第21期雀王決定戦観戦記 4日目(最終日)

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第21期雀王決定戦観戦記
最終日 20回戦

【担当記者:大浜岳】

第21期雀王決定戦は浅井堂岐の優勝で幕を閉じた。

【第4位】仲林 圭
決定戦では包囲網を敷く「スイッチ」が入る瞬間がある。
誰の目にも明らかなスイッチを入れたのは仲林だろう。

14回戦、松本から2度のハネマンを見逃した上での浅井からの直撃。

これを松本からアガり浅井にトップを取られていたら、もっと早い段階で勝負は決まっていたかもしれない。

特に3日目はオーラスにトップ目から三度も逆転されるという憂き目にあいながらも、その技術力の高さは全視聴者に伝わったことだろう。

【第3位】渋川 難波
今でこそ高打点を作る手組をする渋川だが、元々は手数が多く細かいことを得意とするタイプだった。
今回見逃しや差し込み、意図的なツモ切りリーチや終盤の粘り等、一番小技を駆使していたのは渋川ではないだろうか?
実らなかったため観戦記やダイジェスト動画には描かれていないが、
14回戦東2局 親:浅井
自身のツモ番がない状態から、仲林に差しにいく打

親への放銃リスクはあるものの打点は最高でも2900。かつ、仲林の待ちがかなり限定されており、ダブロンであっても仲林のアタマハネ。
これが結果として親への放銃となる。
昨今では一見不自然な打牌をし、良くない結果を生んだ場合、ネットを中心に叩かれやすい傾向にある。
上記の仲林の見逃しも称賛されているが、結果として失敗していたら恐らく叩く声は上がっただろう。

選手にも常に批判の声は届いている。
しかしそんな雑音に惑わされることなく、彼らは自身の選択を貫く。麻雀プロとして。

【第2位】松本 吉弘
今回幾度となく浅井に勝負所でアガリを決められ、突き放されそうになった時にそれを押し止めたのは間違いなく松本だろう。
松本はスーパープレイや奇をてらった一打は多くないため、一見凄さが伝わりづらい点もあるが、「名人に名手なし」という言い方が一番当てはまる打ち手だと思う。

4名の中で仕掛けが一番多いタイプであり、松本が躱し手をいれなければ浅井が大物手を成就されていただろう局がいくつもあった。
こういった見えづらいファインプレイがなければ、間違いなくもっとワンサイドゲームになっていただろう。

【第21期雀王】浅井 堂岐
浅井は入会当初から採譜(対局会場で対局記録を採る行為)や見学で誰よりもA1リーグの対局会場来ていた選手の1人である。
A2リーグに6年間在籍し、その間もA1リーグの選手の研究を怠らず、自分の強さを一番発揮できるスタイルを模索した結果、今のスタイルを確立した。
また、今回「相手にトップを諦めさせるリーチ」を要所要所で打ち続けたのも勝因だろう。

浅井にとって雀王は大きな目標ではあったが、これからがスタートという気持ちも強いと思う。
これから1年、協会の代表として様々な対局で浅井を見る機会が増えると思うが、浅井なら全てを背負い、やってのけてくれだろう。

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