トップページ
日本プロ麻雀協会について
日本プロ麻雀協会 競技規定
タイトル戦/公式戦情報
チャンピオンロード
関西協会プロアマシリーズ
過去の観戦記
協会スケジュール
対局会場 案内
協会員名簿

や・ら・わ
日本プロ麻雀協会 プロテスト
協会チャンネル
ゲスト/メディア情報
協会員ブログ
日本プロ麻雀協会 麻雀教室
お問い合わせ
ゲスト/麻雀教室 の依頼
日本プロ麻雀協会公式HP プライバシーポリシーお問い合わせよくあるご質問リンクサイトマップ


順位
名前
TOTAL
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
5回戦
1
橋場 進広
163.9
-13.1
-15.7
60.1
73.3
59.3
2
米田 剛粛
53.0
51.8
59.7
-44.1
11.3
-25.7
3
笠川 尚彦
-108.4
7.9
-56.0
-21.3
-54.2
15.2
4
尾島 秀樹
-108.5
-46.6
12.0
5.3
-30.4
-48.8

【担当記者:松浦裕充】

関西協会員の登龍門であったウェスタンチャンピオンシップが、2018年【関西チャンピオンシップ】としてリニューアル。
主催の当協会以外の他団体所属プロからも広く参戦者を求めた形式となってから今回で3回目の開催となる。
今回の決勝戦メンバーは全員が当協会所属、プロ歴5年以下の若手同士の対決となった。

橋場 進広(はしば のぶひろ / 15期後期)
尾島 秀樹(おしま ひでき / 16期後期)
笠川 尚彦(かさかわ なおひこ / 19期後期)
米田 剛粛(まいだ たかとし / 19期後期)

誰が勝っても初栄冠となる熱い戦いが始まった!


【1回戦】橋場-笠川-尾島-米田

東1局、先制リーチをした北家の米田の一人テンパイで流局。

東2局1本場、7巡目に南家尾島がテンパイ。

第3回関西チャンピオンシップ

索子のイッツー変化もあったが、萬子のイーペーコー変化と裏目のを引きはタンヤオ移行できることも考え、打でのダマテンを選択。
次巡、親の笠川がリーチ。

第3回関西チャンピオンシップ

尾島が一発でを掴むとここはオリを選択。
ドラもないこの形では勝負はできないと判断。
初配信で緊張していると言っていたが、冷静に判断できているように見える。
一方、この親リーチに反撃したのは西家の米田。
ドラドラの手で追いかけリーチをかけるも、これも流局。

東2局2本場、橋場が500/1000は700/1200と供託3本の収入。
ここの供託を取れたのは非常に大きい。

東3局、笠川がチャンス手のテンパイ。

第3回関西チャンピオンシップ

-待ちの確定マンガンをダマテン。これを橋場からアガりトップ目に浮上。

第3回関西チャンピオンシップ


東4局、親の米田に手が入る。

第3回関西チャンピオンシップ

比較的安全なを持ってきたところで、米田は切りを選択したが、ここは疑問手。
中盤に入り安牌を持ちたい気持ちもわかるが、ここは受け入れ枚数を優先した方が良い状況に思える。
を捨てるとチートイツもなくなりテンパイチャンスがかなり減少することになる。
ここは強気の姿勢を見せてほしいところだった。

先手は笠川、高目456の三色でリーチ。

第3回関西チャンピオンシップ

を暗槓した橋場がすぐに追いつく。

第3回関西チャンピオンシップ

この2件リーチを制したのは橋場。
ツモアガると裏ドラを4枚乗せハネ満のあがりとなった。

南1局、米田がドラの待ちでチートイツをテンパイ。
直前に尾島がを捨てているので、出アガリを期待してのダマテン選択。

第3回関西チャンピオンシップ

親の橋場がをチー、チャンタの片アガリながらこちらもドラの待ちでテンパイ。

第3回関西チャンピオンシップ

この鳴きを見て米田がツモ切りリーチを決行すると、ハイテイでツモアガりハネ満。
ここまで手が入るもアガリまでが遠かった米田が一撃でトップ目に立つとこのまま逃げ切り1回戦が終了。


【1回戦スコア】
米田:+51.8
笠川:+7.9
橋場:△13.1
尾島:△46.6


【2回戦】米田-橋場-笠川-尾島

東1局、笠川がリーチ。

第3回関西チャンピオンシップ

このリーチを受け、バックで仕掛けていた橋場の手が止まる。

第3回関西チャンピオンシップ

現物はなく、尾島もリーチに対して通っていないを勝負している。
が笠川のリーチに対して筋になっているため打を選択。
のトイツ落としと迷うところではあったが、尾島からもリーチが飛んでくる気配があるためを温存。
しかしこの選択が最悪の結果を生む。

第3回関西チャンピオンシップ

尾島からリーチがきたところでのトイツ落とし。
これが尾島に捕まり、一発付きで満貫放銃となる。
橋場はこの放銃について、放銃したことよりも仕掛け出しについて後悔していた。

しかし東3局にこの失点を回収する満貫をツモアガり、接戦のまま南入。

南1局、尾島が234の三色確定リーチ。
1回戦4着だった尾島はここで加点しトップを取りたいところ。

第3回関西チャンピオンシップ

このリーチに追いついたのは1回戦トップだった親の米田。
ドラののシャンポン待ちでリーチ。

第3回関西チャンピオンシップ

さらに橋場も追いつき、無筋のを切ってリーチと勝負に出る。

第3回関西チャンピオンシップ

この局を制したのは親の米田。
満貫のツモアガリを決めてトップ目に立つと、南2局でも跳満をツモアガリをリードを広げる。
このリードを守り切り、優勝に大きく近づく連勝を決めた。


【2回戦スコア】※()内はトータルポイント
米田:+59.7(+111.5)
尾島:+12.0(△34.6)
橋場:△15.7(△28.8)
笠川:△56.0(△48.1)


【3回戦】尾島-笠川-米田-橋場

米田に連勝され苦しくなった3者、ここで米田にトップを取られると勝負が決まりかねない。

東2局1本場。

第3回関西チャンピオンシップ

親の笠川がこの苦しい配牌を見事チャンタ三色に仕上げ、尾島から12000は12300の出アガリ。

  ロン     ドラ

東2局2本場、をポンした尾島が-のホンイツテンパイ。(はすでに米田がポンしている)

第3回関西チャンピオンシップ

すぐに米田からが出るが、なんと尾島はこれを見逃す。
12000の放銃後なので3900では物足りないと考え、満貫への手替わりを見ての見逃しと語った。
しかしまだ東2局、しかもトータルトップ目の米田からであればここはアガった方が良かっただろう。
結果はを引き高目満貫のテンパイするも、橋場にアガリを拾われる形となった。

  ツモ  ドラ

僥倖のアガリを決めた橋場が次局満貫、親で2600オールとアガり一気に抜け出す。

オーラス、親は橋場で以下の点棒状況。

東家 橋場:45000
南家 尾島:25300
西家 笠川:13800
北家 米田:15900

橋場としては出来れば米田をラスにしてゲームを終わらせたい。
そんな思いの中、現状ラス目の笠川からリーチが入る。

第3回関西チャンピオンシップ

自身の手が間に合わないようなら笠川への差し込みも考えられる橋場は手牌がこちら。

第3回関西チャンピオンシップ

ピンフ一気通貫ドラ1が確定している超大物手。
ここまで入ってしまえば自身の加点を優先すると共に、万が一笠川が着アップの条件を満たしていないリーチだった場合に自身のリーチ棒で条件を満たすケースも加味し追っかけリーチ。
結果は笠川が橋場から出アガリ3着へ浮上、米田にラスを押し付けることに成功。


【3回戦スコア】※()内はトータルポイント
橋場:+60.1(+31.3)
尾島:+5.3(△29.3)
笠川:△21.3(△69.4)
米田:△44.1(+67.4)


【4回戦】尾島-米田-橋場-笠川

決勝も残り2半荘。
トータルマイナスの尾島・笠川にもまだ優勝の目はあるものの、ここでトップを取れないとかなり厳しい最終戦となってしまう。

東1局、米田が尾島から3900の出アガリ。
さらに次局の親番で4000オールをツモアガリ一気に抜け出す。
この展開は米田以外の3者にとっては最悪の展開。
米田がこのリードを保ったまま南場へ。

南1局、親は尾島。
米田トップでの終了は優勝の可能性が絶望的となるため、ここでの連荘は必須。
そんな尾島の思いに応えるよう、待望のチャンス手が入る。

第3回関西チャンピオンシップ

5巡目でドラのがアタマの両面両面のイーシャンテン。
引きでさらに盤石の形になるも、なかなかテンパイ出来ない。
そのまま10巡目に笠川からリーチを受けると、15巡目に切られた4枚目のを泣く泣くチー。

    ドラ

しかしそのチーで下家の米田に流れたのはなんとドラの。本人にはわからないが激痛。
さらに同巡橋場からもリーチが入る。
次巡の米田のツモはなんと
巡目や残り枚数を考れば当然ともいえる尾島のチーだが、結果は最悪。
「今日は尾島の日ではなかった。」そんな印象を露わにした1局だった。

次局の南1局1本場では橋場が1000/2000をツモ、さらに南3局の自身の親番で4000オールをアガりトップ目だった米田を捲る。

第3回関西チャンピオンシップ

南3局2本場、橋場を捲り最終戦を有利なポジションで迎えたい米田、ドラドラの手牌からタンヤオで仕掛ける。

第3回関西チャンピオンシップ

しかし、ダマテンに構えていた橋場からツモ切りでリーチが入る。

第3回関西チャンピオンシップ

尾島にもテンパイが入るも、打点に不満があるため切りでリャンペーコーを狙う。

第3回関西チャンピオンシップ

米田もタンヤオドラドラのテンパイで追いつく。

第3回関西チャンピオンシップ

しかしこの局を制したのは親の橋場。
テンパイを入れた笠川から7700は8300をアガりリードを広げる。

さらに2000は2300オールで加点した橋場が大きなトップをもぎ取り連勝、トータルでも米田を捲ることに成功した。


【4回戦スコア】※()内はトータルポイント
橋場:+73.3(+104.6)
米田:+11.3(+78.7)
尾島:△30.4(△59.7)
笠川:△54.2(△123.6)


【5回戦】笠川-米田-尾島-橋場

トップで大きくスコアを伸ばせる協会ルールとはいえ、2人と100ポイント以上の差をつけられている尾島と笠川の逆転はかなり厳しい。
実質橋場と米田の着順勝負となった最終戦。
橋場と米田の差は25.9ポイントなので、米田はトップか2着順差なら無条件、1着順差の場合は6000点差をつければ優勝。
(同ポイントの場合は先行有利のため橋場の優勝)

東1局、橋場が尾島から3900を出アガり先行するが、決め手が出ないまま南場を迎える。

南1局、ここで大きく試合が動く。

第3回関西チャンピオンシップ

米田が5巡目にテンパイ。しかし123の三色が見えるためここはを捨ててテンパイ外し。
その後と何とも言えないツモが続き、を引いたところで流石にテンパイ取り。

第3回関西チャンピオンシップ

そこに橋場からリーチ。
このリーチを受けた米田の一発目のツモは
は3枚見えており、橋場の6巡目にもが切られている。
橋場はも切っているのでは押しやすい牌である。
米田は切りで勝負をするが、これが橋場に捕まる。

第3回関西チャンピオンシップ

裏ドラも乗って8000の直撃。これが決定打となった。
たしかには勝負しやすい牌であるが、自身の手牌はドラなし役無しかつドラも見えていない状況。
親の笠川は全部勝負にくる可能性が高いこともあり、この局はもう少し慎重に構えても良かったと思う。

麻雀は心・技・体が大事である。
半荘5回の長丁場、しかも初決勝である米田は後半「体力的にきつかった」と語っていた。
最後まで集中力を切らさず戦い抜いた橋場に軍配が上がった。

南2局、南3局と橋場が危なげなく捌いていき、オーラス橋場の親は伏せてゲームセット。
米田に開幕2連勝されたものの、後半3連勝で勝ち切った。

『第3回関西チャンピオンシップ』、優勝は橋場進広。
入会5年目での初タイトルおめでとうございます。今後の活躍にも注目です。

≫準決勝までのスコアはこちら

▲このページトップへ

 

当サイト掲載の記事、写真、イラスト等(npmのロゴ)の無断掲載を禁止します。(c) 日本プロ麻雀協会. ALL Rights Reserved. 管理メニュー