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≪大会レポート≫


第5回チャンピオンロード〜雀王シリーズ〜が2/11(水祝)に開催されました。
今年度最後のシリーズでしたが、総勢75名もの方に参加いただきました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
今回のレポートは浅井 堂岐(タカキ)が担当させていただきます。

雀王シリーズということで、
歴代雀王からは鍛冶田 良一(第4期雀王)、須田 良規(第5期雀王)が参戦。(以下敬省略)

そのうち須田は決勝目前のオーラスをトップ目で迎えていたが、
決勝進出者である名波になんと40000点差をまくられ惜しくも決勝の舞台には届かなかった。

私はこの半荘を観戦していたのだが、印象的な局があったのでご紹介。

親の名波が連荘し、早々に仕掛けまたも先行でテンパイ。待ちはタンヤオの-待ちののみアガれる形。
アガれば決勝進出の須田だったが、
名波に危険であるが押し出される形になってしまう。

しかし須田は片アガリの待ちを読みに含め他家がを切ると同時にを合わせる。
同巡のため名波はアガれず。
この局、結果として名波のアガリにはなったが、鋭い読みを見せてくれた。

私自身はというと、
この日は4回戦が終わり+93.2。

準々決勝で決勝進出者の2人逢川、名波と同卓。
オーラス微差のトップ目であったが、トップ条件の逢川に3軒リーチを制され、5回戦で敗退・・・

「また逢川に負けたか・・・」
ふと昔のことが頭をよぎった。
一番印象に残っている対局はと聞かれれば、今でもこの日のことを必ず話す。
逢川が優勝した第10期新人王の準決勝で同卓したときのことである。

この時私は3連続ラス。一方、逢川は決勝に進出し、優勝の栄冠まで手中に収めた。
当初は悔しいだけであったが自分の未熟さを知る良い機会であり、良い経験ができたと思う。

さて自分語りはこれくらいにして決勝を見ていこう。
今回決勝に進出したのは以下の4名。

名波 愼一(B2リーグ)
川上 貴史さん(最高位戦日本プロ麻雀協会所属・第6期RMUクラウン 優勝)
逢川 恵夢(第10期 新人王)
渋谷 渚さん(第3回チャンピオンロード〜グランドチャンピオン大会〜優勝)
という豪華な顔ぶれ。

ポイント差はほとんど無く、トップをとった者が優勝である。
座順は、川上→名波→渋谷→逢川。
東1局から場は激しく動き出した。

名波(南家)が以下の手牌から親の川上の一打目のをチー。
 ドラ

10巡目には以下のテンパイ。
 ポン チー ドラ


渋谷(西家)も動き高目満貫テンパイ。
 チー ポン ドラ
お互い相手の危険牌を押し続けるが、ここは名波が渋谷からロンで8000のアガリ。

東2局、点棒を持っている名波が親ということもあり、
渋谷が早々に局を流しに行く。

6巡目に以下のテンパイ。
 ポン ドラ
盤石の3面張。

しかし川上が10巡目に追いつき満貫テンパイ。
次巡に自分から見て4枚目のを持ってくると、空切りリーチ。
渋谷も真っ向勝負を挑んだがリーチの一発目に掴んだのがなんと
裏ドラも乗り痛恨の16000の放銃となってしまった。
 リーチ一発ロン ドラ 裏ドラ

東3局は逢川が積極的な仕掛けを見せる。
2巡目に以下の形からを叩く。
 ドラ
次巡にを引くと、
 ポン ドラ
形は悪いながらもドラ色のホンイツということもありをチーし、さらにプレッシャーをかける。

「入会当初はこの仕掛けはしなかったですが、研究会で覚えた仕掛けでプレッシャーを与えにいきました」

Aリーガー矢島亨主催の研究会(通称やじ研)で覚えたという仕掛けだ。

いわゆる遠くて高い鳴き。決まれば大きいし、周りの対応次第で警戒する相手がわかりやすい。
攻守兼用の仕掛けである。

逢川は目論見通りのテンパイを果たすが、
ここは川上が上手く交わした。
 ロン ドラ
名波から3900の出アガリ。

東4局、名波がホンイツの仕掛けだが、逢川と川上が対応し、簡単にテンパイを入れさせない。
その隙を縫い、今まで展開に恵まれなかった渋谷が値千金のハネ満をツモる。
まだまだ勝負はこれからだ。
 ツモ ドラ

南場に入り、点棒状況は以下の通り。
川上 41900
名波 26100
渋谷 13000
逢川 19000

南1局は逢川が1000・2000ツモアガリ。

南2局、渋谷が先制リーチ。
最後の親番の名波。
「決勝の場で無ければこの追っかけリーチは打たなかった」

優勝のためにはこの親は維持するしかない。
一縷の望みを託したリーチだったが、ここは渋谷に軍配が上がる。

名波(東家)
 ドラ

渋谷(南家)
 ロン ドラ 裏ドラ

南3局、親の渋谷はここで点数を稼ぐしかない。
しかし配牌に恵まれないばかりか、あっという間に2軒リーチに挟まれる。

押すしかないが手牌があまりにも悪い。
試合巧者の渋谷、ギリギリの牌を押していくがその後のツモも噛み合わず。
逢川が2000・4000のツモアガリ。
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

オーラスを迎えた時点での点棒状況は以下の通り。
川上 37900
名波 15900
渋谷 14200
逢川 32000
川上はアガれば優勝。
逢川は、川上を捲れば優勝となる。

実質2人の一騎打ちが始まった。

今日一日厳しい条件をクリアしてきた親の逢川に大物手が入る。
 ドラ
一発で決めるべくリーチにでるがこれは流局。

続く1本場は、川上の手が悪く、逢川の一人テンパイ。

2本場。逢川が13巡目にオタ風のをポン。
テンパイが厳しいと判断した川上も形式テンパイを入れる。

しかし、ハイテイ目前でを引いた川上が小考する。
役牌は全て涸れており形式テンパイに見えたのだろう。

を打ち出すと、これに逢川からロンの声がかかる。
 ポン ロン ドラ

3本場。ドラ
逢川 41500
川上 32400

伏せれば優勝の逢川だが6巡目に満貫をテンパイする。
どこまでこのまま行くのか難しい判断だったが、
13巡目にドラそばのを引くと、冷静にテンパイを外してノーテン終了に向かう。

最後の望みを託して川上がハイテイ+一発のリーチを打つがツモれず。

優勝は逢川恵夢となった。

対局を終えた後、川上はなにか手順ミスや判断ミスがなかったか、点棒を持った後少し守りに入りすぎたか、と周囲にしきりに確認していた。
この研究熱心な姿勢が川上を強くしているのだろう。

逢川は、チャンピオンロードで女性2人目の優勝。
さらに2回のみの出場でグランドチャンピオン大会出場条件を満たすという快挙を成し遂げた。

優勝者コメントでは彼女はいつものようにおどけて、

「配牌が良かったです!ついてました!!」
と語っていた。

もちろんそれもある。しかし決勝という舞台で見せた彼女の冷静さと思い切りの良さは、
普段の研鑽によって生まれものに他ならない。

優勝後の振る舞いを見て、親しみやすく周囲を明るくするキャラクターである彼女をより応援したくなった。

あっ、でも私との対局では優しくしてくださいね(笑)

最後に今年度チャンピオンロードに参加していただいた皆様ありがとうございました!
来年度も参加する予定ですので、同卓する際はよろしくお願いいたします。

優勝条件だった逢川が滑り込んだグランドチャンピオン大会は3月21日(土)。
今年の優勝は果たして誰の手に!

(文・浅井 堂岐)

 

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