≪決勝レポート≫
第7回チャンピオンロード〜グランドチャンピオン大会〜(以下GC大会)
予選5回戦・準決勝・決勝、全7回戦でのトータルポイントで優勝を争う長丁場の大一番。
チャンピオンロードは年間全7回。今期は準優勝1回戦と皆勤賞でGC大会の参加となりました、庄司麗子がレポートをお伝えします。
競技麻雀の聖地【ばかんす】
ここで打てる喜びを一戦一戦、噛み締めながら。
予選の全5回戦が終わる頃には……
「んんん……今日はもうおしまい!?」
5回戦が終了し8名が準決勝へ、16名が予選敗退となりました。三連覇を狙う嶋田学さんはわずか2.6ポイント差での9位敗退。
チャンピオンロード優勝でGC出場権利を獲得した選手のみなさんも続々と敗退。そんな中、準決勝に駒を進めた8名。(以下敬称略)
A卓
秋山 裕邦(+197.2)
浅井 堂岐(+99.0)
小島 芳亮(+74.9)
吉竹 知弘(+51.0)
B卓
松崎 真也(+135.8)
コバ(+101.8)
中野 秀士(+73.3)
瀬本 裕志(+67.4)
決勝進出の条件は、
A卓、秋山がポイント有利でほぼ当確。
小島と吉竹は浅井と2着順差の並びを作ってトップを取りたい。
B卓、松崎は素点のない3着は厳しい。コバも連対が必須。中野・瀬本はトップが必須。
別卓状況次第なので細かな条件は課せられませんが、ざっとこんな感じです。
ポイント持ち越しの大会なので、追い上げたい方は普通にトップを目指す打ち方になりますが、守りながら相手に条件を満たされないように局を進める側は本当に難しいですよね。
【準決勝】
A卓は南場に入り吉竹トップで迎えた、浅井の親番。
小島のリーチ宣言牌のドラをポンした浅井が満貫をアガり、浅井と吉竹のトップ争いになりましたが、吉竹が制しました。
B卓は瀬本が50000点越えのトップ。他の三人はほぼ並びで残り10分のコールがかかります。
松崎、コバはなんとか2着に滑り込みたいところ。
親番の中野は大きなアガリで瀬本を捲るべく、リーチ、リーチで攻めますが、2着に浮上したところでタイムアップ。
B卓からは瀬本の1人勝ち抜けとなり、決勝進出は、
秋山(+183.1)
瀬本(+138.5)
浅井(+118.0)
吉竹(+113.5)
の4名になりました。
優勝条件は以下の通り。
秋山以外はトップが必要で、並びと素点の差が必要。
瀬本は、秋山が3着以下または2着なら4600点差以上でOK。
浅井は、秋山がラスまたは3着なら5100点差以上でOK。
吉竹は、秋山がラスまたは3着なら9600点差以上でOK。
※同点となった場合は、GCポイントの上位者が上位となります。
【決勝戦】(浅井→秋山→瀬本→吉竹)
瀬本が「リーチ・一発・ピンフ・ドラ1」をトータルトップの秋山から出アガリという追いかける3人にとって理想的なスタートとなりました。
瀬本は配牌とツモに恵まれ、採譜をしていた私もウキウキしていましたが、その後はリーチ後の捲り合いでの失点が痛手になってしまいました。
秋山もなかなか勝負手は入らず。
吉竹は序盤はじっと我慢が続きましたが、東場の親番で勝負手が次々と決まり、優勝条件を満たす並びでトップに立ちます。
連荘と流局が続いた南1局。
浅井が仕掛けた清一色をツモアガリ。
ツモ チー ポン ポン ドラ
トップ目に立つと、次はを仕掛けた小三元を2着目の吉竹から出アガリ。
ロン ポン
ドラ
7本場もついた14100点を加点して56900点の大トップに立ちます。
次局、南1局8本場。
西家の瀬本が果敢に仕掛けて、14巡目にテンパイ。
ポン ポン ドラ
瀬本のテンパイ打牌は場に1枚切れの。
一方の北家の吉竹。
ドラ
から単騎に変えて10巡目からこのハネマンテンパイを維持していましたが、ここで渾身の見逃し。
目下のライバル、浅井からがこぼれるのをじっと待っていたのですがここは流局。
この時もし、万が一にも、浅井からが出ていたら……勝負はいよいよ分からなくなっていたかもしれません。
まさに決勝戦らしい一局でした。
時間打ち切りの最終局オーラス。
浅井が先制リーチ。
ドラ
次巡、親の吉竹が追っかけリーチ。
ドラ
ハネツモ、または浅井からの満貫直撃で逆転優勝となります。
このリーチ合戦、先に山にいたのは……!!
優勝は浅井堂岐プロ。
第1回大会の大浜岳プロ以来、GC大会2人目の協会員戴冠となりました。
4月から新たにスタートする 『第8回チャンピオンロード』もみなさまぜひご参加ください!
(文・庄司麗子)
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