≪観戦記≫ 今年で第8回を迎えるウエスタンカップ。 まずはシステム紹介から。 ★予選を2回行いどちらかを通過後シード選手を加えた44名で行う。 ★1日で6回戦打ち、ポイントはすべて持ち越し。途中敗退有り。 決勝に残ったのは以下4名(敬称略) 大原 泰孝(一般)+289.7 倉内 崇亘(一般)+184.1 薬王寺 重成(協会)+164.9 西坂 昭利(麻将連合)+140.9 トップから+50、+10、▲10、▲30とつく協会ルールでも厳しいポイント差。 1 番近い倉内でも105.6p差(トップラス25600差。先行有利ルールなので25700差)を詰めなければならない。 大原が3着、2着となるたび20p多く必要になる。 3者にとって厳しい決勝が始まった。もちろん大原もプレッシャーは感じていたと思う。 西坂→倉内→薬王寺→大原の並びでスタート。リードしてる大原はラス親で固定となる。 東1局は大原の早いリーチに西坂が1300点を放銃。 東2局 東家 倉内 ドラ から丁寧に仕上げて8巡目 ドラ このイーシャンテン。 役満に仕上げたいところだが2枚目のをポン。 すぐにツモって4000オール。 ポン ツモ ドラ
1本場は西坂が2100-4100。 東3局は大原が4巡目に このイーシャンテンから あっさりツモ。当然のリーチですぐにツモで1300-2600。 この時点で点数は 大原254 倉内316 薬王寺153 西坂277 と圧倒的大原有利。 さらに大原親番で1000オールからの1本場。 3巡目に ドラ と楽しみな手牌。 12000でもアガろうものなら決まってしまう。 だがそこに「待った」をかけたのは薬王寺。 4巡目にリーチ。 ドラ
倉内8巡目 ドラ ここから打。 薬王寺のアガり牌だ。 だが薬王寺はこれをスルー。ツモって大原の点棒を少しでも削る。 点棒をもってる倉内からアガっても大原を押し上げてしまう。 次巡倉内、ツモでリーチ。 ドラ 薬王寺がすぐに掴んでしまい5200。倉内は薬王寺と立場が違う。当然のロン。 南入して 大原294 倉内361 薬王寺78 西坂267 大原をラスに落とさない限り3者とも厳しいが・・ 南1局 先手はまたも薬王寺。 5巡目 西家 ドラ 高め三色のリーチ。 終盤、後のない西坂からが零れるがスルー。 2000点で局を進めても大原が喜ぶだけ。 同巡薬王寺がツモったのは・・・。 しぶしぶといった形でツモアガリ。700-1300。 親番の無くなった西坂。ここでかなり苦しくなった。
南2局は倉内が9巡目に先制リーチ。 ドラ 薬王寺も仕掛けて追いつく。 ポン ドラ 跳満のテンパイ。万が一大原から直撃できれば・・ 薬王寺。残り2巡でツモ。 少考後打。倉内にはとが通っている。 ロン!! 手が開かれたのは大原。 ロン ドラ 目立たず粘って値千金の1300。 倉内の親を落とし薬王寺のチャンス手を潰した。
南3局は薬王寺が4000オール。次局も早いリーチと行くものの宣言牌が仕掛けた大原に掴まり2300。 オーラスは1局しかない大原の親(伏せれば優勝な為) 3者とも現実的な条件は残っておらず、終始丁寧に手を進めた大原が静かに伏せてゲームセット。 最終スコア 大原298.5 倉内237.5 薬王寺122.8 西坂121.3 1.1.1.2.1.2と圧巻の成績で大原が優勝を決めた。 いやー、強かった。 リードしても手を緩めることなくしっかりと局を潰しに行く姿勢。そもそもリードを奪いに行く為に緩いダマを選択しないなども素晴らしかったです。 おめでとうございます! (文・田村 翔梧)
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