【大会レポート】 〜10:30　大会開始前〜 成瀬「私がファン投票1位と聞いてびっくりしたんですけど」 五十嵐「当たり前だよ。成瀬さん以外の女流で1位を取るようなコなんていないから。ウヒウヒ」 成瀬「男性プロの1位が小倉さんか。これも納得ですよね」 五十嵐「あとは『MJ.NET』で行ったファン投票の男女1位が橘悟史と綾瀬まりだよ」 成瀬「2人ともMJのオープニングや先生役で出てますからね」 五十嵐「あとは俺と鍛冶田の計6人が今回のゲストプロ」 成瀬「お2人は何の人気投票で選ばれたんですか？」 五十嵐「…いや、代表と副代表だから…」
	ファン投票女性部門1位 成瀬 朱美

ファン投票男性部門1位 小倉 孝	MJ.NET男性部門1位 橘 悟史	MJ.NET女性部門1位 綾瀬 まり
日本プロ麻雀協会代表 五十嵐 毅	日本プロ麻雀協会副代表 鍛冶田 良一

◆システム
大会形式による半荘戦（4回戦）を行い、
成績上位者がベスト28へ進出。
半荘1回打ってベスト12、さらに半荘1回打って上位4名が決勝へ進出。
最後にもう1半荘打って優勝者が決定。
※点数はすべて持ち越し

〜11:00　開会式〜
成瀬「うんうん。まず28位以内に入ればいいんですよね？」
五十嵐「そうだね。67人参加だから、プラス20〜30Pが目安かな」
成瀬「ハーイ、頑張ります」
五十嵐「あ、ひとつ言い忘れたけど」
成瀬「なんでしょう？」
五十嵐「3回戦終了時にゲストプロ賞ってのがあって、ゲストプロ6人それぞれの1順位上の人がその賞をもらえます」
成瀬「てことは、例えば私が8位だったら…7位の人？」
五十嵐「そう。その7位の人が『成瀬賞』。俺が1位だったら上はいないからグルっと回って一番下の67位の人が『五十嵐賞』になるんだ。ウヒッ」
成瀬「（五十嵐さん、1位狙ってるんだ…）」
五十嵐「だから、多分随時プロの成績が発表されるからあんまり下の順位だと恥ずかしいよ」
成瀬「あ、確かに。がんばります！」

〜13:08　2回戦終了時〜
司会「え〜現在、ゲストプロの順位は…小倉プロ2連勝で2位、橘プロ9位」
五十嵐「お〜あいつら調子いいな」
司会「3番手が…綾瀬プロで49位、五十嵐プロ53位」
五十嵐「う〜ん。3着4着だとそんなもんか…」
司会「成瀬プロが64位、鍛冶田プロがなんと67位です（笑）」
成瀬「あ〜ん、2ラス引いちゃいました（涙）」
五十嵐「まあ、時にはそんなこともあるさ。しかし鍛冶田の67位は恥ずかしいな。このまま最下位だったら何か罰を考えよう」

〜14:12　3回戦終了時〜
司会「お待たせしました。ではゲストプロ賞の発表です。橘プロが現在1位なので67位の人が『橘賞』です。おめでとうございます」
五十嵐「67位は鍛冶田じゃないな。よしよし」
成瀬「3回戦トップ取ったので、45位まで上がりました。五十嵐さんは？」
五十嵐「…64位」
成瀬「あらら、ラスっちゃったんですね？」
五十嵐「まだ鍛冶田より上なはず！」

〜15:20　4回戦終了時〜
成瀬「五十嵐さ〜ん、またトップ取りました！　三色3回もアガって5万点超えましたよ〜」
五十嵐「ほう、じゃあ残ったかな？　さっきは28位のボーダーは＋10くらいだったから…」
成瀬「+33.6だからたぶん大丈夫です！」
司会「28位のボーダーは＋39.2」
成瀬「え〜、私29位みたいですよ、ショック…」

五十嵐「ぬぉっ。鍛冶田に負けた…」
成瀬「じゃあ五十嵐さんが罰ゲームですね（笑）」

〜15:32　5回戦開始〜
五十嵐「28名がポイント持ち越しで1半荘勝負、準決勝に進出するのはそのうち上位12名」
成瀬「1位の橘くんは200超えてるんですね。ラスでも大丈夫そう」
五十嵐「100ポイントあれば多分準決勝には残れるだろうからな」

〜16:23　5回戦終了時〜
司会「残った12名発表します。1位の方が+192.0…12位の方が+114.9！」

五十嵐「やっぱりそんなもんだよな。橘はラス引いたけどまだ4位だし」
成瀬「あっ、蔵ちゃん残ってる！スゴイ！」
五十嵐「このポイント差なら、トップ取れば決勝行けるだろうからな」
成瀬「頑張れ〜」

〜17:30　準決勝終了時〜
成瀬「蔵ちゃんはどうなりました？」
五十嵐「…ハコ下6500点の大ラス」
成瀬「あ〜あ、残念。橘くんもダメだったんだ。あそこまで頑張ってたのに」

五十嵐「決勝は一般が増田さんと海谷さん。協会のプロが小倉と岩村か」
成瀬「岩（ガン）ちゃんって2回戦で国士無双アガったみたいですよ」
五十嵐「2〜4回戦まで5万、5万、6万点のトップだったのか。ツイてるな〜」
成瀬「腕かもしれないですよ」
五十嵐「（それはないな…）小倉も何だかんだで残ってるな。2回チャンピオンロード出て両方決勝残ってるし」
成瀬「スゴーイ！」
五十嵐「あと1位の増田さんも今回は決勝が初めてだけど、出場している回は全部べスト12まで残ってる」
成瀬「やっぱり強い人はちゃんと成績残してるんですね〜海谷さんも昔から競技麻雀で　の実績ありますし」
五十嵐「だけどこういった大会はその日の運不運が大きいからな。その典型例が岩村だ（笑）」

〜17:35　決勝開始〜
（座順 岩村→小倉→海谷さん→増田さん）
●東1局
五十嵐「先手を取ったのは…やっぱり小倉か」
成瀬「8巡目に先制リーチしてますね」

小倉（南家、8巡目）
　ドラ

五十嵐「このリーチに対して海谷さんが9巡目に追っかけてるな」

海谷さん（西家、9巡目）
　ドラ

成瀬「-対-ですね」
五十嵐「この2軒リーチに対し親番の岩村が…」

岩村（東家、11巡目）
　ツモ　ドラ

成瀬「ドラアンコに赤2枚！こんな手一回も来ませんでしたよ」
五十嵐「やっぱコイツツイてるよ。真っ直ぐ打てばいいのにワンチャンスで切るんだよな…アガリにくくなるだけじゃん」
成瀬「そうですよね…かドラの切りたいですよね。五十嵐さんはどっち切ります？」
五十嵐「俺は…だな、ウヒッ」
成瀬「…結局切るんじゃないですか…（頼りないな）」
五十嵐「い、いや、でも、このを切ると13巡目に」

岩村（東家、13巡目）
　ドラ

成瀬「ピンフドラ5のテンパイですね」
五十嵐「ダマテンにして、結果は14巡目に小倉が掴んで18000点」
成瀬「東1局から決まったって感じですね」
五十嵐「普通はそうなんだろうけど…」

●東1局1本場
小倉（南家、12巡目）
　ツモ　ドラ

成瀬「テンパイですけど…ダマテンですよね？」
五十嵐「まあ、小倉はリーチするんだけどな」
成瀬「えっ!?」
五十嵐「赤入りルールだし、全員ドラを抱えて受身っぽいし、とりあえず流局でもいいから親を持ってくるって考えたんだろうな」
成瀬「そうなんだ…手替わり待ちたいですけどね」
五十嵐「まあ、小倉の場合…これをツモれるからリーチなんだよ」
成瀬「16巡目にツモってますね（笑）500・1000ですけど」

●東2局
五十嵐「ここから小倉の長い親が続くんだよ…」
成瀬「東2局は海谷さんが安全牌無いところから最後のツモで放銃ですね」
小倉（東家、18巡目）
　リーチロン　ドラ　裏ドラ

●東2局1本場
五十嵐「続く1本場も12巡目リーチ。17巡目にテンパイで押した増田さんからの出アガリ」
小倉（東家、17巡目）
　リーチロン　ドラ　裏ドラ
成瀬「私、こういうのとか待っちゃうからな〜」

●東2局2本場
小倉（東家、16巡目）
　ポン　ツモ　ドラ

●東2局3本場
小倉（東家、10巡目）
　リーチロン　ドラ　裏ドラ
五十嵐「これで4連荘」
成瀬「怒涛の連荘ですね」
五十嵐「次局（東2局4本場）も小倉が先制リーチかけるんだけど、ようやく岩村がアガるんだよ」
成瀬「まあ、親リーチはいきづらいですから」

●南1局
[点数状況]
岩村　　　51600
小倉　　　29100
海谷さん 13000
増田さん　6300

成瀬「18000放銃したけど29100まで回復したんですね」
五十嵐「だけどこの局も親の岩村が…」

岩村（東家、14巡目）
　ツモ　ドラ　裏ドラ
成瀬「リーチツモピンフ、ドラ3で6000オールだ！」
五十嵐「ほぼ70000点。これで普通は岩村優勝の流れなんだけど…」

●南1局1本場
小倉（南家、17巡目）
　リーチツモ　ドラ　裏ドラ

●南2局1本場
小倉（東家、16巡目）
　リーチツモ　ドラ　裏ドラ

●南2局2本場
小倉（東家、16巡目）
　リーチロン　ドラ　裏ドラ

●南2局4本場
小倉（東家、10巡目）
　ポン　ポン　ポン　ツモ　ドラ

成瀬「すごい追い上げですね」
五十嵐「5本場もテンパイ連荘して6本場で、やっと岩村が親を蹴ると」
成瀬「この時点で…63000点と52800点」
五十嵐「10200点まで詰まったわけだ」
成瀬「じゃあまだわかんないですね」
五十嵐「南3局、南4局は置いてきぼりになりつつも海谷さん、増田さんが親番の強みを生かして連荘はするんだけど…」
成瀬「ここまで点数が離れてると厳しいですよね」
五十嵐「もっとも最初は岩村がダントツだったから、小倉の親を追い上げを2人とも黙認してたんだよな。そこはよく競技麻雀をわかってるよ」
成瀬「そうですね。意味なく他家の親を流して1局潰すのはもったいないですもん。それで結局どうなりました？」
五十嵐「岩村がわざわざ待ちを受け変えて、さらに2局余計にかかったよ！」
成瀬「でもなんとか逃げ切ったんですね（汗）」

〜20:17　表彰式〜

成瀬「岩（ガン）ちゃん、おめでとう。何か皆さんに一言を」
岩村「え〜まさかこんなに長くなるとは思ってもみなかったのですが…」
五十嵐「お前のせいだ！！！！！！」

（文・ケネス徳田）