第21期女流雀王決定戦観戦記1日目

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第21期女流雀王決定戦観戦記
1日目 3回戦

【担当記者:坪川義昭】

佐月麻理子
11期前期入会・本部所属
【主なタイトル歴】
第14・19期女流雀王
第26期麻雀マスターズ

女流限定タイトルだけでなく、男女混合のオープンタイトルの獲得経験もある。
誰もが認める実績を持った女流トッププロだ。

これだけの実績を残せば女王様気分になってもおかしくないのだが、周囲の期待をたくさん背負ってきたがために勝たなくてはならないというプレッシャーを感じ、常に自信なさげに摸打を繰り返す。

勉強会でも本当にこれ合っていますか?もうわからない…
と、よく泣きそうになりながら意見交換をしている姿を見る。
そんな佐月にとって試練の半荘が訪れた。

手牌だけを見ればを落としてメンタンピンが見えるので悩みそうにもないのだが、これが親番でダブなのだ。
ドラがだけに落としも有力候補になってくるのだが、佐月の選択はのトイツ落とし。

水崎からリーチが入った一発目に目を覆いたくなるようなツモ
マンズに手をかける選択肢も十分にあったため痛すぎるテンパイ逃しとなってしまった。

更にその後ドラのが水崎から放たれている。
この半荘を決定付けてもおかしくないようなアガリを捉えていた可能性があっただけに、精神的なダメージはかなりあったと思う。

次なる試練がこの中月と水崎の2件リーチだ。

手牌には共通アンパイはない。
打牌候補としては
・2人の筋の
・親の水崎の現物である
あたりだろうか。もう2枚切られたカン受けのあるイーシャンテンにあまり価値はなさそうだ。

佐月は形を崩さない切りを選んだ。
確かに中月には河にが並んでおり通りそうだが、通ってはいない。
そして何より親の水崎には全く通っていなかった。
これが水崎に痛恨の12000放銃。

きっと彼女の脳内では、
「なんでこんな放銃しちゃったのだろう…」
「もっと時間を使ってイチから考えておけば…」
こんなネガティブな思考が巡ったと思う。

最後の試練がこの局。
佐月の親番を澄川が流そうとホンイツで仕掛ける。
14巡目に佐月が待望のテンパイを入れるのだが、がフリテンである。

それでも価値あるテンパイとしてリーチにいくだろうなと思って観ていたのだが、一つ気になる動向があった。
対面のラス目中月が12巡目にを切るタイミングで大長考を入れている。
点数状況的に中月がテンパイならばリーチをかけてくることが多いはずだが、大長考からのドラ受けを切り出したことからかなり打点が見込めるイーシャンテンやテンパイ外しが予想出来る。

テンパイを取ってダマテンの選択肢もあったが佐月は手を崩した。
この回の目標を3着死守に変更したのだ。
結果的にこの選択が功を奏して3着を維持して半荘を終えるのだが、道中の内容を反省したい!意見が聞きたい!となるのが彼女の性格。

しかし、まだ1日は終わっておらず。
ベストなタイミングで休憩抜け番が回ってきたことに感謝だ。

一旦近くのカフェに行き気持ちを落ち着かせて本日の最終戦に挑める。
反省や後悔をするのは全てが終わった後でも遅くないのだから。


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