第20期雀王決定戦 4日目(最終日)

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第20期雀王決定戦観戦記
最終日 19回戦

【担当記者:五十嵐毅】

東1局、渋川がポンから、矢島がポンから入り、ともにマンズホンイツを明確にする。
先にテンパイしたのはもポンできた渋川。

   ドラ

このときのテンパイ取り、をポンされているだけに切りも考えられたが渋川の選択は打
すぐにを持ってきてしまう。裏目を引いた格好だが、ここでも打でフリテンとはいえマチの3メンチャンにすることも可能だったが、空切りでマチ続行。
このを見て仲林の手が止まる。

 ドラ

チーテンは取れる。しかし打ち出すは危険牌。実際に当たり牌だ。
仲林は我慢してツモ山に手を伸ばしたが、結局このマンズの形がびくともしないまま終わる。
をアンコにして矢島もテンパイ。

  ドラ

渋川はツモならテンパイを組み替えることができるが、はツモ切るだろう。一方、矢島もは加カンするにちがいない。ともに1枚ずつ残っていたが、そうはならずに2人テンパイで流局。

東2局1本場、渋川が盤石のイーシャンテン。

 ドラ

ここにツモ、打で6巡目即リーチ。
ハネ満ツモとなれば相当なリードとなるが、ツモったのは3メンチャン唯一の安目。裏ドラもで乗らず5500点の収入。

東3局、8巡目に渋川がテンパイ。

 ドラ

十分とは言えないまでも、リードしている。ドラの振り替えがある。すでに親の矢島がピンズを仕掛けている。ということでヤミテン。
しかし、次巡をツモ切ると矢島が大ミンカン。

   ドラ

カンドラはで手にはないが、ここで渋川はリーチに踏み切った。
矢島はを引き、ドラを勝負してテンパイ。
を引いてもマチ変えすることなく、アガリを拾うならタンキとばかりにツモ切った。裏ドラは、しかしカン裏が

カンがなければ渋川はヤミのままだったはずで、色々と運命を変えた大ミンカンだった。

南1局1本場、ここまでおとなしかった小川に突如手が入る。
メンホンマチをリーチ。そして一発ツモ。


仲林にとってはきついアガリである。ハネ満親かぶりで親番もなくなった。
しかし、あきらめるわけにはいかない。次局、2巡目リーチ。七対子のタンキ。

これをツモって1600/3200。渋川との点差を8000点詰めた。
南3局を迎えて、
渋川34300 小川29900 仲林24400 矢島11400
仲林と渋川の点差は満ツモ圏内だ。
しかし、ここで決定打が出る。

 ドラ

渋川5巡目テンパイ、ヤミテン。すぐに仲林がを打ってしまった。
この直撃は大きい。20300差。ラス親は渋川だが、仲林はハネツモでも足りない。ハネ直、倍ツモが必要である。

オーラス、渋川にドラトイツの手が入り、6巡目にリャンメンでをチー。まだまだアガるぞ、との構えを見せる。
矢島が遠い仕掛けながらもをポン。ピンズホンイツだが、さらに遠くには字一色や四喜和が見える。
渋川12巡目にテンパイ。

  ドラ

仲林がの形を持っており、いまにもが出そうなのだが、

ドラ

この形から渋川が切っている切りとして粘る。
渋川2巡後に1枚切れのをツモると、もはやこれまでとテンパイを壊した。
そのタイミングで小川からが切られる。仲林これをポンしてテンパイ。

  ドラ

すると小川にテンパイが入りリーチ。
 ドラ

この形になっていた矢島が4枚目のをツモ。
 ツモ  ドラ

カンして小川のハイテイツモ番を消す。
かわってハイテイ手番になったのは仲林。ここで小川にハネ満を打てれば、自分はラスになるが、渋川をトップから引きずりおろせる。しかし、ハネ満の保証はない。満貫では自分がラスになるだけだ。

実はカンドラがになったため、ホウテイできっちりハネ満なのだが、そんなことは仲林にはわからない。
それに、仮にサシコミに成功したとして、渋川トップから2着に落ちて△40P。自分もハネ満12Pとラス落ち20Pで形32P失い、たった8Pの利でしかない。
仲林は安全牌の白をツモ切り、確実に3P(ノーテン罰符1500のやりとり)だけ詰めた。

渋川と仲林の差は87.7P。どちらが勝っても雀王初戴冠である。


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