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順位
名前
TOTAL
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
5回戦
1
大脇 貴久
48.9
-14.5
-44.7
117.1
-18.2
9.2
2
内海 元
18.9
52.3
-23.1
-74.5
11.5
52.7
3
二見 大輔
-21.5
-45.5
6.7
4.0
59.5
-46.2
4
福田 聡
-46.3
7.7
61.1
-46.6
-52.8
-15.7

【1日目観戦記】

2日目観戦記最終日観戦記

まずは今期の決定戦のメンバーを見てみよう。

大脇 貴久

第4期新人王、第5回オータムチャレンジカップ優勝、そして第8期雀竜位。
この対局に先立つこと一週間、最高位戦主催のオープンタイトル戦「第19期發王戦」でも決勝進出を果たす。
協会員としては竹内 孝之・石野 豊・土井 泰昭に次いで4人目となる戴冠が期待されたが、
オーラスのめくり勝負で涙を飲んだ。
第9期雀王戦Aリーグ10位

 

 

二見 大輔

第5期愛翔位、第9期雀竜位戦A級1位。
従来からの女流雀王戦に加え、今期は中国麻将や新人研修も担当。
企画・育成メインにシフトするのかと思いきや、プレイヤーとしてもまだまだやる気は十分なようである。
「協会では初の決勝」と本人は言うが、第2回中国麻将チャレンジカップ(2位)は黒歴史なのだろうか?
第9期雀王戦B2リーグ7位

 

 

福田 聡

第7期雀竜位、第20期最強位、第9期雀竜位戦A級2位。
失冠から1年、またしてもこの男が帰ってきた。
4期連続での決定戦進出は鈴木 達也の5期連続(第5期〜9期雀王決定戦)に次ぐ大記録である。
自他共に認める守備型門前派の雀風は、現代的ではないとの声は後を断たないが、
この実績を上回る者が果たしてどれだけいるのだろうか?
第9期雀王戦B1リーグ11位

 

内海 元

第9期雀竜位戦C級3位→B級2位→A級3位。
第6期雀竜位決定戦に進出(結果は3位)、当時は関西所属であったが、その後「麻雀を極める」ために単身上京。
人に使われるのを嫌って自ら起業したという行動力と飽くなき向上心には、目を瞠るものがある。
今期の決定戦では唯一、下位クラスからの勝ち残りとなった。
第9期雀王戦B2リーグ2位(来期よりB1に昇級)

 

 

「最短半年で獲れるタイトル」
これが雀竜位戦の謳い文句の一つ。

確かに9月の後期入会で年末の予選に出場、その後も順調に勝ち進めば3月に戴冠することも可能である。
しかしながらもう一つの謳い文句である
「上位リーグ所属者との対戦」、
こちらの壁はやはり厚いようだ。

全員がC級スタートだった第1期を除けば、
過去ストレートに勝ち上がって栄冠を掴んだのは第3期の小倉 孝ただ一人。
今期の新人に関しては、全員がC級以下で敗退という結果であった。
誤解のないように言っておくが、彼らの不甲斐なさを責めるつもりは毛頭ない。

「運の要素が多大なことは否めない。しかし技量の差は結果に現れ、そこには歴然たる強者が存在する」
麻雀が競技として成立するために必要不可欠な条件の一つ、それが満たされていることが嬉しいのだ。

それではそろそろ初日の模様を振り返ってみることとしよう。

 

★1回戦★ (大脇→二見→福田→内海)

先制点を挙げたのは福田であった。
東1局
西家・福田 配牌
 ドラ

ぱっとしない配牌だが続々と筒子を引き入れて、6巡目に早くも理想形に仕上げてのリーチ。
は2枚切れだったが、搭子オーバーの一向聴となった大脇が、対子落としで高目放銃。
西家・福田 8巡目
 リーチロン ドラ 裏ドラ

東2局、親の二見に好配牌が訪れる、4巡目にこの一向聴。
東家・二見 4巡目
 ドラ
次巡引いたを「嵌にすることを想定して」空切り、直後に出たを叩いて予定通り打
東家・二見 6巡目
 ポン ドラ
河に手出しのと並べてのこの受けなら、和了は時間の問題かと思われたが内海が追いつく。

西家・内海 8巡目
 ドラ
を引き入れてのリーチは一見当然に見えるが、実は4巡目にを切っておりフリテン。
しかも宣言牌がとあっては、ますます二見の和了は磐石ではないかと思われた。

しかし出てくる筒子は皮肉なことに、そして
一体どうなってんだ、という二見の心の声が聞こえだした頃に内海がツモ和了る。
西家・内海 16巡目
 リーチツモ ドラ 裏ドラ
めくられた裏ドラ表示牌は当然のように…。

東3局、大脇の2巡目が実に「らしい」。
西家・大脇 2巡目
 ツモ ドラ
ここから逡巡なく打。三色や一通、そしてドラ引きに期待してネックを外しておく一打。
開局の満貫放銃のダメージは微塵も見受けられない。

ほどなくドラを重ね、両面を引き入れてのリーチ。6巡目から聴牌していた二見がこれに放銃。
西家・大脇 15巡目
 リーチロン ドラ 裏ドラ

東4局、早々に123で2つ仕掛けた大脇。
聴牌でドラのを飛ばし、福田に暗刻のを軽々とツモ。
南家・大脇 8巡目
 ツモ チー チー ドラ

南1局、大脇の10巡目が実に悩ましい。

単純枚数ならば2枚切れの受けを嫌う手に見えるが、福田や内海の手にがあるかもしれない。
全体的に萬子の情報が少ない上に、南家・二見の捨牌が異様で手の内が想像しづらい。
大脇の選択は打
の最終形を想定してのものであろうか。
この時、二見の手牌はこうなっていた。
南家・二見 10巡目
 ドラ
をポンすればトイトイの聴牌、しかし二見は無言でツモ山に手を伸ばした。
が山に残ってそうだったからね、最初だし一発狙ってみた」とは本人の弁である。
結局2枚目のを鳴いて聴牌した二見だったが、大脇のリーチに現物のを抜きオリることとなる。

南1局1本場は、序盤に仕掛けた二見が内海のリーチにも怯むことなく押し切って初和了をもぎとる。

南2局、またしてもリーチの内海に対し、チーテンの福田が内海の現物で和了。

南3局、持ち点は東家・福田31900、南家・内海22300、西家・大脇29700、北家・二見16100。

親番のなくなった二見、この手牌からの二鳴きを敢行。
北家・二見 4巡目
 ポン ドラ
の後付けでは点数的に不満だが…、と見ていると、ここからの対子落としで混一色に向かう。
確かに大化けの可能性も皆無ではない。
しかしもともと七対子の二向聴なのだから、和了や打点を求めるならそちらのほうがまだしも現実的だ。
この鳴きはほぼ間違いなく他家、特にトップ目で親番を迎えた福田に対する牽制であろう。

この日の対局終了後、二見はこう語っていた。
「とにかく福田を走らせるのだけは嫌だった、あいつにポイント持たせたら削れないから」
流石、人読みと展開作りに長けた二見である。緒戦にして既にレースの組み立てを始めているのだ。

しかしこの局の福田は、その注文に嵌らなかった。
東家・福田 12巡目
 ツモ ドラ
字牌はどちらも生牌で二見の役牌、筒子は高く索子は安い。
無難に索子を落としていくものと思ったが、小考した福田は意を決したようにを河に置いた。
そして二見に手変わりがないのを確認しての続け打ち。次巡にはを引き入れてリーチ宣言。
東家・福田 14巡目
 ドラ
二見と大脇は即刻の手仕舞い。
ドラ暗刻の内海だけが安全牌を打ち繋いで一向聴を維持し、最終巡目の一枚勝負でなんとか聴牌に漕ぎ着けた。

南3局1本場(供託1000)、内海と大脇の2軒リーチ。
二見に、大脇の和了牌が面白いようになだれ込んで流局。

南4局2本場(供託3000)、東家・内海24300、南家・大脇28700、西家・二見13100、北家・福田30900。
親の内海が2巡目にして役ありのドラ単騎聴牌。
上位が接戦ゆえ浅い巡目ならポロリと出てもおかしくはないところだが、次巡のツモでドラ切りリーチに踏み切る。
ドラをかぶったものの無事にをツモりあげ、裏ドラも乗って一躍トップ目に浮上。
東家・内海 9巡目
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

南4局3本場
西家・二見 配牌
 ドラ
ダンラスとなった二見だが、この配牌を丁寧に仕上げて10巡目にリーチ。
結果は安目ツモだったが、気落ちした様子もなく堂々と和了を宣言した。
西家・二見 14巡目
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

1回戦結果
内海+52.3 福田+7.7 大脇▲14.5 二見▲45.5

 

★2回戦★ (二見→福田→大脇→内海)

東1局、初戦を飾った内海の手が早い。1巡目にして一向聴である。
北家・内海 1巡目
 ツモ ドラ
内海の第1打は。もちろん彼なりの思惑があってのことなのだろうが、この選択には少々違和感を覚えた。
最速リーチを目指すなら、動いて捌きにいくなら向聴戻しのではなかろうか?
その後とツモ切り。
8巡目にを安全牌のと持ち替えた時点でこの手は既に駄手である。
もとより本手にはなり得ない手ではあったが、内海は動ける形を重視する打ち手だと思っていただけに、この進行はちょっと意外だった。
この局はリーチの福田と仕掛けた二見の2人聴牌で流局。

この後は早いリーチと仕掛けの応酬で毎局のように和了は出るもののいずれも安い。
誰1人として抜け出さぬままにラス前を迎えた。

南3局、持ち点は東家・大脇23400、南家・内海22000、西家・二見31800、北家・福田22800。

この局も二見が初巡にを仕掛けて3巡目には一向聴。あと2局このまま逃げ切ろうという腹か。
これを受けての福田の手牌がこれ。
北家・福田 6巡目
 出る ドラ
周囲の意見は「なら鳴いてもよくね?」「いや、絶対鳴くだろ」というものがほとんどだった。
しかし福田は動かず。
ここでの3900点は確かに魅力的だが親もなくトップになるわけでもない。
ならば場のペースに惑わされず、この手を最高形に仕上げることが自分のフォームだという主張なのだろう。
この思いに牌が応える。
次巡、を引き入れてリーチ。ほどなくをツモり上げた。
北家・福田 10巡目
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

オーラスでは3人聴牌の中、リーチツモ表裏のおいしい満貫で福田が締めくくった。

2回戦結果
福田+61.1 二見+6.7 内海▲23.1 大脇▲44.7

(2回戦終了時)
福田 +68.8
内海 +29.2
二見 ▲38.8
大脇 ▲59.2

 

★3回戦★ (二見→福田→大脇→内海)

東2局、前局にリーチツモを和了って親を迎えた福田。
東家・福田 配牌
 ドラ
3ブロックに索子と三元牌がずらりと並んで「お化けが出たぞ〜!!」と思いきや、
チョンチョンの2枚が筒子でややトーンダウン、それでも十分に好配牌。
少考ののちを切り出して混一色に向かうが、次巡をツモ切り。
をポンして打。見事に1面子並べてしまったところでなんと大脇からリーチ。
南家・大脇 3巡目
 ドラ
実は大脇も配牌一向聴。自身の第1打が、1枚しかない二見の捨牌が、そして福田の捨牌。
これは流石に鉄板かと思われたが、残り2枚のは山に深く、福田・大脇の2人聴牌で流局。

東2局1本場(供託1000)、またしても早いリーチがかかる。
西家・内海 5巡目
 ドラ
これを受けて大脇も聴牌。
南家・大脇 9巡目
 ツモ ドラ
役ありならば、とドラ単騎に受ける大脇だが、この打に福田が反応。
ちらりと大脇の顔を見やったのち、確認するように大脇の捨牌を凝視していたのが印象的だった。
同巡、さらに二見にも聴牌が入る。
北家・二見 9巡目
 ツモ ドラ
前巡にを切っており、
「なんだよ、これかよ!」と言いたいだろうが、ドラドラとあって聴牌に取る。
3人合わせて山に2枚の和了牌はいずれも王牌で、福田の1人ノーテンで流局

東3局2本場(供託2000)、嵌でじっとヤミテンの二見、両面手変わりでリーチ。
タンヤオ三色ドラドラの現物待ちだった内海がこれに放銃。

東4局、のポンテンを取った福田、この手からドラのを平然とツモ切り。
西家・福田 12巡目
 ポン ドラ
親の内海はいまだ一向聴だったが、自分で1枚切っているは流石に止まらなかった。

この時点で持ち点は、東家・二見28700、南家・福田30700、西家・大脇26000、北家・内海14600。
内海の1人沈みで3者はいまだ混戦といったところだが、ここからがすごかった。

南1局、嵌でヤミテンしていた二見がを暗刻にしてリーチ、小気味良い音と共にドラを叩きつける。
東家・二見 14巡目
 ツモ ドラ 裏ドラ
裏ドラがモロ乗りで1本余りの親の倍満。

南2局1本場
南家・大脇 10巡目
 リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ
聴牌は前々巡、二見の動きを見てのツモ切りリーチがドンピシャリ。

のちに二見は語る、
「あとは大脇に福田をかわしてもらいたかったから、ここまでは歓迎だったんだけど…」
この後二見は、いや我々は、信じがたい光景を目の当たりにすることになる。

南3局
東家・大脇 9巡目
 ツモ ポン カン ポン ドラ
ポンからを大明槓するとがモロ乗り、もポンしての聴牌が5巡目ではどうにもならない。

南3局1本場
東家・大脇 10巡目
 リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ
またしても二見のポンを見てのツモ切りリーチ一発ツモ、これで二見を逆転。

南3局2本場
東家・大脇 7巡目
 リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ
入り目は、好感触のリーチが6巡目。

南3局2本場
東家・大脇 5巡目
 ドラ
またしても好形の一向聴、上家から出たには当然目もくれない。
索子が重なれば、切りでリーチするつもりだったという。
結局を暗刻にしてリーチ、ドラドラで聴牌した二見が追っかけるが…。
西家・二見 11巡目
 ドラ
東家・大脇 12巡目
 リーチツモ ドラ 裏ドラ
裏ドラを見た二見から、苦笑いがこぼれたのもむべなるかな。

なおも聴牌を取り続ける大脇の親が落ちて、ようやくオーラスである。
持ち点は、東家・内海▲9500、南家・二見26000、西家・福田▲4600、北家・大脇88100。

南4局
東家・内海 5巡目
 ツモ ドラ
内海はを切ってリーチ、この選択は正直どうなのか?
「3巡先の三色より、即リーチのほうが強いと思います」という内海の主張にも、確かに頷ける部分はある。

しかし、福田以外はそれほどリーチを怖がる必要のない局面である上に、いかんせん打点が足りない。
仮に和了れたとしても、福田に対してさほどの点数的アドバンテージになるとは思えないのだ。
もちろん手変わりもなにもない手なら
「あるかもしれない次局に期待」もやむを得ないが、この手にはまだまだ先があるように思える。
ツモで三色、ツモでピンフ、ドラの振り代わり、筒子が伸びれば切りで聴牌外しもあるだろう。
結果論かもしれないが、リーチ後にと引いている。
切りダマならまず間違いなく拾えている変化である。
結果はやはりというか、まっすぐ向かってきた大脇が追いかけリーチでのツモ和了。
北家・大脇 16巡目
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

二見は親倍の24000点を、大脇のツモでそっくり吸い上げられた計算になる。

3回戦結果
大脇+117.1 二見+4.0 福田▲46.6 内海▲74.5

(3回戦終了時)
大脇 +57.9
福田 +22.2
二見 ▲34.8
内海 ▲45.3

 

★4回戦★ (内海→大脇→二見→福田)

前回の特大トップで大脇が生き生きとしてきた。
流局で迎えた親番で細かいながらも和了を重ね着々と加点。
しかし、3本場で内海が大脇の独走に待ったをかける。
北家・内海 14巡目
ツモ ポン ポン ドラ

局は進んで東4局、大脇が技ありを決める。
西家・大脇 2巡目
 ツモ ドラ
すんなりとを切ってもよさそうなものだが、大脇はここで打
三色やドラへの対応の余地を残したのだろう。
そして9巡目にリーチ、捨牌はこうなっている。


ツモ切りのに声をかけられた福田は、一瞬呆然としたようだった。
西家・大脇 10巡目
 リーチ一発ロン ドラ 裏ドラ

南1局、配牌ドラドラの福田だったが、手が進まぬまま大脇と二見の仕掛けに追い詰められていく。
悩みぬいて切ったは、内海の高目だった。

南3局、持ち点は東家・二見20300、南家・福田9500、西家・内海38700、北家・大脇31000。
トップ取りのためにはこの親番は譲れない二見、5巡目にを暗刻にしてリーチ。
東家・二見 5巡目
 ドラ

こちらもこの手は譲れないとばかりに、11巡目に大脇が追っかけリーチ。
北家・大脇 11巡目
 ドラ
結果は二見が、同テンを引き勝って嬉しい裏1の親満ツモ。

南4局3本場、連荘に望みを繋ぐ福田から、二見がタンヤオドラ3を討ち取ってトップを奪取。

4回戦結果
二見+59.5 内海+11.5 大脇▲18.2 福田▲52.8

(4回戦終了時)
大脇 +39.7
二見 +24.7
福田 ▲30.6
内海 ▲33.8

4回戦を終わって4人が1回ずつトップを分け合う形になった。

★5回戦★ (内海→福田→二見→大脇)

東1局、親の内海に好配牌。
東家・内海 配牌
 ドラ
しかし次巡にを引いたものの、まったく手が進まぬまま5巡目に大脇からリーチが入る。
北家・大脇 5巡目
 ドラ
一発目のをチーした内海は、ツモ、そしてツモと食い取り。これは大きな1000オール。
東家・内海 11巡目
 ツモ チー ドラ

東1局1本場、7巡目のドラ切りで聴牌の二見が、次巡待ち変えしてリーチ。
11巡目にタンヤオの聴牌が入った内海がこれを追いかけ、二見から僥倖の一発裏1で親満。
東家・内海 11巡目
 リーチ一発ロン ドラ 裏ドラ

東1局2本場、4巡目に大脇がここから動く。
北家・大脇 4巡目
 出る ドラ
辺張で食って一通と三色と先々付けの天秤(?)かと思いきや、嵌張チーで打
そう、大脇を知る者にはお馴染みの「いたずらチー」である。
それでも聴牌した内海は、8巡目にシャンポンリーチ。
待ちがなんと3枚王牌に埋もれての流局。

東1局3本場(供託1000)、先ほどのお返しといわんばかりに、11巡目に内海が仕掛ける。
東家・内海 11巡目
 出る ドラ
まぁこれは普通の形式聴牌狙いに見えなくもない。

しかしこの動きで大脇に、そして福田に聴牌が入り2軒リーチとなる。
北家・大脇 12巡目
 ドラ
南家・福田 13巡目
 ドラ
15巡目福田がをツモ。久々の得点に大きく息をついた。

東2局、大脇が2つ仕掛けて、この聴牌。
西家・大脇 7巡目
ポン ポン ドラ
ドラがドラだけに、他家に対する牽制としては悪くはない。
一方、二見も嵌を仕掛けてこちらは明らかに萬子の一色手。
字牌を抱えて回る内海と福田を尻目に、大脇は平然とツモ切りを続ける。
1枚切れのはまだしも、当たれば痛いドラのすらも軽々と河に投げた。
2人聴牌で流局とはなったが、大脇の目には一体何が見えていたのか。少々恐ろしくなった1局であった。

東3局1本場、親の二見がこの聴牌。
東家・二見 13巡目
 ツモ ドラ
嬉しいツモではないが、負け目の親番とあってはやむを得ずといった感じで切りリーチ。
大脇がこれをチーして、一発を消すとともに形式聴牌を組む。
南家・大脇 13巡目
 チー ドラ
そして福田にも聴牌の機会があった。
北家・福田 16巡目
 ツモ ドラ
ドラ引きならば、ワンチャンスのを押したのかもしれないが、そっとを抜く。
二見の最終ツモ。叩きつけられるように河に置かれたを福田はじっと見ていた。

東3局2本場(供託1000)、1巡目またしても大脇が動く。
南家・大脇 1巡目
 出る ドラ
ポンして打。そりゃ確かに役牌だけどさ……。これも本気で和了ろうとしているわけがない。
あるいは対戦経験の少ない内海に対するアピールなのだろうか?
結局大脇は一向聴まで、3門張のピンフリーチを内海がツモ和了。

東4局、二見が地味ながら見事な手筋を見せる。
北家・二見 4巡目
 ツモ ドラ
ここからは1枚切れのを切って両面を固定。
しかし次巡のは手に留めて切り。
拾いやすい受け入れは先に決めておき、そうでない部分はフォローを残す。
基本といえば基本だが、分かっているようで意外に疎かになりがちなのが、基本というやつなのである。
北家・二見 13巡目
 ロン チー ドラ

南2局
西家・大脇 2巡目
 出る ドラ
大脇は例によってポン、そして打は対子落としである。
他人事ながら「大丈夫なのか、おい?」と思ってしまうが、福田のメンピンに聴牌の入った内海が放銃。

南2局1本場、持ち点は東家・福田32900、南家・二見9200、西家・大脇22500、北家・内海35400。
直撃で内海まであと一歩と迫った福田、6巡目のピンフ聴牌で当然とばかりに即リーチに出る。
しかしこれはどうなのだろうか?

 

確かにリーチでも出てきそうだが、二見の仕掛け、大脇の捨牌など懸念材料が多すぎるのではないか?
はやる気持ちは分かるが、守備型の活路はそれを抑えたところに見出せるものだと思う。

南3局、早々に内海が仕掛ける。
西家・内海 2巡目
 上家から出る ドラ
チーして打。しかし、そう行くなら第1打はではなくではないか?
そもそもまだ南3局、この局を捌いてもトップが確定するわけではない。
これを受けて大脇も動く。
南家・大脇 4巡目
 出る ドラ
ここからポンして打。またかよ、と思わせつつ今度は本手。
を引き入れた大脇は、内海からを叩いて悠々のツモ和了。
南家・大脇 9巡目
 ツモ ポン ポン ドラ
大脇は当面のポイントリーダーであり、内海自身のトップを脅かす相手なのだ。
内海は、もう少し慎重に対応するべきだったのではないだろうか。

南4局、持ち点は東家・大脇30500、南家・内海33400、西家・福田21600、北家・二見14500。
東家・大脇 5巡目
 ツモ ドラ
ドラのは内海の河に1枚。大脇は対子手を意識してここからと払っていく。
と引き入れた大脇がを切り出すと、二見がこれをポン。
北家・二見 9巡目
 ポン ドラ
は生牌、は2枚切れ。七対子では埒が明かないと、あえて見せる手に出た。
二見は首尾良くを鳴いて高目ハネ満の聴牌となるが、この鳴きで福田も聴牌即リーチ。
北家・二見 12巡目
 ポン ポン ドラ
西家・福田 13巡目リーチ
 ドラ
そして大脇もついに追いつく。
東家・大脇 14巡目
チー 暗カン ドラ
山にはがそれぞれ1枚。
ギャラリーも固唾を飲むめくり合いは、福田が制する。

5回戦結果
内海+52.7 大脇+9.2 福田▲15.7 二見▲46.2

(5回戦終了時)
大脇 +48.9
内海 +18.9
二見 ▲21.5
福田 ▲46.3

終わってみれば初日の結果はこの通り、半荘1回分の点差でしかない。
まだまだ楽しめそうなことでなによりだ。

(文:福井 仁)

2日目観戦記最終日観戦記

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