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1回戦(大浜-富永-末岡-吉田)
大浜・末岡の2件リーチが流局した後の東1局1本場。 吉田が7巡目にリーチ。
ドラ
このとき末岡、イーシャンテンだったがを掴む。
ツモ ドラ
ドラドラだけに勝負しておかしくない。なにしろ現物はのみなのだ。これを抜いても後が続かない。 しかし、末岡はスジの切り。 次巡ツモ。マンズがリャンメンになって受けが広がり今度は一発はない。 しかし、末岡はここでも誘惑を断ち切るようにをツモ切り。 誘惑はもう一度。を止めながらイーシャンテンを維持していた末岡の11巡目。
ここに富永からが打たれる。 小考が入ったがチーテンを取らずにツモり、今通ったを抜いた。 決勝、そして配信対局が初の末岡が「守備的」と視聴者に認識されるのに十分な一局だった。
この半荘、先行したのは東2局2本場に富永から満貫を打ち取った大浜だったが、次局その富永に満貫を打ち返してしまう。 富永と吉田の2件リーチに挟まれた大浜。
両者に通る牌はナシ。かつ頼みのイーシャンテンからピンフのイーシャンテンに変化ということでに手が掛かったがこれが富永に捕まった。
ロン ドラ 裏ドラ
結局、東ラスに2000オールをツモった吉田が僅差ながらトップ目で南場に入る。 南2局、それまでアガリも放銃もなかった末岡が喰いタンの1000点ながら初アガリ。
親番となった次局、本手が入ってリーチするも流局。 大浜と富永も粘ってテンパイを入れたため、トップ目の吉田との差を全員詰める。
南3局1本場、ついに末岡に長打が出る。
ツモ ドラ 裏ドラ
リーチツモドラ裏の4000オールは4100オールで一気にトップ目へ。
次局は大浜リーチ、1人テンパイで流局。流れ3本場のオーラス。
末岡:33600 吉田:26300 大浜:20800 富永:18300
親の吉田はドラのを早々と切り出し目一杯の進行。 そのドラを重ねてテンパイしたのが末岡。
無論、ヤミ。 大浜が七対子のタンキでリーチ、これを富永が-マチタンピン高目三色の勝負手で追っ掛ける。
この2軒リーチに対し、末岡はヤミのまま押し返す。 両者にドラはない(あったとしてもドラ単騎マチでアガリはない)。 加えて2人とも1000・2000ツモで2着浮上であるため、リーチがトップ逆転の手とは限らない。 ドラの行方がわからなかったら当然オリていただろう。
イーシャンテンで粘っていた親の吉田だったが、終盤2人に通っているを手出し。 これを見て末岡は「これまで」と、テンパイを壊した。 末岡の読み通り親のノーテン流局で終了。
初決勝・初配信対局・入会3年目の末岡だったが、解説の金太賢が「本当は10年目のベテランじゃないの?」と評した打ち回しで見事初戦トップを飾った。
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