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順位
名前
ポイント
1日目
6回戦
7回戦
8回戦
9回戦
10回戦
1
下石 戟
214.2
107.9
65.0
13.9
6.2
16.6
4.6
2
金 太賢
59.5
97.8
-53.6
54.7
70.7
-55.5
-54.6
3
仲林 圭
-74.3
-16.3
-23.3
-51.9
-19.6
58.2
-21.4
4
宮崎 和樹
-201.4
-191.4
11.9
-16.7
-57.3
-19.3
71.4

【1日目観戦記】 | 2日目観戦記 |

1日目は金と下石の対立の構図が目立った。
残り15半荘。まだ先は長いとはいえ、全員が少しでもポイントは伸ばしたい。
色々と不発が多かった仲林と宮崎は反撃に転じたいところだ。


★6回戦

東1局
先制したのは下石。

今日の好調を予感させる感触のいい2000/4000。

小場が続いて南3局。

リーチ・ツモ・タンヤオの2000オール。
一見平凡なアガリだが、前巡カン待ちで役なしをダマに構えていた。
親番だしリーチすると思ったが、本人曰くこれは仲林ケア。
リーチのみはリスクが高いが、タンヤオが付けば裏や一発の期待もあり価値がある。
実際に仲林はドラ暗刻だった。
下石の相手との間合いやリーチ判断が光る1局だ。

南3局2本場
宮崎が仲林から跳満のアガリ。
ロン ドラ 裏ドラ
前局、大三元のイーシャンテンを潰されたが再び訪れたチャンスをモノにした。

南4局1本場
700オールで連荘した仲林に勝負手が入った。

をポンして7700のテンパイにドラ引き。
単騎に受ければ確定の24000。
を切れば両面待ちの12000。
金からの直撃狙い込みでラス抜けを考えて打

狙い通り4000は4100オールをツモったが、仲林の心にはしこりが残った。
リーグ戦であれば、ラス回避重視のこの選択は安定かもしれない。
しかし決定戦ではどうだろう。
残り15回という制限の中、この先トップのチャンスがあと何回くるのか。
決定戦はトップの数が一番大事なのは間違いない。
単騎で待ちを選ぶ巡目の余裕もあっただけに、仲林の複雑な表情が印象的だった。

6回戦スコア ()内はトータル
下石+65.0(+172.9)
宮崎 +11.9(▲179.5)
仲林 ▲23.3(▲39.6)
金 ▲53.6(+44.2)


★7回戦

下石の好調が続く。
東1局
リーチツモ ドラ 裏ドラ

東2局1本場
ロン ドラ

東3局
リーチツモ ドラ 裏ドラ

早くも4万点超え。
1日目にも書いたが、下石はリードを更に広げようとするタイプだ。
しかも攻める上でのバランスが凄くいい。同卓者の苦労も一入だろう。

そんな下石の牙城を切り崩したのは仲林だった。
南1局、親の宮崎が先制リーチ。

仲林の手牌がこちら。

ツモ チー ポン ドラ

ツモ切りか、を切って高めイッツーか。どちらも宮崎の現物待ちだ。
しかし仲林はここからを打ち出す。
何が起きたのか分からなかった。
しかしその答えはすぐに知れた。

下石の暗刻落としの狙い撃ち。
親のリーチが入っている中で、自分のチャンス手の待ち枚数を減らすリスクは大きい。
その上で自分の読みを信じた大胆な判断力とこのアガリには、驚嘆という言葉すら軽い。

南4局

宮崎が下石から8000は8300のアガリ。
スルーされた待ちの5巡目リーチでは仕方ないところである。
南1局の仲林のファインプレーもあり、下石の連勝を阻止した形になった。

7回戦スコア ()内はトータル
金 +54.7(+98.9)
下石+13.9(+186.8)
宮崎▲16.7(▲196.2)
仲林▲51.9(▲91.5)


★8回戦
東2局3本場

3連続の流局から、まず抜け出したのは仲林。
チャンス手をしっかりアガリ4000は4300オール。

東3局1本場
混一色テンパイからリーチに対応した金が4000は4100オールで続く。
ツモ ポン ドラ


東4局

宮アは下家が切ったダブ東をスルー。
アガリ点数の不満や現状の持ち点、トータルスコアを考慮。
マンズの一盃口やピンズの連続形を狙い、高打点の可能性を残した。

これまでの宮崎なら鳴いていただろうが、後がないことが良い方に出た。
会心の手応えを感じさせる4000オール。

南4局3本場

満貫ツモでもトップまで100点足りない下石。
ダマテンに構え2着でよしにすると思った。
3着の仲林と近く、トータルトップ目で無理はしなくていいからだ。

甘かった。
親の宮崎のリーチを受け、ノータイムでツモ切り追っかけリーチ。
満貫ツモ条件になったのだ。
南家のため、一発・海底・裏ドラと打点アップの要素が多い。宮崎のドラ切りも後押ししたか。
とことん攻める手を緩ませない。
流局に終わり金にトップを許す結果となったが、改めて下石のトップへの意識の高さを実感した。

8回戦スコア ()内はトータル
金 +70.7(+169.6)
下石 +6.2(+193.0)
仲林 ▲19.6(▲111.1)
宮崎 ▲57.3(▲253.5)


★9回戦

東1局
下石の勢いは止まらない。
ツモ ポン ドラ
開幕4000オールで抜け出すことに成功。

南2局。
競技麻雀ならではの1局を紹介したい。

親の金がホンイツで満貫テンパイ。


危険を感じた仲林が仕掛け、数巡後に-でタンヤオ1000点のテンパイ。


仲林が勝負したを鳴いて宮崎もテンパイ。

仕掛けに囲まれた下石。
親の金はホンイツかトイトイか、高い手の可能性が高い。
宮崎はホンイツ濃厚。
仲林はどうだ。食いタンで流そうとしているのではないか。
で仲林への差し込みに成功し1000点の放銃。

仕掛けや押し引きといった、相手の信頼度あってこその1局となった。
競技麻雀は消去法の連続だ。
相手の仕掛けが高い可能性を検証し1つ1つ潰していき、自分の選択に繋げる。
自分の手でも同じこと。
最初はあらゆる手役を追い、徐々に消して現実的なアガリに近づけていく。

南3局1本場

金の早いリーチに真っ向勝負した仲林が、金から5800は6100。
体を張ってトップを勝ち取った。

9回戦スコア ()内はトータル
仲林 +58.2(▲52.9)
下石 +16.6(+209.6)
宮崎 ▲19.3(▲272.8)
金 ▲55.5(+114.1)


★10回戦

ここまでの9回ノートップと苦しい宮崎。
東1局

東2局

2局連続のアガリで抜け出す。

この並びは仲林と金からすると悪くはない。
自分のトップが厳しい時、トータルマイナスの宮崎のトップなら構わないからだ。
これから先、宮崎には甘い牌が下りてくる展開も増えてくるだろう。

南3局1本場

ツモ番の残る仲林の親リーチを受けてアガらず。
これはかなり際どい判断だ。
素点の更なる上乗せと、下石を削る狙いだろう。
仲林の着順浮上を許すということだ。
しかし局を消化しないことで、下石にも加点のチャンスを与えたとも言える。
着順操作をするには自分の持ち点がやや頼りない。まずは自分のトップ優先だ。
それだけ追い込まれているのだろうか。かなり賭けに出たなという印象。

南4局
宮崎の苦労もあり、仲林に2着の下石まで1300/2600の条件が残った。

ポン ドラ
宮崎のアシストもあり、ツモか下石から直撃なら条件クリアのテンパイ。
しかし待ちは山に残っていない。


宮崎が最後のツモ番で500/1000のアガリ。
これは少し意外だった。
親の下石は中盤から受けており、これがほぼ最終局なのは共通の見解だろう。
仲林はテンパイ料では下石を逆転できない。
ここまでの下石の着順落とし狙いから、仲林のツモアガリに託すと思った。
仕掛けを入れて仲林にハイテイをまわす手もある。
「できることはもっとあった」
スタジオから戻っての第一声は、初トップの喜びではなく悔しさからくるものだった。

10回戦スコア ()内はトータル
宮崎+71.4(▲201.4)
下石+4.6(+214.2)
仲林 ▲21.4(▲74.3)
金 ▲54.6(+59.5)


上下で400以上の差となり、かなり大きく開いた。
下石は全連対であり、実際見ていて隙がほとんど見当たらない。
しかしこの大差であっても、下石は盤石とは言えない。
金、仲林、宮崎による「下石包囲網」ができるからだ。
後半からその兆しが見られたが、今後より顕著になってくるはずだ。
タイトル戦ならではの駆け引きが見られることだろう。
栄冠を手にするのは誰なのか。最後まで目が離せない。


                                                                          (文・佐治敏哲)

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