【第6・7節】(自戦記・浅井 堂岐)

6.7節は連日対局。
今年は昇級を狙いすぎて、全体的に前がかった放銃が増えてる印象だったのでこの2日間のテーマは、
「焦らず、2着でも良い場面は無理をしすぎないように」

半荘8回の結果は、
トップ4回
2着0回
3着1回
ラス3回
…ま、まぁそんな上手くはいかない。

<6節>
4着 勝負手がことごとく空振り。
1着 満貫を2回アガったのみだが展開に恵まれる。
4着 東1局の9600、東2局の12000の放銃を取り返せず。
4着 地蔵。
▲101.8
トータル ▲103.7

<7節>
1着 南場で達也に詰め寄られるもなんとか。
3着 親で12000、子で満貫ツモも田幸、達也の猛攻に耐え切れず。
1着 手がひたすら入り続け70000点オーバー。
1着 南1局で1500点を4連続でアガる等で25000点差をまくり。
+ 182.9
トータル +79.2

正直、6節はどうあがいても勝つのは厳しかったし、一時は▲100に到達し降級の影もちらついた。
競技選手にとって、特に通年リーグの降級は非常に重いものだ。
過去に最終節3勝条件で残留できた時は不覚にも感極まってしまったこともある。
7節の大勝でまだ昇級もギリギリ狙える位置までは来た。
まだ降級もあるので焦らずいこう。

そんな中、 印象的な局をご紹介。

第7節2半荘目
東3局 親 浅井
6巡目でこのイーシャンテン。
ドラ
1枚目のが出るがポンせず。
2巡後にが重なる。
を1枚切るとすぐに生牌のが打たれる。
8巡目で周りに速度を感じないならスルーしても良いだろう。
ここで2900のテンパイをとるなら最初の発を鳴いている。
10巡目にを引きリーチ。
東が出て裏が1枚乗り12000点。
これは自分らしいアガリが出来たと思う。
さて次節の同卓者は、
西村 +235.9
矢島 ▲2.2
松本 ▲31.1
ここで勝つか負けるかで身の振り方が決まる。
今期の昇級ラインは300は超えると思うので残り3節で5トップは必要か。

浅井の
昇級まで +293.8p
降級まで ▲224.9p



【第4・5節】(自戦記・浅井 堂岐)
■第5節■
※別日対局のため4節の前に実施


鈴木達也、渋川難波、松本吉弘

この3人が今年のB1の主役であるのは事実で、実力的にも本命であることは間違いない。

そして今日の対戦相手は達也、渋川、武中。
1回1回ボスキャラが出てくるよりまとめて来てくれた方がよい。

この日の対局者のトータルポイントは全員がプラス域。

渋川 +337.3
達也 +138.4
浅井 +63.9
武中 +32.3

ここから3回対戦する達也を沈めつつ、 自身のポイントを伸ばすことができれば昇級に近づく。

リーグ戦に懸ける想いは変わらないが、 リーグが上がるにつれて待ち遠しいとか楽しいという気持ちは入会当初から比べると薄れてきた気がする。

ただただ勝ちたい。
昇級したい。
ポイントがマイナスで終盤を迎えれば、降級したくない。
―この感情に集約される。

プロになった時に立てた目標の一つが 、「達也さんとリーグ戦で同卓すること」。
面倒くさがりで投げ出しがちな自分だが、 やっと一つだけ目標が叶った。

今日だけは楽しんで自分の全てをぶつけてみよう。
そう思って家を出た。


★1回戦 東1局 西家

ドラ
第一ツモで9種9牌だがドラドラ。

ならばと役牌を重ねたアガりを見据え、と切り出していく。
なんとこれが完全に裏目に出て7巡目に捨て牌と合わせて国士無双テンパイ・・・

仕方ないが、少し切ない。


★1回戦オーラス ドラ
東家から

達也 14300
武中 27900
渋川 37700
浅井 19100

4巡目に親の達也からリーチ。
捨て牌


このラス目の親からのリーチはかなり最悪で、 渋川・武中の両者はほぼ押せる点数状況ではない。

リーチの一発目は字牌を持って来たのでツモ切り。
直後に達也の河にが放たれる。

次巡にを引いて私はこのイーシャンテン
ドラ
現物の3以外は全て無筋である。

次に新しい牌が通ることを期待し、現物のを切る選択もあるが、私はを切り飛ばした。

この時の思考は、
1、を切ったからといって降りきれるとは限らない 。
2、この後も放銃抽選を受けるならば自分の打点にマックスの手牌進行がよいのではないか?
3、を先に引けた場合出アガリでも2着になれる可能性もある。
 (もっと言えばでツモって裏1ならトップ)
4、降りたからといって達也がアガればラスになる可能性は高い。

正直この選択は勇気というよりも無謀にも見えるかもしれない。
次巡にツモで打
すると も現物となるが、ツモ
ツモで打リーチ。
ドラ
全て無筋を切り、結果が出て2600の出アガりとなった。

ここまで押したらドラのをツモりたいという思いは当然あったが 、ここでラスにならなかったのは大きい。

終わったあと喫煙所で達也さんに
「浅井、お前ちゃんと降りろよ」
と言われたのが何故かとても嬉しかった。


★2回戦 南三局 ドラ
点棒状況は東家から

渋川 26900
達也 46800
武中 9500
浅井 16800

5巡目に親の渋川がリーチ。

捨て牌
  ※はトイツ落とし

それを受けた手牌
ドラ

ソーズは比較的通りそうではある。
は全て生牌。
ここはを切った。

放銃打点を踏まえればから切り出す方がいいのだが、この早いリーチに対してを重ねることができれば、を他家から鳴ける可能性は高い。

次ツモがで打
リャンシャンテンではは押しづらい。

2巡ほど安全牌を切り待望のツモ
リーチ後が通っており、は通せるがはどうせ後々切る牌だ。
ツモも逃したくはない。
ここでをプッシュ。

すぐに思惑通り武中からを鳴けてで出アガり。

渋川の手は高めタンピン三色ドラ。
危険な勝負だったが上手くかわすことができた。


オーラス
2着の渋川と100点差まで詰めよりタンヤオのテンパイを入れたが、トップの達也がツモで並びは変わらず3着。
達也「浅井に打ちたかったんだけど、持ってねぇんだよ」 。
※達也は自信の昇級を考えると渋川が3着の方がよい


★3回戦 南三局 親 7巡目


みなさんこの手牌から何を切るだろうか。
※自分の捨て牌ではを2巡目に切っているのみで関連牌はありません。
ドラ

私はを切った。
次巡にを引き
ドラ

なんとも言えないテンパイ形だ・・・

周りはまだ遅そうな印象だったので切りでダマテンに受ける。
下家の達也からが出る。

この2000点にそこまで価値があるのだろうか。
いつでもリーチが打てるし、この点棒状況ならリーチを打てる牌を待ち、ツモって裏1でマンガンにしたい。
思い切って見逃してみる。

そのを武中がチー。
まだテンパイではないだろうが、タンヤオの仕掛けなので押さえつけるためにツモ切りリーチを敢行。

結果は武中に押され2000点の横移動。

見逃したことには後悔はないが、手順に関しては後悔している部分もある。

Aリーガーの堀慎吾に聞いてみると、
「そもそもソーズは横伸びしてもリーのみになる事多いから、を切ってイーペーコーの変化だけ残しておけば充分なんじゃない? リーチのみ上等と思ってるならでもいいけどツモでその選択するくらいなら初めから切っておいたほうが良いと思う」

ピンズのドラ周りを待ちにしたくない気持ちが強かったが、を見逃すくらい点数に拘るならば最初の分岐でを切っておくべきだった。

オーラスはドラポンとリーチ、親の3副露に挟まれ絶望したが、リーチをした渋川が8000点放銃でなんとか3着。

最終戦は南場で40000点近く持っていたが、ラス前の渋川の猛攻を止められず、43700点の2着。

この日は3332で-28.0 トータル+35.9

渋川は本当に隙がない。
現状のポイントだと彼を逃がして、自分は3位に滑り込むのが昇級には現実的だろうか。
しかし、 降級の可能性もあるだけに、まだまだ気は抜けない。

この日も別日対局ではあるが何人かの協会員が観戦に来てくれた。
応援してくれる人、私の麻雀を信じてくれる人の為にも最後に勝てるように全力を尽くす。

■第4節■
リーグ戦前週の酒の席。

木原「達也って自分の配信とか見るの?」
達也「いや、見ないよ」
浅井「たろうさんも見ないって言ってました。自分の読みが合ってたかとか知りたくないですか?」
達也「俺はだけど、仮にあの牌押せたなって分かったとするじゃない?そうすると同じような場面で押すだろ?それは俺の感覚と違うし、感覚がずれる」
浅井「な、なるほど」

リーグ戦の前週での酒の席での会話だ。
最初は理解しづらかったが、自分の感覚に絶対の自信がある達也さんならではの言葉だなと感じた。

4節は3143 -27.8

トップを取れた半荘以外は、勝負手のリーチがことごとく空振りしたのもあるが、慎重にならなければいけない場面でもったいない失点をしてしまった。

半分が終わり総合ポイントは-1.9
まだ昇級も降級も見える状況だ。反省点を修正し次節以降に望みたい。

トップの半荘で、麻雀人生で一番良い配牌が来たのでご紹介。


なんと九蓮宝燈のダブリーイーシャンテン。
※ダブリーするかは別として

結果は3巡でを引いて倍満出アガりでした!

次回の第6節・第7節は、7/7・7/8の連日対局です。
飯田橋「東南荘」にて観戦も自由ですので是非会場に足を運んでみてください。



【第2・3節】(自戦記・浅井 堂岐)

多くの雀風がある中で自分は打点派寄りだと思うが、「打点を追う」で勘違いして欲しくないのは全ての可能性を追い続けるわけではないということだ。

もちろん追える時は追うのだが、打点を作ると必然的にアガリ巡目の平均が遅くなる。
しかし、個人的にはアガリ確率を落とさないことは可能だと思っている。

ではどうすればアガリ確率を落とさないことができるのか?
そこで重要なのが、
「相手の先行リーチや仕掛けに対して押し続けること」
ここで言うところの「押し」は危険牌を切ることではない。

終盤になるべく安全な牌を切りつつ、アガリまでの道を消さない進行をするということだ。

その為には手牌の打点に対する最終形のイメージを持ちながら、相手の速度、仕掛け全てを総合した進行をする必要がある。


さて第2節の対戦相手は武中、松本、蔵、鹿
鹿以外の3人は何度も対戦している。
鹿も何度か観戦しているのでバランスはそれなりに理解しているつもりではある。
鹿が仕掛けて、それを3者が追うという展開になると予想。
先行するタイプがいる場合特に上述した進行が活きてくる。

4回戦 南2局
自分が45000点程度だが2着目で親が残っている蔵とは7000点差。

ピンフ ドラドラを8巡目にテンパイ
ドラ
ここはリーチを選択。

次の蔵の親を落とすには3900点をアガったあとの弾では足らないということだ。
※弾・・・(点差の表現)
目論みどおりツモって2000/4000

5回戦 東3局
自分16000点程度。
鹿の親リーを受けてこのテンパイ。
ドラ

鹿の親リーチにはターツ選択が入っていないこと、また彼の雀風的にリーチのレンジが広いこと。
以上の理由でリーチと言ったが宣言牌のでメンピンドラ裏の12000点の放銃。
だと1300点なこともあり、オリるには困らないのでここは見合ってないと判断を下し引いてもよかったか。


5回戦 オーラス
点棒状況は東家から下記の通り
武中15900
浅井17700
松本53300
鹿 13100

ここはアガリが最優先。
1つ仕掛けて以下の手牌。
チー ドラ
。次巡ツモで打
次々巡に出るを345でチーで-テンパイ。
マンズのホンイツ風味の進行(実際はトイトイ)武中からマンズが1枚出ると、松本がすかさず打

松本「浅井さんの形はソーズが複合していることが多いですよね。 でも自分がタンピン三色ドラのイーシャンテンだったのでとりあえず保留しました。次巡にが武中さんから出たので抜きましたけどね」

もちろんリーグ戦は勝ち負けもあるがこういった意志であったり、牌で会話できるのは素晴らしいなと思う。

第2節は1312で+123.1p トータルは+200.7。


第3節は連日対局。
対戦相手は清田、矢島学、堀良三。

なんとなくでも自分の中で苦手なタイプは皆あるのではないだろうか。

バランスが噛み合うからなのか、それとも噛み合わないからなのか上手く表現するのが難しいが。

そして自分の中でB1リーグの中で一番苦手意識があるのが
矢島学(後は去年Aリーグに昇級した下石かな)
B2のころから30半荘ほど同卓しているが、恐らくだけど300くらい負けてる気がする。

矢島は序盤の捨て牌に罠を張ってくる傾向が強いのと、追っかけリーチが好きな印象。
リーチの捨て牌が変なことが多いので踏み込みづらい。

2回戦 南1局 ドラ
フリテンのピンフのみ-待ちでテンパイしているところに2着目の北家清田からリーチ。
そこに持ってくる生牌の
リーチ前の捨て牌、切り順からチートイである可能性がかなり高い。
-はフリテンだが場況は相当良い。

チートイっぽい捨て牌でチートイの場合、北家が生牌のでリーチを打つか?
リーチ宣言牌のより良い待ちはドラ単騎の、場1のが最有力候補。
次点でを先に2枚切っており、場況の良いあたりであろうか。
ここはをプッシュ。

すると親の矢島がをポン、次巡にをツモ切り。
「ちょっ!?」
これは少し熱くなったが押されたので終盤でオリ。

清田のリーチは実際に単騎。
アガれなかったが感触はそこまで悪くなかった。


2回戦 オーラス
点棒状況は東家から下記の通り
清田31100
矢島38500
堀 11200
浅井19200

ラス目の一段目の先行リーチを受けてこのテンパイ。
ドラ

は危険牌だが現物のを誰も合わせてないのと
マンガンツモで2着。
巡目がまだ8巡目と浅い為、ここは思い切ってリーチ!

しばらくしてを掴むとロンの声。

以下、浅井の心の声
「あーラスかー」
「おっリーチのみだ!セーフ!」
→からの裏3・・・・
しかも裏がアガリ牌の
「・・・故郷(くに)へ帰ろう」


この日は4433で-136.8
トータルも+63.9まで落ちてしまった。
先は長いのでこんなこともあると切り替え、次節以降に望みたい。


次回は別日対局で先行して渋川、達也、武中と同卓。
恐らく過去の自分の中のリーグ戦では最強クラスの卓組みかな。
これは本当に楽しみ。
全員ポイント+なのでここで叩いて再浮上します!

 

【第1節】(自戦記・浅井 堂岐)

みなさんこんにちは!
B1リーグ所属の浅井堂岐です。
堂岐と書いてタカキと読みますのでよろしくお願いします。
個人的に自戦記を書いていたので、「そうだ!HPに載せてもらおう」
と思って連絡すると承諾していただけました。
というわけでここから10節の間、私の観戦記が載るので是非ご覧ください。
他選手を観戦して感じたことや選手紹介なんかも含めていこうと思います。


今回のB1リーグの注目はなんと言っても鈴木達也プロ。
リーグ戦は対戦相手と均等な回数当たるわけではないので、
他のBリーガーは組み合わせ表を見たら達也さんと何回当たるか数えることでしょう。

「達也さんとリーグ戦で同卓すること」

これは私が協会に入って立てた目標の一つでもありました。(本当はAリーグで対戦するよてry・・・・)
一番下のリーグにいた頃から何度も観戦し応援していた達也さん。
自分の成長した姿を見せ、敵となって立ちはだかれるように対戦時は良い麻雀を見せたいですね。

さてリーグ戦第1節の同卓者は崎見、真田、坪川(以下敬称略)
今年のテーマは「常にフルスロットルでいくこと」。
1回戦から全開でいったのがこちら。

東三局 北家 7巡目
トップ目の親の崎見が50000点程度。
自分が22000点。
ドラ
ドラと3色の手変わりがある平和テンパイで、ドラのが2枚枯れ。
以下の理由でダマテンを選択。
1.ピンズの景色が非常によい。
2.親にマンガン以上を被せトップ争いに参加したい。
3.国士狙いが一人で周りに速度を感じない。

とその瞬間に当たり牌のが場に放たれる。
上述した通り、この手はできればマンガン以上を親に被せたいと見逃し。
直後の9巡目にドラのが場に4枚顔を見せ、手代わり一種ならばとツモ切りリーチを敢行。
すぐに真田から出て2000点。
これは合っているのか・・・・
微妙だと思うが、東場はこれくらい振りかぶる意気込みがあってもよいかな。


この日一番迷ったのは3回戦オーラスのこの局。
3回戦 南4局
点棒状況は東家から下記の通り。
坪川 31700
浅井 27100
崎見 20800
真田 20400
トップ目の坪川がマンズのホンイツで早々に3副露。
ポン チー ドラ
さらに真田の6巡目リーチを受けた一発目の手牌がこちら。
ドラ
ラス目の真田は全てアガリに来るはずなので打点のレンジは広いとはいえ、
一発でで放銃すればラスが濃厚。
が出て裏が1枚orツモなら無条件でトップ。
多くの人に聞いてみたがやはり北を暗刻で落とすのがマジョリティか。
協会ルールならば狂ったようにリーチを打つ選択もある気がしているが。
結果はを暗刻で落としている間にを引き、さらにが通り
ドラ
で追っかけリーチをしたが流局。


終わってみれば2221で上々なスタートが切れた。
全体的に手が入らなかったがぶつかり合いになることが少なかったのが功を奏したという印象。
何よりも崎見さんが怖かった・・・(麻雀の話ですよw)
ここまで読んでいただいた方ありがとうございました!
ふと思った。
自分でやらせてくれって言ったけど、これマイナスになりすぎたらどうすれば・・・
いや、プレッシャーかけて昇級できるよう頑張ります!
今後も自戦記書いていくので是非読んでください!