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順位
名前
ポイント
1日目
6回戦
7回戦
8回戦
9回戦
10回戦
1
堀 慎吾
205.3
264.7
57.0
-11.0
-47.4
14.6
-72.6
2
矢島 亨
4.0
66.2
-48.5
-57.5
-25.5
55.9
13.4
3
渋川 難波
-81.9
-159.6
10.7
11.6
6.1
-18.5
67.8
4
金 太賢
-129.4
-173.3
19.2
56.9
66.8
-52.0
-8.6

1日目観戦記 | 【2日目観戦記】 | 3日目観戦記 | 最終日観戦記 | 

「みんなに包囲されて苦しめられるのが楽しみでしょうがない。どんどんオレをマークしてくれ」
堀は開始前にこう語っていた。

開始前のポイント状況は
堀 +264.7
矢島 +66.2
渋川 ▲159.6
金 ▲173.3

堀の大量リードとはいえ、トップラスで100p近く差が縮まる協会ルールではこの差を捲るのは十分可能だ。
堀以外の3者は基本はトップを目指すが、それ以外の時には堀に厳しく打って差を少しでも詰めていくのが目標となる。


★6回戦

東一局 
先制リーチは金。
西家 金
ドラ
それに堀、渋川が追いついた。

南家 堀
ポン ドラ

北家 渋川
ドラ

制したのは堀。
渋川は山に5枚残りの--を引けず、最後ので放銃となってしまった。

「一回戦はトップをとることを決めてきた」
 と語る渋川だったがいきなり暗雲が立ち込める。


東2局 ドラ
堀がドラのを切って単騎でリーチ。

これは興味深い選択だったので半荘終わりに堀に聞いてみると、
「ヤミテンにして自由にやらせても良い未来になると思えなかったんだよね。ツモって心を折ってやろうと思った」

ちなみに子だったらドラの単騎でヤミテンを選択したとのこと――
これを聞いて堀が今後どんな選択を見せてくれるのだろうと胸が躍った。

結果は、ホンイツテンパイで勝負の矢島の間隙をぬって追いついた金が矢島から5200をアガった。

堀がトップ目で迎えたオーラス。
矢島が堀からの直撃狙いでヤミテンに構える。

次巡にカンを矢島から鳴いた堀もテンパイ。

親の渋川が勝負のリーチといくが余ったを堀が捉えた。

最後矢島が満貫直撃狙いだったんですよと堀に話すと
「あれは確実にやじーに直撃狙いの手が入ってると思った。じゃないとオレに鳴かすわけないからね。手役は絞れないけどドラだけは降りるよ」

この隙の無さである。
この男を崩すことは無理かもしれない―
控え室でそう感じたのを鮮明に覚えている。

6回戦終了時の合計
堀 +321.7(+57.0)
矢島 +17.7(▲48.5)
渋川 ▲148,9(+10.7)
金 ▲192.5(▲19.2)


★7回戦

堀にポイントが近い矢島がラスになったため、ここからはさらに共闘することが増えていくだろう。

まずは金が跳満ツモで先制。


東4局では親の渋川の選択が面白い。

ドラはだがここからドラ受け拒否の切り。
もっと早い巡目だったら切りで頭を別に求めるなどの選択もあったと思うが、ピンズが高くの場況も悪くないならばと一手でリーチをする枚数を増やした。

を引いてリーチといくと目論見通りをツモり4000オール。
ツモ ドラ 裏ドラ

続く東4局1本場
堀がドラポンからのテンパイ外しでアガリを決める。

ポン ドラ

に全く感触が無かったのと、テンパイまではだいたい出来るだろうから形を決めたくなかった。やじー以外全員降りてても打たれないだろうしね。まぁすぐ引くんだけどさ」

結果的にを引くが次にを引くと矢島のリーチ宣言牌を捉え跳満をアガった。
この跳満を皮切りに3人の全力共闘が始まる。

南3局に矢島が清一色テンパイからリーチの金から見逃し。
ポン ドラ

そして堀からロン
・・・というわけにはいかず金がツモ切ったに合わせられてしまい同巡でアガることができない。

そしてその巡目に持ってきたを矢島は河に投げ捨てた。

親番の金に満貫を被せてしまっては堀が楽になってしまう。
矢島はラスを受け入れ金と渋川に託した。

その金の待ちはこれだ。悪くない3面張だ。

ドラ

しかし、手を開いたのは堀。
上手くホンイツで回ってアガリをものにする。


オーラス
渋川がペンを仕掛けると、堀もタンヤオで2副露。
親で堀の上家の渋川は当然ノーガード状態で堀に分があると思われた。


矢島この形から渋川へアシストのトイツ落とし。
見事に渋川に鳴かせることに成功すると、堀のテンパイを掻い潜り渋川が2000オールをアガる。


渋川
ツモ チー ポン ドラ


チー ドラ

こうなるとトップが欲しい渋川だったが、金に早いテンパイが入りこれをツモリあげた金がトップ。

「やっと良いアガリができてきたからまだまだここからだな」と渋川。

矢島は堀への放銃を悔いていたが、最後に渋川にを鳴かせて最低限の仕事はできた。


7回戦終了時の合計
堀 +310.7(▲11.0)
矢島 ▲57.5(▲39.8)
金 ▲135.6(+56.9)
渋川 ▲137.3(+11.6)


★8回戦

8回戦は現雀王 金の半荘。
アガれはしなかったが東1局の大三元テンパイから次々とアガリをものにしていく。


東2局1本場 親 金
ツモ ドラ 裏ドラ

東3局 1本場 北家 金
チー ロン ドラ

東4局 西家 金
ポン ロン ドラ

南1局 南家 金
ドラ ロン
このアガリで50000点を超えた後の南3局に、金は堀をラスにすべく大きな決断をした。

南3局 ドラ

ドラのペンとペンを親の渋川に鳴かせた直後に堀からリーチを受けるとまずはを切る。
直後に渋川がを空切り。

渋川
チー ドラ
堀に通しやすくかつ渋川に放銃できるのは
ただし、12000には打てない
金は熟考し、5800までなのを確認すると打で差し込み。
しかし、これは空振り。

渋川はさらにを鳴きを手出しする。

「金さんこれで一点でしょ」
渋川の立場からすると、堀に通っていないは金がもしかしたら刺さないか持ってない可能性がある。
ならばとテンパイからの待ち替え。

金は当然かのように渋川にを差し出した。

ちなみに金に後で話を聞くとを渋川が鳴かなかったらを切るつもりだったとのこと。
この半荘は金のゲームメーク能力の高さが際立った。

オーラスは親の矢島が加点し堀を捲ったところで渋川が締めくくる。
3人の力で作り上げた堀のラス。

上手くやられましたねと堀に声を掛けると、
「まぁ何度でも来ればいいよ。心を折ってやればいいんでしょ」


8回戦終了時の合計
堀 +263.3(▲47.4)
矢島 ▲65.3(▲25.5)
金 ▲68.8(+66.8)
渋川 ▲131.2(+6.1)


★9回戦

東2局 ドラ
矢島が会心の倍満ツモ。


勝負どころは南2局。
親は渋川。

点数状況は
東家 渋川 25000
南家 矢島 36800
西家 金   13100
北家 堀   25100

渋川、金、堀が全員が待ちとなるテンパイを入れる。

渋川
ポン ドラ
は2枚枯れ


ドラ
※金は点数が無いため手変わり待ち


ドラ
最後に追いついた堀がリーチ。
4枚目のはこの男の手元に一発で手繰り寄せられた。

全員の心を砕く満貫ツモ。
オーラス1本場は矢島が堀と1300点差だったが矢島の4巡目リーチでなんとか堀を捲りトップは矢島。


9回戦終了時の合計
堀 +277.9(+14.6)
矢島 ▲9.4(+55.9)
金 ▲120.8(▲52.0)
渋川 ▲149.7(▲18.5)


★10回戦

東3局 親渋川

リーチ負けで序盤に点数を失った堀がここからイッツー固定の切り。
狙いどおり索子を頭にしリーチ。
ドラ

しかし親の渋川が無筋を連続で叩き込み追いついた。

最高の入り目のを引いて文句なしのリーチ。
最終巡目に金が堀のハイテイを消すべく鳴きを入れるとは堀の元に訪れた。

今回の決定戦でめくり合いに悉く負け続けてきた渋川だったがついに堀を捉えた。
堀のラスが濃厚となるとここからは3人の誰が抜け出すかの戦いが始まる。

南1局 ドラ
抜け出したのは渋川。

三色を強く意識してを払うとを引いてイーシャンテン。
親の金からリーチが入るがを引きリーチ。これを一発でツモリあげ勝負を決めた。

今回の決定戦では追いかける立場の渋川だが、個人的には渋川がリードした後の立ち回りも見てみたかった。
彼のリードした後のシビアな選択と守備は多くの人に参考になると思う。
だがそれはまた次回の決定戦の楽しみに残しておこう。


10回戦終了時の合計
堀 +205.3(▲72.6)
矢島 +4.0(+13.0)
渋川 ▲81.9(+67.8)
金 ▲129.4(▲8.6)


堀を最後にトビラスにしたことで差は一気に縮まったが2位の矢島でもまだ200p以上の差がある。
残り10半荘でどのように3人が堀を崩しにいくか、また堀が三人をどのように料理していくのか楽しみにしている。


最後に個人的に好きだった局を紹介して締めくくろうと思う。
金の半荘と紹介した8回戦。

この局の堀の進行を見て欲しい。

堀はここからメンツを壊す切りを選択。
もともとリーチのみの愚形を打つ気が無く、さらにアンパイを残したいためを温存した。
次巡にを引き切り。
2巡後にを引くと、この形なら勝負になると今度はノーガードを厭わない切り。

しかし、このタイミングで金からリーチを受けた一発目。
まずは堀の牌姿を見て、皆さんなら何を切るか考えて欲しい。

アンパイはのみ。金のリーチ前の手出しがである。
果たして堀が選んだのは―――




これは見間違いかと思うくらいただの無筋である。
次巡にドラのを引きここまでかと思うと、

これもプッシュ。

次巡にを引いたところで切りのチートイイーシャンテンにしたところで渋川がチートイをツモり金のリーチを交わした。

ちなみに金の手は本物中の本物だ。


「堀さんあれなんで押せるんですか?」

「あーあれね。やじーが染めてっぽかったからはほぼ関連牌だよね。
そうなるとマンズを切る選択が無くなるし、しか現物ないんだよね。
リーチ前の手出しがだったからもそこまで安全じゃないし。
だからとりあえず一枚プッシュでは押した。

はその後に渋川がを通すんだけど、これでからの切りでとのシャンポンが無くなったからあたるケースは少ないかなと。
・・・・っていうのが1割くらいの理由で9割は降りるの癪だから押した」

最初はなるほどと、話を聞いていたが最後の回答には思わず笑みがこぼれてしまった。

守りに入らず攻めて勝つという堀の意思が見えた面白い局だったと思う。
今後どんな選択で雀王を勝ち取りにいくのか堀の麻雀に期待して見てみたい。


                                                                          (文・浅井 堂岐)

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