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≪大会レポート≫

【担当記者・新田 友一】

プロアマシリーズ5戦と、ウェスタンカップで付与されるGCポイントの上位16名によって行われる協会プロアマ年間チャンピオンを決するグランドチャンピオン大会!

4回戦までを打ち終え、5回戦進出となるベスト8には5名の協会プロが名を連ねた。
しかし、A卓では暫定首位の中村さんがトップ、B卓でも3位の山本さんが大きなトップを決め、決勝に残った協会プロの福永、尾島は遥か彼方のこの2人を追う展開となった。(以下敬称略)

中村(一般) +267.8
山本(一般) +200.3
福永(協会) + 91.7
尾島(協会) + 85.6

座順は起家から、中村→尾島→山本→福永
東1局
尾島の早いリーチに、安牌のない中村が一発で放銃。
打点こそ3900ではあるが、波乱を予感させる立ち上がりとなった。

東3局
中村にとって、もっとも落としたい山本の親番。
絶好の配牌を手にする。やはりこの男を止めることはできないのか・・・

5巡目に打たれた2枚目のをポン。
ポン ドラ
しかし、同じく好配牌を手にしていた親の山本からすぐにリーチを受け、
一発で持ってきた無筋のをノータイムでツモ切ると・・・

山本
ロン ドラ 裏ドラ
中村の優位なリードはあっという間になくなり、この先の白熱した戦いが繰り広げられるきっかけとなる12000の直撃となった。

瞬間的にトータル首位のポジションを譲ったが中村は順位を上げればよい。
一方の山本は、中村の順位を気にしながら自身のトップを維持していかなければならない。

そんな思いが錯綜する中、東3局1本場に絶妙な手順で仕上げた中村がヤミテンで山本から値千金の直撃を取ることに成功する。
ロン ドラ

東4局にも中村が満貫のツモアガリで、トータルポイントでは1ポイント上回って南入する。

南入時点の持ち点
山本 30300
尾島 26900
中村 23800
福永 19000

南1局は、山本がサクッと中村の親を落とすことに成功する。
最後の抵抗を見せる尾島の親番もテンパイでの流局が2局続くが、2本場には終わりを迎えた。

南3局
山本は自身の加点もやや必要ではあるが、2着目と僅差の3着の中村の着順が上がるのだけは阻止しておきたい。
そんな山本にビッグチャンスが舞い込んできた。
ドラ
まだ6巡目でタンピンドラドラのテンパイである。
一方の中村は役牌の暗刻があるものの、まだ2シャンテンで萬子はすべて不要牌。

直撃できれば決定的である。もちろんツモアガリでも優勝へは大きく前進となり、この巡目なら両脇から出た場合はスルーすることも考えられる。
山には5枚残っていて、これを2人でめくっている状態だ。
私の脳裏にはもちろん、山本の脳裏にも優勝がちらついていたのではなかろうか。

ところが、5枚も残っている-を誰もツモることなく、気づけば中村がテンパイで追い付いていた。
中村の待ちの-は山に3枚、
これをアガれば2着へ浮上、そして山本の親が落ちる。
両面テンパイしてしまったからには、もう引くことはないだろう。
となると、追い付かれたとはいえ俄然有利なのは山本の方であろう。

中村テンパイの同巡、2人で20回引いても山に5枚眠っているアガリ牌は姿を現さなかったのに、たった1回で山に3枚のハズレくじを引いてしまった山本が痛恨の1300放銃。

オーラスの条件を確認しよう。
親の福永は無限の連チャン、尾島には条件がない。
そして山本は、さきほどの放銃で中村を2着へ押し上げてしまったが、直撃であれば2000点以上で足りる。ツモアガリでは三倍満が必要となる。
山本はこれらを満たされなければ優勝だが、2着目とは僅差であり親の福永の連チャンの可能性もあるので容易いとは決していえない状況である。

やや複雑な条件で、オーラスが始まった。
0本場では、福永が最後の意地のリーチといき、3者が誰も立ち向かわない。
ドラ
をツモれば一気にトップをまくり中村に追い風。
なら裏ドラ次第ではあるが裏がなければ山本には追い風となる。

最後の夢を託した福永のリーチの結果に、優勝間近で争う2人の運命が左右される。
しかしここはツモれずドローといった結果に。

そして、オーラス1本場。
役ありテンパイを入れる2人、どちらも放銃は許されない。
しかし山本は中村の放銃を待つだけでツモアガリはできない。

今日最大の張りつめた空気が漂う・・・
さあ、固唾を飲んで見守ろう・・・

中村
ロン チー ポン ドラ
中村さんは秋の第3戦の初参加から安定した成績を残し、グランドチャンピオン大会の大舞台でついに爆発力を発揮してチャンピオンに輝きました。おめでとうございます!!

開始時は厳しい条件だったものの、最初から最後までデッドヒートを繰り広げ熱い戦いを演出したのは山本さん。
あとほんの少しでも追い風が吹けば優勝という惜しい内容の準優勝でした。

激闘マッチレースを制した中村さんの優勝、アマチュア選手のシリーズ6戦全勝という結果で第2回プロアマシリーズは幕を閉じました。

第3回もたくさんの麻雀ファン、協会ファンのみなさまのご参加を心よりお待ちしております。

 

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