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【大会レポート】

第1回チャンピオンロードもいよいよ最終シリーズ、「日本オープンシリーズ」となりました。
「日本オープン」といえば、協会主催の最大規模のオープンタイトル戦ですが、
過去8年いまだ協会員が戴冠したことがないという伝説(?)があるのです。
そんなわけで今回はゲストなし!ついでに3連休初日!さらには雪!
こんな3重の悪条件の中、63名もの参加をいただきました。
どうもありがとうございます。

さて、激戦を勝ち抜き決勝に進出したのは以下の4名でした。

吉田知弘さん(一般)
知る人ぞ知る前協会事務局長にして本家日本オープンのファイナリスト。
チャンピオンロードは皆勤7回目の参加、準決勝では代表・五十嵐と準決勝男・竹中を蹴散らして初の決勝。

小原健史さん(一般)
チャンピオンロードは6回目の参加。ここまで1着・2着・1着・1着・1着・3着と本日一番の安定感を発揮。
準決勝では岩村・豊後・板倉の協会員3名に囲まれるも、しっかりとラスを逃れて被害を最小限に留める。

多田ひかり(協会)
先日のプロテストで念願の正規合格を果たし、余勢をかって女性初の決勝卓へ。
1回戦のハコラスから脅威の打点力で復活!5回戦では79000点のデカトップを奪取!!

赤塚修(協会)
皆勤7回目で初の決勝…。1回戦ハコラスから復活…、なんかいろいろカブってるなぁ……。
あ、若手からは「パパ」の愛称で呼ばれているらしいですw

準決勝までのトータルは以下の通り。
吉田 知弘+229.3、小原 健史+219.5、多田 ひかり+194.5、赤塚 修+181.4

トップと2着で40ポイントの差がつくので、上位3名はトップなら優勝。
赤塚はトップでなおかつ、吉田が8千点差以上の2着もしくは3着以下で優勝となります。
それでは決勝戦の様子をかいつまんでお伝えします。(以下、文中敬称略)

起家は多田、以下吉田、赤塚、小原の並びで決勝戦がスタート。

東1局、まず先手を取ったのは小原。
ドラのを1枚ずつ抱えて、手組みにもたつく三者を尻目に7巡目にリーチ。
そして小原の手元に鳳凰が舞い降りる!
小原(北家)
 リーチツモ ドラ
裏は乗らずも満貫ツモアガりで幸先のよい出足を見せる。

東2局、今度は親の吉田がリーチし多田からリーチ七対子の4800点。
1本場は小原が吉田から2000点で親を流すも、東3局またしても吉田が七対子でリーチ。
先ほどの放銃牌で、小原からアガリ返して3200点。
東4局はまたまた吉田が小原から1000点、小刻みながらも着実に点差を詰めていく。

南1局ドラ、ここまで出番のなかった赤塚にようやくチャンス手が訪れる。
まずは自風のをポン、そしてもポンしてこのテンパイ。
赤塚(西家)
 ポン ポン ドラ
そして連荘必須の多田が追いつく。
多田(東家)
 ポン ドラ
さらにこの人も黙ってはいない。
吉田(南家)
 ポン チー ドラ
ドラのは2枚切れだが、萬子の手変わりもあるし、いざとなれば降りもきくなかなかの好手。
多田は赤塚のアガリ牌を引かされるが、冷静に中筋のと入れ替え。
筒子の処理に窮した小原からがこぼれて、嬉しい初アガリで連荘に成功。
この2900点で吉田が小原を逆転。

南1局1本場ドラ、前局に続いてまたしても三者がぶつかり合う。
この局もテンパイ一番乗りは赤塚、6巡目にリーチ。
赤塚(西家)
 ドラ
しかし3巡後には小原が、さらにその2巡後には多田がそれぞれ仕掛けて追いつく。
小原(北家)
 ポン ドラ
多田(東家)
 ポン ドラ
なんと三者同テンの-待ち、こうなると吉田に何枚あるのか気になるのが人情というもの。
吉田(南家)
 ドラ
こちらもイーシャンテンではある。この時点でなんと6枚の-が山に眠っていた。
吉田がを掴んでダウンした直後、赤塚がを引き当てて1300・2600は1400・2700のツモアガり。

南2局ドラ、親の吉田が早々に両面をチー、さてその手の内は……。
吉田(東家)
 チー ドラ
……なんだこれ??
以下、本人の弁
「この仕掛けを見れば、ドラ持ちの好形残りと思うのが普通。他家を牽制して時間を稼ぎ、あわよくば決定打に仕上げたかった…」
なるほどいろいろ考えてますね……。
しかし、この作戦は裏目と出る。この鳴きで有効牌を続けざまに引き入れた赤塚がリーチ。
吉田の手牌で比較的安全そうなのはだけだったが、よりによってそれが重なってしまう。
少考の末に吉田が打ち出した牌は。赤塚が手牌を開ける。
赤塚(南家)
 リーチ一発 ドラ
この5200点で赤塚はトップに立つと同時に吉田が3着落ち、赤塚の優勝条件が出来上がった。

南3局ドラ、小原に筒子の奔流が押し寄せる。6巡目にしてこのイーシャンテン。
小原(南家)
 ドラ
ほどなくダブを叩いて打。待ちはペンとやや不満だが満貫のテンパイ。
これに飛び込んだのは、あろうことかトータルトップ目の赤塚。
親番とはいえアガリが苦しそうな手牌だったのだから、ここは流局で1局潰し、オーラスのアガリ競争に持ち込むべきではなかったか。

いよいよオーラスを迎えて、点数状況は以下の通り。
小原34800、多田16400、吉田23100、赤塚25700

小原は流局でok。多田は倍満ツモかハネ満直撃、吉田は満貫ツモか6400直撃。
そして赤塚は1600・3200ツモか5200直撃が優勝条件。
多田はかなり苦しいが、吉田と赤塚はこの赤入りルールならさほど難しい条件ではない。

南4局、小原が早々に役牌を叩いて安全圏への逃げ切りを図る。
アガり止めのないルールではあるが、満貫ツモで届かないとなれば他家の条件が格段に厳しくなるのは間違いのないところ。
しかし7巡目、長考の末に吉田からリーチがかかる。
これを受けて小原はもちろん撤退。リーチ棒で条件がやや緩くなった多田と赤塚だが、まるで手にならず。
吉田のリーチは不発となり、本決勝初の流局となった。

というわけで、
「日本オープンシリーズ」優勝者は一般参加の小原健史さんでした。
おめでとうございます!

最後に、当協会の新企画として昨年夏より開催しております「チャンピオンロード」は、
まだグランドチャンピオン大会を残してはおりますが、全シリーズの日程をつつがなく終えることができました。
これもご参加くださった多数の方々と協力いただいた協会員のおかげと、関係者一同感謝にたえません。
来年度はさらに日程を拡大して、4月から「第2回チャンピオンロード」の開催を予定しております。
どうぞ皆様、引き続いてのご参加、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

(文・福井 仁)

 

 
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