【第5節】(C1:近藤千雄)

梅雨の季節に相応しい曇天の空は会場内にまで勢力を増し、
あたかも会場内全体に覆い被さっているように思えた。

第7期雀王戦 C1リーグ第5節

第6節まで続くその闘いは、
いまだ勝負の行方を予感させぬまま最終コーナーにさしかかろうとしていた。
これまで漠然と摸打を繰り返していた者も含め、
ここにいる全員がこの最終コーナーをいい位置につけて回りたいと考えていることだろう。
しかし、望む者全てにその権利が与えられるわけではない。
ラストスパートに成功するのは、ほんの一握りの者達にすぎないのだ。

皆が必死に手綱を握り、鞭を振りかざす中、
この日最高の伸びを見せたのが、竹中慎だ。

この日までに15位と低迷していた竹中は、
自分を含む同卓者三人を踏み台にして300ポイント近くを荒稼ぎし、
絶好の位置でコーナーを駆け抜けて行った。

だが依然ゴールゲートを潜り抜けた者は現れていない。
最終コーナーを抜け、目の前に最後の直線が開けている今、
悔いなくゲートを潜るために、やるべきことはたくさん残されているのだ。

 

【第3・4節】(C1:山村峰巨)

――3節、4節の連日対局。
協会事務局から日程が発表され、全員がここを天王山と感じたに違いない。

外は雨がポツポツと降っていた。
今思えば、これから迫り来る「嵐」を予感していたようにも思う。

――ここでポイントを伸ばすことができれば…

そんな各々の思惑を牌も察していたのかどうかは定かではないが、
あたかも劇画のような和了が連呼される。

「想い」は現実になるのか。

1日目は、
大窪が国士無双、高宮が小四喜をツモ和了。
そして、岡本はこの日、圧巻の4連勝を飾る。

明けた2日目では、
田中が大三元を竹中から和了。
大三元を打った竹中はどんな思いで点棒を渡したのだろう。

連日対局終了後のトータル順位は、2節前とは大きく変わっていた。
下の者が上の者のポイントを削り、盛り返してきた結果である。
2節終了時から昇級圏内から順当にポイントを伸ばしたのは、実に小田ただ一人。
逆に、降級圏内から田中、高宮は脱し、大浜は一気に昇級圏内のところまで詰め寄った。
これも実力が拮抗する者同士が集まるC1リーグという戦国の世の為せる業か。

昇級4名、降級5名。
昇級ラインが+78.1ポイント。
降級ラインが△86.6ポイント。
その差、僅か166.7ポイントである。

昇級、降級の当確ランプがついた者はまだ誰もいない。

第4節の対局が終わると、外の雨はいつの間にか止んでいた。
まるで、これからが本当の正念場と言わんばかりに、凛とした静けさを漂わせていた。

 

【第2節】(C1:清田力夫)

リーグ戦第二節
いよいよ昇降級の人数が発表された。
昇級4名、降級5名そして残留が9名である。
それに伴って個々の勝負意識が高まり、そして若干ではあるが観戦者もいるために、より一層勝負熱が上がる。

皆ヤル気満々だ。

対局中はいろいろな大物手が飛び交い、牌をツモる手に力が入る場面も多く見られた。

まだ2節が終わったばかり。次節以降も白熱した闘いが続くだろう。

 

第1節 ( C1:清田 力夫)

☆リーグ戦開幕

待ちに待ったリーグ戦が、強風のなか飯田橋でスタートされた。
今季のC1リーグは18名による戦いの為、4卓で回すことになる。
協会のCリーグは全6節になるのだが、特に初戦は試合運びを大事にしたいものだ。

「課題を出来るだけ少なくし、ある程度優位な立場から打牌すること」
それこそが有力な勝ちパターンと自分は考えている。

それにしても強敵揃いなリーグなだけに、最後まで面白い勝負になる事は間違いないだろう。