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【大会レポート】

昨年度新設され、1年間で7戦開催された、
赤牌入りのワンデー大会『チャンピオンロード』。
その成績上位者24名を集めて開催されたのが、
今回のグランドチャンピオン大会です。

まずは、簡単に出場選手を紹介させていただきます。(敬称略)

各回の優勝者はポイント的に出場可能となった今回、
全てのチャンピオンが顔を揃えました。
第1戦 『雀竜位シリーズ』 覇者・木村 誠
第2戦 『新人王シリーズ』 覇者・高橋 剛
第3戦 『オータムCCシリーズ』 覇者・大浜 岳
第4戦 『雀王シリーズ』 覇者・湯澤 栄鎮
第5戦 『オールスター戦』 覇者・岩村 政則
第6戦 『女流雀王シリーズ』 覇者・佐藤 輝雄
第7戦 『日本オープンシリーズ』 覇者・小原 健史
短期決戦での勝ち方を知っているだけに、この中から優勝者が出る可能性が高いのでは。

他の注目選手は…

優勝こそないものの安定した成績を収め1位で今大会進出を決めた増田 光司。
その安定感に大会参加者からも称賛の声が多く、優勝候補筆頭に挙げる者も多い。

紅一点の多田 ひかり。
先日行われた第2回チャンピオンロード第1戦でも決勝に残るなど、類まれなる爆発力はいかにもワンデー大会向きである。

その他協会勢からは、
B1リーガーの橘 哲也・矢島 亨コンビを筆頭に、
全シリーズ参加、チャンピオンロードを知り尽くす男・岸 赳生
打撃系の星・板倉 浩一
協会きっての癒し系・赤塚 修
体重で麻雀を打つ希少種・磯貝 昌彦
闘うお父さん・吉川 勝男
というラインナップ。
今大会に協会からは10名が参戦。
オープン大会に滅法弱いと言われ続けていますが、ここらで奮起してくれることに期待です。

一般参加者からは、
ベテランの技が光る・田島 文夫
驚異の粘り腰・葛西 達哉
アマ最強の呼び声高い・海谷 善之
いぶし銀・丸山 秀卓
追い風ポールポジション・山田 亮
さらに、
決勝進出がないながらも安定した成績でここまで進出してきた
白石 雅治・藤屋 三郎・田井 昌司の3名。

以上24名なのですが、
各大会において皆さんの良いところをたくさん見てきていますので、
本当に誰が優勝してもおかしくないメンバーです。

大会のシステムですが、
24名で5回戦行い上位8名がベスト8に進出、
もう1半荘打って上位4名が決勝に進出、
さらにもう1半荘打ってトータルポイント1位の方が優勝、
というものになっています。
(ポイントは全て持ち越し)

1回戦からかなり熱い対局が繰り広げられたので、全てを取り上げたいのですが、残念ながら書くスペースが全然足りません。
という訳で、各回戦1局ずつピックアップさせていただきます。

1回戦からは、大浜・岩村の協会優勝経験者同士の熾烈なトップ争いでの1局を。
岩村有利の展開を大浜が強烈な一撃で逆転。
会場中に響き渡った大浜渾身の8000オール!

【大浜 岳】
南4局1本場 東家
  リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ
8100オール

2回戦からは、1回戦のトップ者4人が集結した卓での1局。
さすがに好調者揃いで混戦模様で進んでいたのですが、
その混戦を断った葛西のダマテン親マン。
これが決定打となって葛西が2連勝を決めました。

【葛西 達哉】
南3局 東家
 ロン ドラ
湯澤→葛西 12000

3回戦では、ここまで2連勝の大浜を止めるべく岸が魅せました。
大浜のリーチや親での仕掛けをかわし続けて何とかトップ目に立つも、好調の大浜が南場の親番でまたもやリーチ。
ここでも腹を括っての攻めで1000点ながら直撃に成功しました。
大浜の3連勝を阻止し、ベスト8進出に望みを繋ぐトップをゲットです。

【岸 赳生】
南3局 西家
 ポン ロン ドラ 
大浜→岸 1000

4回戦は、磯貝が大きな大きなトップを決めました。
丁寧にアガりを積み重ね、時間打ち切りの最終局開始の時点で7万点オーバー。
更にそこからダメ押しのアガりとなった1局をチョイス。
このトップで磯貝は、一気に優勝争いに加わることに。

【磯貝 昌彦】
南1局3本場 東家
 リーチロン ドラ 裏ドラ
藤屋→磯貝 12900

5回戦、ここまで大人しかった協会が誇る役満製造機・岩村が本領発揮。
涼しい顔で国士無双を成就。
この役満トップでボーダーぎりぎりのところから一気に3位まで急浮上。
それにしても、公式戦で何度目の役満なんだろう…

【岩村 政則】
東3局 西家
 ロン
板倉→岩村 32000

5回戦終了時で上位8名が勝ち上がり。
ベスト8の組合せは以下の通りです。

A卓
磯貝 昌彦
小原 健史
岸 赳生
湯澤 栄鎮

B卓
大浜 岳
岩村 政則
佐藤 輝雄
高橋 剛

卓内2位に入ることがおおよその条件となるため、
トップを獲った者ともう1名が決勝進出という構図となっています。

ベスト8は開始早々、どちらの卓でも卓内トップ者がラスに転落するという波瀾の展開に。
それでも、両者ともに当日の出来の良さを活かしてアガりを決め、ぎりぎりのところで挽回に成功します。

【磯貝 昌彦】
南4局 北家
 リーチツモ ドラ 裏ドラ
2000・4000

【大浜 岳】
南3局1本場 東家
 リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ
6100オール

このアガりで、
磯貝はラス→3着、
大浜はラス→トップ。
大混戦になるのかと思われたが決勝でしたが、
この2人が頭1つ抜け出す格好になりました。

決勝を迎えてのポイントは以下のとおりです。
大浜 岳  +223.5
磯貝 昌彦 +201.5
湯澤 栄鎮 +144.3
岩村 政則 +115.3

湯澤はトップを獲っても並びが必要です。
岩村の条件はさらに厳しく、相当大きなトップかつ並びを作らなければなりません。

決勝の座り順は起家から、
磯貝→湯澤→岩村→大浜

東場を制したのは岩村でした。
細かいアガりを築き上げトップに躍り出ます。
しかし、まだまだ点数も足りない上に、大浜が2着目ということもあり、並びも悪い状況です。
依然、厳しい状況は続きます。

南1局
親で磯貝がやっと初アガりを決め、暫定首位に浮上するものの、
すぐに首位の座を大浜に強奪されてしまいます。

【大浜 岳】
南1局1本場 北家
 ドラ
の牌姿から親が寄せているピンズに手をかけることなくテンパイし、
リーチ宣言牌のはポンされるも、きっちりツモ。
さらに裏が乗って1300・2600となります。
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

【湯澤 栄鎮】
南2局1本場 東家
大浜の先行リーチを受けた親の湯澤が、大浜から直撃を決めます。
 ロン ドラ
これで大浜は微差ながらもラスに転落です。
薄弱ながらも、3着:磯貝、4着:大浜という絶好の並びが完成し、岩村・湯澤にもチャンスがでてきました。

意地を見せた湯澤でしたが、次局にあっさり親番が終わってしまい、
これで優勝争いから脱落となりました。

南3局
親の岩村が攻勢に出ます。
【岩村 政則】
南3局 東家
 ロン ドラ
大浜→岩村 2000

南3局2本場 東家
 ツモ ドラ
1200オール

大浜からの直撃とツモアガり。
厳しい条件をクリアし、ついに岩村がトータル首位に。

しかし次局、勝負を決定付けるべく放った岩村のリーチを掻い潜って、大浜が決定打を放つ。
【大浜 岳】
南3局3本場 南家
 ロン ドラ
磯貝→大浜 6100

これで、オーラス。
磯貝はハネ満ツモもしくは大浜から倍満直撃条件
岩村は倍満ツモもしくは大浜からハネ満直撃条件
親は大浜なので1局勝負が濃厚。

両者ともに条件を満たすテンパイを入れるも、アガりの発声が聞こえることはなく、
大浜が牌を伏せて静かに終了。

第1回チャンピオンロード
「グランドチャンピオン大会」優勝は、
大浜 岳

(文・渡辺 順洋)

 

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