スコア一覧 | 第10回NPMウェスタン・カップ

NPMウェスタン・カップ決勝メンバー
【優勝】柴田 秀昭さん 【2位】小田直人さん 【3位】田村 翔梧さん 【4位】堀川 雅弘さん

決勝レポート

【担当記者:比嘉 秀仁】

NPMウェスタン・カップはプロアマ混合の大会で、なんともう10回目の開催となる。
関西の競技麻雀は昔から参加者が多く、競技熱が高い印象だ。
NPMウェスタン・カップには私もずっと出続けているが、今回の決勝大会は過去最大規模の60名が参加。
私も決勝大会には進出したが、惜しくも5位で敗退。決勝に残れなかったのでこうして観戦記者に転じた。

さて,今回の決勝はプロ2人とアマ2人という構図となった。
プロからは最高位戦日本プロ麻雀協会の田村翔梧選手と小田直人選手。
アマからは柴田秀昭さんと堀川雅弘さん。

上下で60pt強の差。プロ2人が現状有利ではあるが、どの選手もトップを取ったら結構優勝できそうである。
プロ2人はアマ2人にトップを取られたら逆転される可能性がある上に、プロ同士は着順勝負なのでトップを取りに行くことになる。アマ2人はトップが必須なので積極的に攻めてくる。
結局自分がトップを取れば最上の結果になるので、よーいドンになるわけだ。一番たくさんアガった人が優勝。
ストレートな殴り合いが見られそうで私はワクワクした。

全員気合が入っている中、東1局が開幕。順位順により、起親は堀川選手、ラス親は田村選手である。

最初のアガリを決めたのは小田選手だ。

 ロン ドラ

彼は最高位戦プロ麻雀協会の「新人王」を獲得したタイトルホルダーである。これまで私が同卓した際にも丁寧さが感じられたし、この半荘でもしっかり対応している場面がよく見られた。

七巡目にテンパイ。先制リーチかな?と後ろで見ていた私は思ったが小田選手はダマ。
すぐに堀川選手からが出て1000点。
後に「あれリーチしないの?」と聞いてみたら、234や345の三色とドラの手替わりを見ていたという。
確かにトップがみんな欲しい状況なので、打点を大きく作ってくるはずである。
ならば手に蓋をせず、加点チャンスを見込むのは当然のやり方であろう。
結果としては最低点になってしまったが、相手をアガらせないことも重要なので、現実に即した判断と言える。

こうして静かなスタートを切ったが、次局の柴田選手が親番で怒濤の三連続アガリ。
これで一気に46500のトップ目にまで上昇、優勝に一番近い男となった。

柴田選手は古株の関西競技麻雀アマの強豪。
しばしば(シャレではない)大会の上位に入賞などの結果を残しており、今回も実力を発揮して決勝へ、ということであろう。

この連荘で堀川選手が8900点とかなり厳しい立ち位置に。南場の親番での連荘が必須である。
プロ2人は2万点強、親番も2回あるのでチャンスはまだまだある。

東2局3本場は小田、田村両選手がリーチするも流局。
リーチしても実らないなかなか苦しい展開だ。

流れて東3局4本場、小田選手は大きく連荘したいところだ。
他家の動向を見つつ丁寧に門前で手を進めていくが、如何せんツモが効かない。
事故らないよう比較的安全な牌を選んでいく。
しかし、三段目で痺れを切らしたかチーから仕掛ける。
そこで田村が計ったようにリーチを打つ。
小田は無理はせず通る牌を切ってうまくテンパイを維持し、流局に終わる。

アガりたい、アガらせないというそれぞれの思惑がぶつかり合い、均衡状態がなかなか崩れない重たい展開である。

そして東3局5本場。小田選手は死守した親番を生かしてなんとか和了をモノにしたい。
そんな思いが通じたのか、六巡目に先制テンパイが入った。

 ドラ

これはかなりよく見えるである。高くはないものの、文句なしに親リーチを打つであろう。
勿論、小田選手は嬉々として牌を横に置いてリーチを宣言した。
だが10巡目、ひそかに強い牌を一枚プッシュしていた堀川選手が追っかけリーチを打つ。

 ドラ

そこで困ったのが柴田選手。
リーチ2人の捨て牌が強く、共通の安全牌がない手詰まり状態である。
こうなったら親の現物とを選び、堀川選手に一発放銃で5200+1500。
プロ2人にとっても悪くはない結果だ。

いよいよ東場最後の局。田村選手の親番である。
田村選手は現在は最高位戦のプロだが、数年前までは協会所属のプロであった。
この田村も協会時代に「新人王」を獲得している。
ここまで我慢を強いられてきた田村選手。ここで最大のチャンス手が舞い降りる。

ダブ暗刻の四巡目リーチ。かなりアガれそうでアツい。
「もらった」という心の声が私には聞こえた気がした。
しかし、麻雀というゲームはそんなに思い通りにさせてくれるほど甘くはない。
同巡、西家の柴田選手もテンパイを入れ、追っかけリーチを放つ。

手牌的にはオリることもできそうではあるが、暫定トップ目だろうと全力で潰しに行く。
小田選手もこれ以上アガらせてたまるかと、柴田選手の宣言牌であるをチー。
立て続けに河にもう一枚が置かれそれもチー。

 

小田選手もテンパイを入れ、2人のアガりを躱す気マンマンである。
だが、結果は…

チーした次巡に小田の選手からがツモ切られ、柴田選手がアガりを制した。
3200+リーチ棒の加点で再び4万点台へ。
田村選手はがっくり肩を落としたかもしれないが、まだ南場の親もある。
こういうときはポジティブに考えないと、麻雀はメンタルゲームでもあるのでミスが重なってしまう。切り替えて最後の一周に臨む。

南1局、連荘しないと相当厳しくなる堀川選手だったが、田村選手が500/1000でかわし最後の目を摘み取った。

南2局は柴田選手の親。
この時点で点数状況は、

柴田選手 40400
小田選手 19000
田村選手 25100
堀川選手 15500

ここで連荘されると勝負が決まってしまうので、小田、田村両選手は親を流すのが最優先。
できたら親の点棒も削っておきたいところ。
ここは小田選手が堀川選手から3900を出アガり加点に成功。

小田選手はここから親番を続けて、うまく行けば自身が2着でも優勝する可能性もある。
そんな小田の親番、リーチドラ1のカンテンパイが入り先制リーチも1人テンパイで流局。

続く南3局1本場は田村選手が先制リーチをするもアガれず、小田選手もテンパイできずに流局。

オーラス、優勝条件は以下の通り。

柴田選手は1000/2000以上のツモ。
田村選手は小田選手にまくられないよう現状キープして終わればよい。一回は連荘せねばならないのが厳しい。
小田選手は田村選手より上に行けば優勝。
堀川選手はかなり厳しい状況。

条件確認した後、静かにオーラスは始まった。

一番最初に動いたのは小田選手。

 ドラ

この配牌に第一ツモで。これはもう全力クイタンでアガればOK。
2巡目のを柴田選手からチー。なりふりかまっていられない。

そこに「リーチ」の声が。そう、柴田選手である。ここまで来たら条件を満たしていると見るべきだ。
おりれば小田選手にまくられるのが見えている田村選手から、が放たれる。

 ロン ドラ 裏ドラ

5200直撃でも十分だったが、最後に麻雀の神は裏ドラまでプレゼント。

第10回NPMウェスタン・カップ、優勝は柴田秀昭さん。
チャンスにしっかり手を生かし、受けるときはしっかり受けて丁寧に打った結果だろう。
本当におめでとうございます。
他の選手の皆さんもお疲れさまでした。

私も来年こそは決勝に残りたい!

【決勝大会スコア】

第10回NPMウェスタン・カップ決勝大会スコア

【予選大会①スコア】

第10回NPMウェスタン・カップ予選1スコア

【予選大会②スコア】

第10回NPMウェスタン・カップ予選2スコア

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