大会観戦記
今回で4回目となる東北チャンピオンシップが、1月14日仙台のまあじゃん学校にて行われた。
プロアマ混合のこの大会、予選4回戦を戦い、上位4名が決勝(ポイント持ち越し)へと進むシステム。
今回の参加者は36人。
そして今回は、代表の五十嵐プロ、昨年女流雀王戦で決勝を戦った吉元プロがゲスト参加。
毎年参加の板倉プロはもちろん、他にも東北の協会員が総勢6名参加。
総勢9名ものプロが参加ということで激戦が予想される中、今年も熱い戦いが繰り広げられた。
熱い戦いを勝ち抜いた決勝メンバーは以下の4名。
4位通過…+171.8p/桜井 一幸さん。
仙台最強と呼び声の高い打ち手。
先日行われたミューカップin仙台に続き本大会も決勝進出。
決勝常連と言っても過言ではないだろう。
競技麻雀の経験はこの中で一番か。
3位通過…+198.2p/鈴木 芳洋さん。
東北CS第3回大会のチャンピオン。
つまり東北チャンピオンシップ2年連続の決勝進出。
競技麻雀の経験も豊富で、やはり残るべくして残ったと言ったところ。
2位通過…+204.6p/櫛田 直希さん。
東北チャンピオンシップ第2回大会のチャンピオン。
毎年はるばる岩手からの参加。
相手が誰だろうが負ける訳にはいかない!
1位通過…+239.8p/佐藤 達也さん。
先日行われたミューカップin仙台で、ミューからの刺客を倒してチャンピオンになったのがこの人。
昔勤務していた「竹の子」という雀荘のルールが協会ルールと似ていたとのことで、かなり自信がある様子。
東北チャンピオンシップは、決勝戦1回勝負で予選のポイントが持ち越しとなる。
4位通過の桜井さんだけが少し離されていて条件が厳しそうだが、
トップが+50なので鈴木さん・櫛田さんは、トップ=優勝といったところか。
1位通過の佐藤さんに関しても、並びによってはトップ以外での優勝も許されそうだが、トップを取りにいく方がわかりやすそうだ。
起家から、鈴木さん→櫛田さん→桜井さん→佐藤さんの順で、第4回東北チャンピオンシップ決勝の闘牌がスタートした。
東1局、佐藤さんのすごいアガリから幕を切る事となる。
親の鈴木さんの・の仕掛けとこの捨て牌に、
鈴木さん(東家)
ポン 追カン ドラ
捨て牌
北家の佐藤さん、6巡目に切りでテンパイしていたこの形から、
佐藤さん(北家) 6巡目
ドラ
次に持って来た、も切って単騎続行!
-待ちでは勝負にならないと見たのか、はたまたが鈴木さんの危険牌と見たのだろうか、
これが見事、鈴木さんは・ドラ2の-待ち。
鈴木さん(東家)
ポン 追カン ドラ
これをかわしての、逆に2000・4000ツモ!
佐藤さん(北家)
ツモ ドラ
東2局は親の櫛田さんが、丁寧に手をまとめ、
リーチ・ツモの1000オール。
櫛田さん(東家)8巡目
リーチツモ ドラ 裏ドラ
東2局1本場も親の櫛田さんが、4巡目にを積極的にポン。
打点こそ安いが、目下倒さなければならない佐藤さんの不気味な切り出しに、対応してのものだったのかもしれない。
しかし、その鳴きにより南家桜井さんに三色となるドラが入って、カン待ちの満貫確定リーチ!
桜井さん(南家)
ドラ
しかし、これは他三者がしっかり受けて、桜井さんの1人テンパイで流局…。
東4局は、トップ目の佐藤さんの親で、子の三人の手がぶつかりあうこととなる。
まずは鈴木さんが自風のをポン。
すぐさまドラを引き入れ、うまく手を進めて満貫テンパイ。
鈴木さん(南家) 8巡目
ポン ドラ
次に桜井さん、ハネ満・倍満まで望める手をリーチ。
桜井さん(北家) 10巡目
ドラ
西家の櫛田さんもすぐさまこの三面張のテンパイを入れ追っかける。
櫛田さん(西家) 10巡目
ドラ
親の佐藤さんは、現状トップ目かつトータルトップなので、無理するはずもなく丁寧にオリ。
そして14巡目、櫛田さんの当たり牌を掴んだ鈴木さんが無念の2600放銃にて決着。
櫛田さん(西家)
ロン ドラ 裏ドラ
南1局1本場、佐藤さんにドラと役牌が対子のチャンス手が入る。
佐藤さん(北家)
ドラ
この配牌から2巡目にドラを暗刻にし、7巡目に櫛田さんからをポン。
9巡目にチーテン、-のドラ3テンパイ。
その直後、櫛田さんがを掴む。
鈴木さん、桜井さんも当たり牌を抱えながら、手を作り直す苦しい戦い。
そして、櫛田さんもギリギリまで粘ったのだが、ツモり三暗刻のテンパイが入ったところで佐藤さんへ8000は8300の放銃となる。
佐藤さん(北家)
チー ポン ロン ドラ
南2局、今度は親の櫛田さんが、奇しくも前局と同じドラが対子の配牌を貰う。
櫛田さん(東家)
ドラ
これをミスなくまとめあげ、7巡目にリーチ。
周りの3人がきっちり守るなか、17巡目にツモって裏まで乗せ、6000オールでお返し!
櫛田さん(東家)17巡目
リーチツモ ドラ 裏ドラ
南2局3本場、4巡目鈴木さんがを持って来て暗カン。
鈴木さん(北家)
暗カン ドラ
しかし、これがなかなかテンパれず…。
そうこうしているうちに11巡目に苦しい展開の続いていた桜井さんにテンパイが入る。
桜井さん(南家)
ドラ
14巡目、桜井さんが少考しながらも安めのをツモってアガリ宣言。
裏ドラは乗らず、1000・2000は1300・2300のアガリ。
そして迎えたオーラス。
点数状況は、佐藤さん43800、櫛田さん33100、鈴木さん10000、桜井さん13100。
各者の条件は、
佐藤さんは、流局で優勝。
櫛田さんは、満貫ツモ、跳満出アガリ、佐藤さんから6400直撃で優勝。
鈴木さんは、三倍満ツモ、佐藤さんから三倍満直撃で優勝。
桜井さんは、佐藤さんから役満直撃で優勝。
流局で優勝の佐藤さん。安牌になりそうな牌を貯めながら手を進める。
13巡目、櫛田さんが待望のテンパイを果たし、条件を満たす渾身のリーチ!
櫛田さん(西家) 13巡目
ドラ
しかし、実らず流局。
その瞬間、第4回東北チャンピオンシップのチャンピオンは、佐藤 達也さんに決定となった。
優勝の佐藤さん、おめでとうございます!
本当に強かったです!
佐藤 達也さんは現在、仙台「さんくちゅあり」で働いていらっしゃいます。
自分が3回戦で当たった時は、最後の局に形テンで2着を取るので精一杯でした。
来年以降も、東北チャンピオンシップは開催予定です。
興味をもたれた方、東北の猛者に挑戦したい方、牛タンを食べたい方、etc…
皆さまの御参加を、心よりお待ち申し上げております☆
(文:東海林公紀)
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