佐月の連勝でスタートした第19期女流雀王決定戦。
3回戦も佐月のアガリから始まる形でスタートとなった。

さほど大物手ではなかったものの、ポイントを大きくリードしている佐月の和了は三者にプレッシャーを与えるには十分だろう。
東2局、北家の逢川は2巡目にカン
からチー。
のバック仕掛けかと思いきや
をポンして萬子のホンイツに向かう。
仕掛け始めの思い切りの良さと打点を見ての軌道修正、逢川らしい仕掛けである。

しかし本手を入れたのは澄川、6巡目にリーチ。

親で好形の一向聴だった大島から
をとらえて8000のアガリ。
東4局、親の佐月にオバケ配牌が入る。

8巡目にようやく聴牌、
を縦に置く。

飛び込んだら12000の強烈な黙聴だ。
しかしこの局は意外な展開となる。
南家の逢川、10巡目に以下の手牌。

789の三色も見えるため
は暗槓せずに打
。
そして次巡、狙い通り
を引き入れてリーチ。
そして
を一発ツモ。

佐月の決定打を潰した上での自身の大きなアガリ。
南3局、ラス目で打点の欲しい大島がドラ色の萬子のホンイツに向かう。
逢川は
を仕掛け、ドラの
も切り飛ばしてカン
の聴牌。
そこに佐月からリーチが入る。
仕掛けとリーチに挟まれた大島もこの形にたどり着く。

を切れば一向聴だが、悩んだ末に
の対子に手をかける。
しかし次巡のツモ
でテンパイ逃し。
さらにリーチ者の佐月が
をツモ切り、結果的にアガリ逃しの形になってしまう。
東2局で澄川に打った
でのメンホンの印象を引きずってしまったのだろうか…
対局後の控室で本人もこの局を反省していた。
これをバネに次の半荘からはしっかりファイティングポーズをとって戦っていくことだろう。
3回戦はサボることなく局面をリードしていった逢川が初トップ。
連勝スタートの佐月は3着となった。
まだまだ先は長い戦い、今後の展開が楽しみだ。