要だろう。
そして佐月。まわりが声をかけづらい状況でもあり、解説者たちも佐月の話題を避けていたが、そんな気配を察してか、「私いるよ!」と言って笑顔で卓に着いた。話題にされず存在を無視された格好への抵抗でもあるのだろうが、「最後まできちんと戦って存在をアピールします」の決意でもあっただろう。
★11回戦(佐月→水崎→朝倉→竹居)
起家を引いた佐月、3巡目リーチで12巡目ツモ。
           
ツモ ドラ 裏ドラ
4000オールで存在を証明。
1本場は朝倉が新たなアイテムを見せる。6巡目、
            ドラ
ドラの はとうに切っている。ここから佐月の切った をポンしたのだ。(打 )
解説の愛内は「意外」、実況の金も「去年はなかった動き」と伝えている。
さらに チー、 ツモで朝倉は局を進めた。
東2局はまたも佐月が早いリーチ。
            ドラ
佐月がトップになるのは構わないので、さからう必要はないのだが、親の水崎はちがう。イーシャンテン維持したまま で放銃してしまった。
この後は大きなアガリはなく、かわし手主体で局が進んだが、東4局1本場の朝倉のアガリはかわし手といえども強烈だった。
5巡目、朝倉が をポン。すると佐月からリーチが来た。待ちは絶テンで、6枚残りの - だ。
水崎が現物の を切ると朝倉は一発消しも兼ねたチー。
      チー  ポン  
イーシャンテンとはいえ、だいぶ危なっかしい。
すると ツモ。通っていなかったが、こうなったら を切るしかない。
リーチ後に佐月は を切っていた。水崎の手に があり、これが打ち出されればチーしての放銃と思われたが、水崎は他にも安牌があり、なかなか打たれなかった。
すると朝倉は ツモ。こうなると が薄くなっているため、この受けを嫌って打 となり、放銃回避。
ばかりか、すぐに を暗刻にしてテンパイしたのだ。
この時点でも - 4枚、 - 3枚と佐月のほうが分がよかったのだが、佐月が即 を掴まされた。
この結果を見て、「何者かが朝倉を後押ししている。今期も朝倉だ」そんな思いが頭をよぎる。
しかし、後押しされているのは朝倉だけではなかった。
南1局、水崎がリーチ。
            ドラ
リーチ打牌は 。現在ラス目で打点が必要。リャンメンよりもツモリ三暗刻に受けるのに迷いはなかった。
しかもピンズの場況がよく、 はともかく がヤマにいそうであった。
リーチを受けて親の佐月が粘る。
         チー  ドラ
朝倉も終盤テンパイを入れる。
         チー  ドラ
リーチと二人の押しの中、一番弱く打っていた竹居だったが、それだけに通っていない中張牌であふれ、そして残り2巡でテンパイが取れる形となった。
            ツモ ドラ
しかし、 は親の佐月でさえ打ち切れずにテンパイを壊した牌。
朝倉がチーしたときに通った を切ってイーシャンテンで粘ってその後の展開に委ねる道もあったが、竹居は果敢に を勝負、さらにリーチと行った。
結果は、水崎が即ラス牌の を掴んだ。
このアガリで点棒状況は、
佐月39000
竹居30500
朝倉23100
水崎 7400
となり、竹居は朝倉をかわして2着になったばかりでなく満貫ツモ、5200点直撃で佐月をとらえてトップになる点差となった。
朝倉にとっては由々しき状況である。
しかし、朝倉にあせりはみられなかった。
南3局、親番を迎えると2000オール、1300オールと加点し2着に浮上、今度は朝倉が佐月に4300点差と迫った。
南3局2本場、佐月と朝倉がぶつかる。
朝倉
         ポン 
ドラ
ポンテンで打ち出したのはドラの 。これをすでに仕掛けていた佐月がポン。
   ポン  チー  ポン  ドラ
結果は佐月がツモアガッてトップ目からさらに上乗せ。
こうなれば、佐月がトップのうちに終わらせようと、オーラスは水崎が仕掛けて1000点で終局させた。
11回戦結果(トータル)
佐月 +66.2(▲236.2)
朝倉 +9.1(+215.9)
竹居 ▲16.1(+142.6)
水崎 ▲59.2(▲122.3)
★12回戦(竹居→佐月→朝倉→水崎)
東1局、起家の竹居が絶好の3メンチャンで7巡目リーチ、11巡目に難なくツモ。
            ツモ ドラ 裏ドラ
出足のいい1300オールだが、竹居ツモアガリの寸前、朝倉はこんなテンパイをしていた。
            
1本場、水崎が7巡目にリーチ。
            ドラ
リーチ打牌はドラの 。竹居がこれをポンする。
         ポン  ドラ
リーチ後に水崎は をツモ切っていた。これでは竹居、掴んだ が止まるはずもなく、ツモ切りで満貫放銃。
しかし、竹居は次局、ドラ ポンの満貫を親でテンパイを入れた佐月から出アガッて一息つく。
東3局、チャレンジャー3人の恐れていたことが起こる。
            ツモ ドラ 裏ドラ
朝倉がこのリーチを一発でツモって6000オール。
2600オールくらいならともかく、親っパネはでかい。
朝倉のトップはなんとしても阻止しなければならないが、仮に誰かが頑張ってトップを奪うにしても、朝倉がよほどのミスをしない限り、3着以下に落ちそうにないからだ。
朝倉のトップをまくるのは「現在2着の私の役目」とばかりに1本場、水崎が7巡目リーチ。
            ドラ
すかさず追いかけリーチを打つ朝倉。
            ドラ
この勝負は水崎が をツモって勝ち。裏ドラも でハネ満。一発で朝倉をかわしてトップ目に立った。
この後は佐月が頑張りを見せる。東4局、リーチツモ・ドラ1。南1局1本場、ピンフツモハイテイ。
親番を迎えた南2局、喰いタン1500の後、1本場で、
            ツモ ドラ
の4000オールをアガる
これでどうなったかというと、
水崎29900 佐月29400 朝倉27200 竹居13500
と、朝倉を3着に落とすことに成功したのだ。
佐月、こうなればもちろんトップにまでなりたいが、2本場は水崎が4巡目リーチ、一発ツモ。
            ツモ ドラ 裏ドラ
さらに南3局にも水崎に2000点を放銃し、オーラスは満貫ツモでも水崎に届かない点差となった。
むろん、ラス親の水崎は流局すれば手を伏せるはず。
オーラスの佐月、
            ドラ
この手に をツモッてもアガらず、 切りとして、ドラ を引いてさらに - 待ちリーチやタンヤオの変化をめざす。
そして14巡目、待望の を引いて打 リーチとしたが、残る3巡でツモることはできなかった。
朝倉は仕掛けていたが、テンパイすることはできず。結果3着で終わったが、2番手の竹居がラスでの3着ならば合格点の進行。
12回戦結果(トータル)
水崎 +59.5(▲62.8)
佐月 +5.2(▲231.0)
朝倉 ▲16.0(+199.9)
竹居 ▲49.7(+92.9)
★13回戦(水崎→朝倉→佐月→竹居)
東1局、起家の水崎が7巡目テンパイ即リーチ。
            ドラ
途中から打点を考えて七対子に決め打っていた佐月、狙い通り残した を重ねて直後に追っかけリーチ。
            ドラ
このドラタンキはリーチ時点で2枚残り。ツモり勝って3000・6000。(裏ドラ )
佐月はこのリードを守り切る。全10局と局数が少なかったこともあるが、ただ一人200を超えるマイナスを背負いながらも、ゲームメイクをきちんと考えている。大トップを取りたい気はやまやまだろうが、そもそもトップ目から転げ落ちては本末転倒なのだから。
一方、決着権を握る朝倉は東場はノーホーラだが放銃もない。あせらず局の進行を眺めていた。
南1局1本場、朝倉が小考した牌姿がおもしろい。なんということもない牌姿だが、朝倉の手作りのセンスが垣間見える。
3巡目に、
            ドラ
ここにツモ となった。打 も悪くはないが、リャンカンから入ってこない限りは苦しい。もうひと手間かけたいところだ。
となれば、567三色が見える手なので、 切りか。解説の愛内よしえ、大崎初音の二人がそう予想したところで、朝倉は に手を掛けた。
二人が声をそろえて「チーマン!?」と叫ぶ。実況の金が、「123を見たんですかね?」
たしかにこの手、567三色がはっきりと見えているが、その場合雀頭探しの旅に出なければならない。
しかし、まだ手にない 引きや 引きを仮想すると、 雀頭で安定した形で三色が狙える。
結局この手は をもう1枚引いてここが雀頭となり、7巡目にピンフテンパイ。
            ツモ →打 リーチ ドラ
もちろん即リーチ。しかもこの巡目で が2枚出ており絶テンであった。
このとき、親の水崎は1巡目から を仕掛けテンパイを入れていた。
         ポン  ドラ
これでは一発目に掴んだ は止まりようがない。満貫放銃となった。
このひとアガリで朝倉は28800となり、トップ目佐月30300に肉薄。
南3局1本場、佐月に絶好の手が入る。
8 巡目にこのテンパイ。
         ポン  ツモ →打 ドラ
この手、2巡目の形が、
            ドラ
で、ここに をツモッて を1枚はずしている。
佐月、テンパイ時の捨牌は以下。
     
 
このとき朝倉は、
            ドラ
次巡 ツモ、 切り。
もう一手進めば が出かねない形であったが、1枚切れの をツモると、現物の を抜いて解説陣に「えっ!?」と言わせた。
たしかにこの局、朝倉は5巡目に を合わせ打ちするなど、引き気味の進行。
しかし、 は早くに捨てられ、 が2枚捨てられ、 が特に危険というわけではない。
さらに佐月はトップ目とはいえ28800、朝倉27300と接戦で、親の佐月は1500でも仕掛けるところ。打点は読みづらいのだ。
この状況下である、ちょっと を押しても誰も不思議ではないところで、欲望を絶つように手を壊す。目立たぬファインプレーだと思う。
この後、佐月は を引いた。ドラを隠したまま 切り、あるいは ツモ切りでドラなしアピール、やりようはいろいろあるが、 切り以降の朝倉の打牌を見て、直撃は無理と悟った佐月はカンしてリンシャン、あるいはカンドラをのせての6000オールを引きにいった。
ドラ4枚を見せられては、朝倉ばかりでなく3人揃ってオリ。佐月の勝負手は3000点の収入で終わった。
南3局2本場、水崎が失点を挽回する。
            ドラ
終盤、この形に絶好の を引いた水崎、打 でリーチ。
このときラス目の竹居は、 をポンしたときに朝倉から喰い取ったドラの を重ねてテンパイを入れていた。
      チー  ポン  
竹居はこの半荘ノーホーラで終わるのだが、この局も は朝倉に固められ、 は佐月に固められ純カラだった。
そんなことは知る由もなく、掴んだ は止まらなかった。これで、
佐月31800 水崎28000 朝倉26300 竹居13900
となって迎えたオーラス、親の竹居が5巡目リーチ。
            ドラ
ラス目ラス親の早いリーチ。通常は一人旅になるところだ。だが、佐月の手も早かった。
             ドラ
佐月の大長考が始まった。関連牌は が場に1枚出ているだけ。
「テンパイ取る?取るならどっち?」
「テンパイ取っても水崎さんからアガッちゃだめだよね。朝倉さん2着にしちゃうから」
「いっそ 切ってオリようか。みつきちゃんに親満くらいツモッてもらってから終わらせたほうが朝倉さんラスでいいし」
「でも、アタシと朝倉さん、たった65差だし。1本場になって13・26引かれたら元も子もない…」
――どれを考えたというより、このすべてを考えていただろう。あるいはこれ以上のことも。
佐月が下した決断は 勝負のテンパイ取り。そしてすぐに をツモりあげた。
佐月、水崎の連合軍の前に、朝倉またも3着。頂上は次第に削られ低くなってきているが、2番手との差は逆に広がっている。
そしてゴールが着実に近付いている。
13回戦結果(トータル)
佐月 +64.8(▲166.2)
水崎 +5.0(▲57.8)
朝倉 ▲16.7(+183.2)
竹居 ▲53.1(+39.8)
★14回戦(水崎→竹居→佐月→朝倉)
この日は好調の水崎が起家を引いて4000オールで飛び出す。
            ツモ ドラ 裏ドラ
リーチした直後に佐月にド級の手で追っかけられたが、
            ドラ
やはり枚数の差で水崎が勝った。
最後のツモでアガッたのだが、この時点で4枚生きの - 待ちだった。(佐月は1枚残り
)
1本場は朝倉がタンヤオイーペーコーをツモ。
            ツモ ドラ
東2局は竹居が七対子ツモ。
            ツモ ドラ
ホンイツを狙いつつ、 のトイツが残ったまま七対子でテンパイしてしまった。
そしてリーチの打てる牌を探しているうちにひょっこりとツモッてしまった。
しっくりこないアガリだが、親なので1600オールと、まあまあの収入だ。
しかし、出アガリならロンせざるを得ないが、ツモならばここから を落としていく手もあったと思う。
東3局は朝倉(南家)がまたもイーペーコーツモで1000・2000。
            ツモ ドラ
3者の点棒状況が、
水崎34900、朝倉30300、竹居24100
となって迎えた南1局が忘れられない。
を仕掛けていた朝倉から、15巡目に が打ち出された。
          ポン  ツモ →打 ドラ
4枚持ちから暗カンせずの切りで ・ 待ちテンパイ。
他家からは生牌だが、ソーズをあまらせたわけではなくテンパイかどうかは判然としない。
リードしている朝倉がカンするわけはないが、もしカンしていたら他家の警戒はもっと強まっていただろう。
このとき、竹居は苦悶していた。
13巡目、
            ツモ ドラ
暗刻がふたつ。逆転優勝の狼煙となる四暗刻をめざしていたが、 ツモで七対子のテンパイが約束された。
ドラがなければ四暗刻一直線だっただろう。しかし、ドラ がトイツでタンヤオ付き。
ヤミで朝倉から直撃、あるいはツモッてハネ満――のコースが頭をよぎる。
竹居はその道を選んで打 、次巡 ツモで打 でテンパイを入れた。
そして運命の15巡目、朝倉テンパイ直後に竹居は を引く。
            ツモ
当然の大長考。
「朝倉さんはテンパイしているのだろうか?」
「 は当たり? は?」
「 を切ったからってスジの が出てくる場ではないけれど、どうせ勝負するのなら……」
様々な思いがよぎっただろう。そして竹居の出した結論は ツモ切りだった。
「ロン」朝倉の手が開かれた。値段は聞くまでもない。
竹居が点棒を支払うとき、かすかに微笑んでいる。それは、自分の勝負が終わったことを自覚する達観した微笑だったのか。いや、おそらく、
「当たりかぁ……朝倉さんやっぱり強い!」
と、現女流雀王の強さを再確認し、そんな強い人と打てたことに幸せを感じている笑みではなかったか。
このアガリで朝倉はトップにまでなった。
オーラスを迎えたとき、朝倉と2着水崎とは3400点差。
            ドラ
この手をテンパイした水崎がリーチ。安目出アガリでは足りないが、 を一発でツモリ上げて満貫。
この半荘のトップを奪い返すとともに、トータルでも竹居をかわした。
14回戦結果(トータル)
水崎 +61.2(+3.4)
朝倉 +11.2(+194.4)
佐月 ▲23.4(▲189.6)
竹居 ▲49.0(▲9.2)
★15回戦(竹居→水崎→佐月→朝倉)
東1局1本場、朝倉が佐月から満貫をアガる。
      ポン  ポン  ロン ドラ
もはや値段などどうでもいい。朝倉は局を進めるだけだが、それがたまたまドラ暗刻だっただけだ。
むしろ、この最終戦は水崎と竹居の2位争いが焦点。決定打となるアガリが東3局1本場に出る。
竹居が11巡目に 切りリーチ。
            ドラ
水崎がこの をポン。
         ポン  ドラ
2巡後に ツモ打 、さらに2巡後に をツモリ上げた。
実はこの半荘、南2局にも朝倉がドラ3をアガり、
         ポン  ツモ ドラ
トップを取る必要のない朝倉がトップになるのだが、2着は水崎、トータルでも水崎が2位で終わった。
最終戦結果(トータル)
朝倉 +55.5(+249.9)
水崎 +12.3(+15.7)
竹居 ▲13.1(▲22.3)
佐月 ▲55.7(▲245.3)
こうして、第16期女流雀王戦は朝倉の強さを再確認させる結果で終わった。
しかし、竹居は初挑戦で堂々とした戦いを見せた。今後に期待が持てる。
水崎は最終日が良かっただけに2日目の不調が悔やまれる。実力は十分評価されているだけに、次には結果を出してもらいたい。
数字だけをみればボロボロの結果に終わった佐月だが、決して評価は下がらない。ディフェンディングの年に敗れてリーグ戦に戻ると、高いステージを経験したあとの喪失感からか、なかなかすんなりと勝ち切れないものだ。それなのに当り前のように決定戦に勝ち進んできた。さらに春には連盟のビッグタイトルを獲り、男女混合戦でも通用することを見せつけている。評価が上がった1年といっていいだろう。
そして朝倉。産休明けは感覚が戻るのに少し時間がかかったようだが、昨年は大逆転の優勝。今年は安定感抜群の逃げ切り。本当に強い。私生活も含めていろいろな意味で現在もっとも充実している女流ではなかろうか。
ただ一人4度戴冠となった朝倉に、第17期は誰かが待ったをかけるのか、それとも女流雀王戦初の3連覇となるのか、1年間見守っていきたい。

(文・五十嵐 毅)
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