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順位
名前
TOTAL
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
5回戦
1
後藤 哲哉
153.6
-10.9
51.0
4.9
52.7
55.9
2
管東 優太
45.4
53.1
8.2
-38.8
8.0
14.8
3
牧野 伸彦
-52.4
10.9
-42.0
51.9
-18.2
-55.0
4
横山 毅
-146.5
-53.1
-17.2
-18.0
-42.5
-15.7

≪観戦記≫

2009年よりウェスタンチャンピオンシップとして過去8年間で毎年開催されてきた今大会。
昨年2018年に【関西チャンピオンシップ】としてリニューアルし、主催のプロ協会以外の他プロ団体からも広く参戦者を求めて2回目の開催となる。

決勝戦のメンバーは以下の通り。

準決勝A卓
2位通過
後藤哲哉 − プロ麻雀協会 
当協会のA2リーガー。プロ生活も10年を越えて来た中堅選手。そろそろ勲章が欲しいところだ。

1位通過
横山毅 − プロ麻雀連盟 
月間プロ麻雀新人王、第7,13.14期太閤位など。プロ歴、実績はずばぬけている。
アガリまくる「ヨコヨコタイム」を見て欲しいとのこと。

準決勝B卓
2位通過
管東優太 − プロ麻雀連盟
プロ歴1年目。対局前のインタビューによると、決勝はもちろん、他団体のタイトル戦自体の出場が初めてとのこと。
決勝戦の舞台では試合巧者のベテランプレイヤーより、勢いのある若手が制するのはよくあること。台風の目となれるか。

1位通過
牧野伸彦 − 最高位戦プロ麻雀協会
昨年の準優勝者。タイトル戦は予選で負けるより、決勝まで行って負ける方が何倍も辛いもの。雪辱を果たせるか。
他3人が攻め型なのに比べ、「ピヨピヨ型」である。
(麻雀のタイプは事前インタビューによる)


★1回戦

牧野が積極的にホンイツ仕掛け。
東1局でソウズのホンイツをアガると、
チー ロン

続く東2局でもこの配牌から

、そしてすぐにひいたと2つ仕掛ける。

さてここから何を鳴くだろうか?
カンチャンでドラを使いきれるはほとんどの人が鳴くだろうが、のポンはしない人もいるかもしれない。
自分がホンイツ仕掛けとはいえ、ドラの使い切れずに4センチになるのは怖い。
しかし牧野の選択はアグレッシブなポン→打


次巡にを重ねてトイトイもつけ、見事な満貫のアガリとなった。


東3局

親の横山がリーチ。
ツモ ドラ 裏ドラ
ドラも乗って4000オール。


東3局1本場

13巡目に場が沸騰する。
トップ目を牧野がこの形でリーチをすると、

ドラを暗刻にした後藤が追いかけリーチ。

さらに管東も高め三色の追いかけリーチ。


結果は管東が安めではあるがを一発ツモ。裏ドラも乗って満貫、リーチ棒込み10300点の収入を得る。

ただ後藤はリーチの前巡に、

この形から打としている。手順ならだがカンが良さそうに見える故の選択だ。
平凡に打としていた場合、実際と同じく次巡にドラを暗刻にして
ドラ 
の形でリーチ。後藤の一発ツモはアガリ牌のであった。
(管東と同巡の一発ツモになるが後藤の方が上家なので後藤のアガリが先)

はたして後藤の読み通りも山に丸生きではあった。
決して間違った選択ではないけれど、これが麻雀の切なさであり面白さでもあるだろう。

南2局

7巡目に親の管東のこの手牌。

親かつカンドラもある状況だけにここでリーチと行くかと思ったが、菅東の選択は打
好形になるかドラを使い切ろうという選択。
次巡に狙い通りのを引くと、
を一発ツモ。これが裏も乗って6000オールのアガリ。我慢してきた管東が一気にトップまで突き抜ける。

テンパイはずしは当たり前と言えば当たり前かもしれないが、菅東は初めての決勝戦である。
初めての決勝戦どころか、初めてのタイトル戦であり初めての配信対局、初めてのメンツであろう。落ち着いているな、という印象を受けた。


南2局1本場

4着目の後藤のリーチをうけて、2着目の牧野はこの形。

絶対に振り込みたくはないが、トップ管東との点差も縮めたい。プラスになれば良い戦いではない、たった1人の優勝を狙う戦いなのだ。
しかし、それでも、牧野ならばを抜くかもしれないと思って見ていた。
テンパイとは言えラス目と戦っても意味は無し、後の親で頑張れば良い。
だが牧野は歯を食いしばって打

「この1年で最も麻雀が進化したのは牧野」
勉強会の際の、当協会A1リーガーの小室の言葉だ。
確かに昨年とは違う、絶対に勝つ優勝するという牧野の固い意思の見えた一打だった。
(事前インタビューのピヨピヨ型とは何だったのか)


1回戦結果
管東+53.1 牧野+10.9 後藤△10.9 横山△53.1


★2回戦 

東2局
春のカン祭り。

牧野がこの形でリーチをすると、

後藤が追い付き、


横山も2副露して追いつく。

は横山の副露牌。

先行の牧野は愚形なのでそこまでカンしたくはないが、追いかけ者に放銃する可能性がある以上はカンせざるを得ない。
ドラが表裏6枚になり早くも2回戦の山場である。

これを制したのは後藤。
ツモ
表裏合わせて6種類のドラからと乗って、リーチツモドラドラドラドラドラドラ(ドラ6)という暴力的な4000-8000のアガリ。


東4局

西家、管東のこの仕掛け。

ひとまず場風のをポンして-待ちテンパイ。
からの流れるように自風のもポンして打点アップ。

1000点から2000点の仕掛けであり残るのは中張牌だらけ。
一見危ういようにも見えるが、管東の仕掛けは両面を落としておりトイトイに見えなくもない。
形上の安全よりも圧をかけて警戒させ“安全を作り出していく”スタイルだ。
1回戦トップをとっても貪欲にアガリを目指していく。

2回戦結果
後藤+51.0 管東+8.2 横山△17.2 牧野△42.2 

2回戦終了時のトータル
管東+61.3
後藤+40.1
牧野△31.1
横山△70.3


★3回戦 

序盤は静かな立ち上がりだったが東4局に牧野のアガリ。
東4局
チー ロン ドラ
トータルトップの管東から出アガリ。
管東もドラとダブトンがトイツの勝負手だったが横山の止めにしてやられた。


南2局

横山がと鳴いて満貫テンパイ。

を鳴いている牧野もを暗刻にしてトイトイテンパイ。
トップ目だけに両面に受ける選択肢もあったが、ここはツモって跳満になるシャンポン待ちに受ける。

横山、牧野ともにテンパイ時点で山に3枚残りである。

そして牧野はをツモって手が止まる。

牧野は思い出す、横山はをポンして打だ。生牌のは”いかにも”な牌だ。
長考の末、牧野はテンパイを崩す。

終盤になってを止めたままテンパイを果たす。
決め手になる跳満を狙う勇気、その跳満テンパイをはずす読み、再テンパイを組みやすい牌を残す技術。
結果的には当たり牌ではなかった(隣だった)が、「最も進化した男」牧野の選択が光る。

アガリ牌が脇に流れてしまった横山もアガれず、この局は静かに終了。
牧野が意地のトップ。

3回戦結果
牧野+51.9 後藤+4.9 横山△18.0 管藤△38.8

3回戦までのトータル
後藤+45.0
管東+22.5
牧野+20.8
横山△88.3


★4回戦 

東2局
後藤の面白い選択。

タンヤオ高め三暗刻の手だ。
通常であればを切って変則3メンチャンにとるところ、後藤はツモ切り。
は場に出ていて重なりがないため、強く四暗刻変化を求めるのならこの方が良い。決め手が欲しい決勝戦ならではだろう。
を引いて手替わりした後にハイテイでツモって跳満のアガリ。
これも普通にを切っていればアガれていない。素晴らしい後藤の嗅覚だ。

南1局1本場

トータルラスかつこの半荘もラス目の横山がここから打の渾身のリーチ。
高めをツモれば跳満だ。

しかしここは後藤がかわす。


南3局

横山リーチ、さらに牧野の追っかけ。
残り巡は少ないがもはや贅沢は言っていられない。

またも後藤がかわす。


南4局

点棒状況は
横山18500 牧野23800 管東28000 後藤29700
全員僅差である。横山がやや苦しいが親番だけに連荘していけば十分に可能性はある。

まずは牧野がリーチ。

親の横山も当然の勝負。


またしても、またしても制する後藤。

後半の3軒テンパイを全て制した後藤のトップで終了。


4回戦の順位
後藤+52.7 管東+8.0 牧野△18.2 横山△42.5


4回戦までのトータル
後藤+97.7
管東+30.5
牧野+2.6
横山△130.8

★5回戦

各自の条件は以下の通り。
※同点の場合は先行有利。

○後藤+97.7
着順下位者の条件を満たさせない。

○管藤+30.5(トップ目の後藤までは67.3ポイント)
自分1着、後藤4着なら無条件。1着3着だと7300点差、1着2着または2着4着なら27300点差をつける。牧野に条件を満たさせない。

○牧野+2.6(後藤まで95.2ポイント)
後藤と1着4着で15200点差以上つける。管東もまくらなければならないが、後藤を逆転する条件が出来ればほぼ自動的に管東も逆転できる。

○横山△130.8(後藤まで228.6ポイント)
後藤と1着4着で148600点差。着順も必要だが何より素点差も欲しい。ひとまず10万点稼いでから考えようといったところ。


東1局
「とりあえず(後藤から)7700直撃すればいいんですよね?」という牧野のリーチ攻勢。
リーチツモ ドラ 裏ドラ

リーチロン ドラ 裏ドラ

これ以降もアガれはしないもののリーチをかけ続ける牧野。


東4局


後藤の4000オールツモ。
牧野のリーチには逆らわず、最下位の横山のリーチにはさらりと無筋を通す。
憎らしいほどのゲーム回しだ。
(横山は大きく離れたポイント状況なので、後藤からすると横山にトップを取られる分にはかまわない)

この4000オールが決定打だった。
横山の親番で10本場まで、管東の親番で5本場まで積むも後藤を逆転するには至らなかった。
後藤はドラ6のアガリなど展開に恵まれたこともあったが、その展開を掴めるように手牌を組んでいた。
4回戦で他者のテンパイをかわし続けられたのも、自身のテンパイがあればこそだ。
リードしたからと言って降りているだけではタイトルは掴めない。

第2回関西チャンピオンシップ優勝は後藤哲哉でした。
初タイトル、おめでとうございます。

                                                                       (文・角谷 ヨウスケ)

≫準決勝までのスコアはこちら

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