第20期雀王決定戦観戦記 3日目

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第20期雀王決定戦観戦記
3日目 12回戦

【担当記者:田籠謙介】

渋川が折り返し地点を7万点オーバーのトップで、頭一つ抜けて迎えた12回戦。
矢島はトビラスと不調から抜けられないが、現雀王の意地を見せることが出来るか。

東1局、仲林が配牌からトイツであった役牌を仕掛け、裸単騎のマンガンをテンパイ。

東1局 北家仲林 11巡目
   ドラ

あまり見られない光景だが、純粋なテンパイスピードのみ考えると有効なのかも知れない。
しかし、仲林の早い仕掛けに合わせた渋川が鳴き一通を仕掛け1000の出アガリ。
この柔軟な対応力が現在のトータルポイントに表れていると言えよう。

東2局、これまで息を潜めていた矢島がリーチ後に一発でアガり牌を引き寄せ、さらに暗刻のを裏ドラに乗せ4000/8000をツモ。

今まで恵まれない展開が続いていたフラストレーションを一気に吐き出すような、鮮やかなアガりであった。

次局も勢いをそのままに先行リーチ。

東3局 東家 矢島
 ドラ

このリーチを受け、小川が長考。

東3局 西家 小川
 ツモ ドラ

345の三色を構成する上で不要ということと、自身でを2枚切っており使いきれないと判断しツモ切りで矢島へ放銃。
裏ドラも乗り12000のアガリ。遂に現雀王の逆襲が始まるのか?

東3局1本場、渋川がドラ暗刻の手を仲林より出アガり8000は8300。

東3局1本場 北家 渋川
 ロン ドラ 裏ドラ

矢島が5万点を持ったまま南入、このまま矢島のトップで決まりかと思っていたその矢先の南1局、ここで事件が起きた。
5巡目に仲林がリーチ、3巡後にツモの発声と共に開かれた手は、何と四暗刻。

南2局、親の渋川が3巡目にリーチ。

南2局 東家 渋川
 ドラ

この時、矢島も配牌からドラがトイツ、が暗刻と好配牌であったため、仕掛けて応戦。

南2局 南家 矢島
ドラ

切りでカン待ちのテンパイにとる。
だが、矢島がを掴み渋川が2900のアガリ。
次局の準備中に宙を見ていたが、テンパイ時に思い切って打としていれば放銃前に渋川からを捉えられていたことを考えていたのだろうか。
現雀王でさえ1打の結果に振り回されてしまう麻雀の恐ろしさを垣間見た気分である。

しかし、前局の結果を払拭するように矢島が渋川から12000は12300を出アガリ。

続く南3局、小川が先行リーチ。

南3局 西家 小川
ドラ

すぐに矢島も追いつく。

南3局 東家 矢島
   ドラ

両者の待ちを上手く抑え込みながら待望のテンパイを入れた仲林が15巡目に追いかけリーチ。

南3局 南家 仲林
 ドラ

しかし、リーチ後一発で掴んだのは無常にも
裏ドラを1枚乗せて小川が仲林から8000のアガリ。
この仕打ちに対して仲林はうな垂れるしか無かった。

オーラスは渋川が3着をキープするアガリで終局。

ここに来て快勝した矢島。
7回戦の観戦記で筆者が「まだ挑戦者の様子を伺っているだけ」と邪推したことが現実になるか、見物(みもの)である。


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