第16回オータムチャンピオンシップ観戦記

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【担当記者:五十嵐毅】

最終戦(富永-ノヘ-江崎-サイ)
※観戦記では「ノヘ」表記

サイが3連勝、4回戦は2着だったがそれまで2番手だった江崎がラス。
つまり2位との点差は開き続けている。

江崎にかわって暫定2位に浮上したのはノヘだが、そのノヘでさえ85.8Pの大差である。
トップラスで順位点30Pしかつかないオータムルールでは、役満や親満3連発などがあって初めて勝負の行方が取り沙汰される点差である。

江崎は114.0P差、富永にいたっては157.8P差。
よほどのことが起きない限り、勝負の行方は最後までサイへの一方通行だろう。

最終戦は協会の規定通り、サイがラス親である。

東1局、富永の親はノーテンで流局。

流れ1本場で引き継いだノヘの親は、5本場までいったがそこまで。

喰い三色のペンテンパイを入れていたが、サイのリーチの前に打ちづらいを引かされ安全なペンチャンターツ落とし。
残り巡目も十分ありすぐにテンパイ復活しそうだったが、再びテンパイすることはなかった。

6本場で始まった江崎の親はリーチツモタンヤオ三暗刻の4000オールから。

なんと11本場まで続いたが、打点があったのはこれのみ。
細かなアガリにも積み棒が付いてくるので馬鹿にはならないが、奇跡を起こすまでにはいたらない。

江崎の親をサイがピンフツモで流した時点で江崎63400点、サイ18900点、その差45500点。
サイは3着目なので順位点差20Pを加味しても、まだ48.5Pの開きがある。

13局もあった東場だったが、南場はうってかわって早かった。

富永の親はノーテン流局。

最後の親でオリるわけはないのだが、目一杯でもテンパイしない。
本当にこの日の富永はあと1牌が引けなかった。

ノヘの親番は3900オールを一発決めるも、次局サイに早いヤミテンが入り富永が放銃。
これでノヘの親も終わる。

残るは江崎の親だが、ここもサイにピンフのテンパイが入りあっさりと終わった。

オーラスは奇跡が起きるわけもなく、親のサイが手牌を伏せて終了。

昭和の時代の競技麻雀ではメジャーだった裏ドラ一発ナシ。
このルールはじっくり手を育てるのが基本ではある。

サイも高打点を狙うのだが、それが無理と判断したときは喰い仕掛けで積極的に前に出たり、結構アグレッシブだったように思う。

さすがに最終戦はありあまるリードがあって慎重であったが、手役作り、見切り、仕掛けのバランスが、見事に嵌まっていた。

サイはこれで決勝進出4回・2度目の優勝と、もはやこのルールは得意にしているといっていいだろう。
おめでとう、本当に強かった。

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