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≪大会レポート≫

初めまして。
日本プロ麻雀協会12期前期入会の新人、武中 真です。

新人とは言っても、昨年まで別のプロ団体に7年位所属していたので初々しさも何もありません…。
今回のチャンピオンロードシリーズは私が過去に優勝したタイトル戦、「日本オープン」シリーズ。
歴代優勝者として開会に伴い最初に挨拶をさせて頂いたのですが、
「今期入会した新人です!」って言ったら、一部から失笑が漏れてました(´-ω-`)

肝心の大会成績はというと、只々他家に点棒をばら撒き続け会場内ブービーで即足切り…。
足早に帰ろうと思ったら、運営から「負け犬はレポートでもやっとけ」と言われたので、以下決勝の模様をお届け致します。

砕けた感じでお届けしようかなと思ったのですが、面子も内容もかなり面白い決勝となったので、真面目に解説してみることにしました。
そんな訳で以下から急に観戦記風に文調が変わりますが、ご了承下さい。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2013年11月23日に開催された、第4回チャンピオンロード〜日本OPシリーズ〜。
決勝に残ったのは以下4名。

1位通過・石川 貞夫さん

第9期アマ最高位をはじめ、様々な団体の競技大会に参加している古豪。
ちなみに私事だが、石川さんとは今年別のプロ団体で主催する、赤有りルールのワンデイ大会決勝で同卓したばかり。
その時の結果は石川さんの完勝で、完膚なきまでに私は叩きのめされた。
意外にもチャンピオンロードは今回が初の決勝進出との事だが、
石川さん位の経験があれば、それで力むということは無いだろう。

 

2位通過・柳田 憲昭

日本プロ麻雀協会、第12期前期入会。
今期入会した新人で、チャンピオンロード初参加となった今年の雀竜位シリーズでいきなりの初優勝。
3回目の参加となった今回も見事決勝進出、他の競技大会でも非常に優秀なアベレージを残している。

 

 

 

 

3位通過・金原 正雄さん

今年初戦のシリーズ・ClubNPM感謝祭の優勝者。
チャンピオンロード唯一の複数回優勝経験者(2回)、かつ最多の決勝進出回数を誇る。
おそらくチャンピオンロードによく出ている方の中で、
金原さんの顔と名前を知らないという方は殆どいないのではなかろうか?
誤解を恐れず書いてしまうと、個人的に今回の決勝で内容が一番良かったのは金原さんだったと思っている。
内容が結果に直結しないのも、麻雀というゲームの醍醐味でもある訳だが。

 

4位通過・市井 悠太

日本プロ麻雀協会、第8期後期入会。
チャンピオンロードにもっともよく参加している若手選手の一人。
ちなみに彼は昨年の第3回チャンピオンロード〜日本オープンシリーズ〜でも決勝に残っており、4位という成績だった。
そしてこの先のレポートで、彼は全くと言っていいほど出番がないので先に書いてしまうと、今年も4位(笑)。

 

 

 

若手プロ2名に加え、チャンピオンロード大会での経験豊富なアマチュア2名。
なかなか面白いメンバーになったな、というのが素直な感想。
優勝条件は全員トップを取れば無条件、手慣れた様子で皆が卓に座り対局がスタートした。

起家から市井→石川さん→柳田→金原さんの席順。
まず開局早々、アガリを宣言したのは石川さん。
石川さん(南家)
 ロン ドラ

手順は澱みなかったが、7巡目にテンパイしたこの手をダマテン。そしてすぐに下家の柳田からアガリ。
少々慌てたように牌を倒す所作にも少し不安を覚えた。
果たしてこのダマテン石川さんの経験則に基づく慎重策なのか?それとも決勝故の緊張から来るものなのか?
後者だとすると、この決勝やや苦戦が予想される。

と、そんな筆者の勝手な杞憂を尻目に、迎えた親番であっさりと市井から9600点をアガリ。
石川さん(東家)
 ロン ドラ

…自分より遥かに経験豊富な石川さん相手に、何とも筋違いな心配をしてたのかなと自戒した。

同1本場は金原さんが役牌を仕掛けて満貫をツモアガり、石川さんに肉薄する。
続いて、東3局柳田の親番、7巡目の石川さんに分岐点。
石川さん(北家)
 ドラ
長考の末、石川さんが切った牌は唯一の両面候補を外す打
赤とドラをすべて手組に活かし、愚形リーチもいとわない意志の表れだ。

次巡をあっさり引き入れ、カン待ちで即リーチ。
開局早々のピンフ赤1をダマテンにした慎重さとは正反対の超積極策、これも石川さんの経験が成せる技か。

中盤に親の柳田がリーチで追いかけるも、を掴んでしまい放銃。裏も載って満貫。
石川さん(北家)
 ロン ドラ 裏ドラ

東場を終えて、点棒状況は以下の通り。
市井 13400
石川さん 41500
柳田 15800
金原さん 33300

石川さんに高打点を打ちこんで大きく点棒を減らした市井と柳田は苦しい展開。
一方トップを走るその石川さん、それを追う金原さん。
南1局はこの二人の直接対決が繰り広げられた。

まず金原さんがアンコ、自風のがトイツの好配牌。
一気にマンズに寄せて行く。
そこに石川さんからの先制リーチ。
石川さん(南家)
 ドラ

対する金原さんもテンパイを入れて応戦、親番の市井もドラドラの仕掛けで追いつこうとするが、
結果は金原さんが石川さんから5200直撃に成功。
暫定だがトップ目に浮上した。

金原さん(北家)
 ロン ポン ドラ

続く石川さん南場の親番も、金原さんが速攻で仕掛けて流す。
続く南3局、柳田の親番を迎えた時点で点棒は以下の状況。
柳田 15700
金原さん 41600
石川さん 35300
市井 7400

金原さんはこの柳田の親番を蹴れば最後の親は伏せるだけ。目の前にゴールテープが張られた状態だ。
その金原さん、自ら最後の決め手を放つべくここでも一気呵成に仕掛けていく。

金原さん(南家)
 チー ポン ドラ
7巡目のこの形。
私が金原さんの立場であれば鳴きやすさに加えて、一枚切れのを守備用に残しておきたいので、に手をかけそうだ。
そんな私の弱気思考を嘲笑うかのように、金原さんの選択は打。ここで決定打を出すべくの攻めの一手を打った。

前述の通りこの南3局、金原さんは何点でもアガればラス親はノーテンでも優勝が決まる。
しかし石川さんとの差は決して大きくはない。2000では勿論、3900でも直撃以外はオーラス的に満貫ツモの条件が残る。
ここで満貫をアガれば、石川さんはハネ満ツモ以上が必要となる。
赤有とは言え、1局でこの条件を満たすのは相当苦しい。

あくまでこの局をかわし手ではなく、本手としてアガリを目論む金原さん。その意思にツモが応える。
次巡にを引き打でリャンカンの形に変化。
そして10巡目にドラのを引き、カンチャンを先に見切る打。次巡ツモで待望のテンパイを果たした。

金原さん(南家)
 チー ポン ドラ

決まったと思わせるには十分な最終形である。
石川さんの手を見てもかなり苦しい上に、は手を進めること前提であればツモ切るしかない。
この決勝、後は金原さんがこの手をアガってオーラス流局の儀式を済ますだけ、そう考えていた。

しかしこの筋書きにまだ抗う者がいた。柳田である。
13巡目、乾坤一擲のリーチ。
柳田(東家)
 ロン ドラ

15巡目にそのを河に置いたのは何と金原さん。柳田にとっては正しく値千金の満貫直撃。
金原さんの快勝劇で幕を閉じるはずの決勝が、一転三つ巴の様相を呈してきた。

その後、南3局2本場で金原さんが石川さんからタンヤオドラ1を直撃し、微差ながらトップ目に再浮上。
迎えたオーラス。
市井の優勝条件は役満出アガリか三倍満ツモ。
石川さんはトップ目の金原さんと僅か1000点差なので、何でもアガれば優勝。
柳田は2900点差を詰めることが条件。
(金原さんは予選4位通過の為、同点トップの場合は他者にまくられることになる)

金原さんは現状トップ目だが、他家にノーテン罰符でトップをまくられない様に加点をしなければならない。

まず最初に動きを見せたのは柳田、4巡目にを叩く。
柳田(北家)
 ポン ドラ
ドラを重ねない限りはツモ条件となるが、流石に叩かない訳にはいかないだろう。

しかしこの手がリャンシャンテンで進まぬまま、無情にも7巡目に石川さんからリーチが入った。
石川さん(西家)
 ドラ
リーチの瞬間口元をやや歪ませる柳田、しかしこのリーチ棒のおかげで出アガリもほぼ無条件に変わった。

リーチの一発目に柳田が掴んだ牌は、石川の現物であるを河に置きリャンシャンテンを維持。
すると石川さんの一発目のツモも、これを叩きイ―シャンテン。

そしてこの決勝のクライマックスとなったのが、11巡目の出来事。
石川がをツモ切ると、柳田の手が止まった。
柳田(北家)
 ポン ポン ドラ

は柳田の手に暗刻だが、前述の通りリーチ棒が出ているので2000点で優勝条件を満たせる。
符を上げる必要もドラを増やす必要もさほど無い。

しかし柳田は長考の後、意を決した様にカンを宣言。
掘り起こしたリンシャン牌に眠っていたのは、何と。待望の聴牌を果たす
柳田(北家)
 大明カン ポン ポン ドラ

金原さんも連荘を目指して仕掛けているが正直形が苦しい。
後は石川さんと柳田、お互いのアガリ牌が先にヤマにいることを願うのみの捲り合い。
決着は15巡目、石川さんが河に置いた牌に柳田が静かに手牌を倒した。

柳田(北家)
 ロン 大明カン ポン ポン ドラ

11巡目に見せたの大明カン。
結果的にはこの妙手がリンシャンから有効牌を引き入れ、更には石川さんに当たり牌掴ませる僥倖の結果を招いた。
第4回チャンピオンロード〜日本オープンシリーズ〜優勝は柳田 憲昭。

今回の決勝では殆ど見せ場を作れず、オーラスは優勝の行方を3者に託し身を引いた市井。
道中勝利を半ば手中に収めながらも、敗れ去った石川さんと金原さん。
残念ながら今回は脇役となったが3名だが、彼らの優勝への執念があってこそ最後まで目が離せない激戦となった。
おそらく今年の、いや過去のチャンピオンロード大会の決勝でも、屈指の名勝負となったと言えるだろう。

そして、最後に優勝した柳田。
「優勝おめでとう」の一言で片づけるのは簡単なのだが、最後に一つ質問を。
当日敢えて聞かなかったのだが、次彼に会ったらこう尋ねてみたい。

「何故オーラスを大明カンしたのか?」と。

今回決勝、オーラス彼が起こしたこのプレーが結果勝利を手繰り寄せる決め手となったのは事実。
しかし前述の通り点棒的にはカンするメリットは少なく、筆者はおそらく声を出せない。
感性と書いてしまえばそれまでなのだが、プロという肩書を持つのであれば、
自身の選択に明確な説明ができる様になって行かなければならない。

新人であれば「分からない」、「間違えた」である程度の事はまかり通る。
だが例え歴が浅い選手だとしても、戦果を上げ、知名度が増すに連れ、周囲はその未熟さに寛容ではなくなっていくのが世の常だ。
今年協会に入会した12期生の中でも、唯一前期でC2リーグ昇級、野口賞ではベスト8進出、
そしてこのチャンピオンロードでは早くも2勝目を獲得と、出色の成績を残している彼だからこそ敢えてこの質問を投じたい。
柳田本人には嫌味や非難ではなく、個人的興味+激励として受け取って欲しい。

何はともあれ、チャンピオンロード史上初の年間2勝という快挙を達成した柳田 憲昭。
これで彼は年度末に行われるグランドチャンピオン大会への切符も確実に手中に収めた。
願わくば同期として、グランドチャンピオン大会という、より大きな舞台で今日の様な結果を出してくれることを期待したい。
(一応私も今年前期に協会に入った新人なので、同期なのです…)

改めておめでとう!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さて、次回は12月23日(月祝) オータムチャレンジカップシリーズです。
皆様のご参加お待ちしています!!

第4回チャンピオンロード〜オータムCCシリーズ〜

(文・武中 真)

 

 

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