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≪大会レポート≫

「チャンピオンロードを関西でもやろう!」そう思い立ったのは2015年4月のことである。
最高位戦関西本部設立やヴェストワンカップの開催など関西における競技麻雀熱がどんどん高くなっているのを感じ、今ならいけるんじゃないかと思ったのがきっかけです。それからおよそ半年後の2015年9月22日。
様々な方から協力やアドバイスを頂き、関西では第1回目となる「関西オールスター戦」を開催することとなります。
どれくらいの参加者が集まるのか蓋を開けてみなければ分からないという不安の中、60名を超える方にご参加頂き大盛況となりました。

この結果を受けて、2016年度からは関西も年間シリーズ化が決定します。
関西で開催されているタイトル戦にちなんだシリーズを用意させて頂きました。

【関西チャンピオンロード2016】
・ClubNPMファン感謝祭
・ウェスタンカップ
・女流スプリント
・新人王シリーズ
・ウェスタンCSシリーズ
そして、この日は各シリーズの優勝者や成績によるGCポイントを積み重ねたグランドチャンピオン大会に相応しい強者16名が集結しての開催となった。また、私にとっては構想から約2年越しで迎えるひとつ目の目標地点へ到達する日となる。

前置きが長くなってしまったがそろそろ対局に移ろう。
システムは参加者16名による半荘5回戦を行い上位4名で決勝卓を行うというもの。

1回戦で大活躍したのが紅一点の伊藤さん。
 ポン ポン
リーチが入るも見事に高めのをツモって大三元。大きなトップを取り優勝へ向けて大きな一歩を踏み出す。

2回戦。
田内の捨て牌が異常である。


赤から切り出しほぼ国士無双狙いである。ただ、この時点でテンパイしていることはまぁない。

さきほど大三元をアガった伊藤さんがを切ると田内からロンの発声が・・・。
 ロン
まさかテンパイしているとは思わなかっただろうし、役満をアガった次の半荘で自身が役満を放銃することになるとは夢にも思わなかったであろう。使い古された言葉であるが麻雀は本当に何が起こるか分からない。

2回戦連続で役満が飛び出す波乱の展開となった本大会の決勝に残ったのは下記の4名である。

谷口 浩平 +205.4
柴田 秀昭 +135.7
中村 淑宏 +70.2
西尾 直富 +50.2

谷口は新人王を獲得しB2リーグ昇級。挨拶の一言なども面白く関西協会で売り出し中の男である。
このまま逃げ切り新たな勲章を手に入れたいところ。

柴田さんは最高位戦関西主催のプロアマリーグ優勝など関西のアマチュア選手の中ではトップクラスの成績を残している打ち手である。
谷口をきっちりマークして最後は差し切る算段ができていることだろう。

中村さんと西尾さんは少し厳しい位置ではあるがもちろん諦めるような状況ではない。
谷口をラスに沈めようと虎視眈々とチャンスを伺っているはずである。

並びは起家から柴田さん・谷口・西尾さん・中村さん。(以下、敬称略)

東1局、谷口が先制リーチ。
 ドラ
先制テンパイのメンピン赤の三面待ちである。

しかし、谷口にとっては恐怖となる親・柴田からの追っかけリーチが入る。
 ドラ
が2枚場に出ていたがお構いなしである。

ここを制したのは谷口。をツモり1300・2600のアガリとなる。開局から冷や冷やしたがまずはほっと一息といった感じだろうか。

東2局、親の谷口が一気に勝負をつけるべくリーチをかける。
 ドラ
ここにピンフ・赤1の待ちで追いついた西尾がリーチ。
柴田から西尾へ3900の放銃となる。
谷口がアガっていたら勝負が決まっていたかもしれないことを思うと、放銃した柴田にしてもそれほど悪い結果ではないだろう。

東3局、中村が七対子のドラ待ちリーチ。
 ドラ
出アガリでもハネ満の手である。西尾がを暗カンしてリーチといくが宣言牌のがつかまる。
裏ドラにが乗り倍満のアガリとなる。連荘必須の西尾の状況でこの放銃は致し方ない。
この時点でもう自分に優勝の可能性がないと諦める打ち手もいることだろう。
放銃した時の西尾は悔しい表情を見せるもその目は全くもって諦めてはいなかった。

東4局は西尾の一人ノーテンとなり、東4局1本場は谷口が役牌を軽く仕掛けて500・1000は600・1100のツモアガリとなる。

南入して各者の点棒は以下の通り。
柴田 16900
谷口 34500
西尾 9000
中村 39600
3着目の柴田であるが、中村を2着にしたまま谷口をまくれば後は素点で9800点差をつければよい。
現状からまくったのであれば素点条件は自然にクリアできる可能性も高い。
4000オールでほぼ並びといったところだ。

南1局、南家・谷口が2フーロのトイトイテンパイを入れるも柴田、西尾ともに3フーロ。
危険牌を掴んだ谷口が降りた瞬間に親の柴田が1000オールツモ。
 ツモ チー チー ポン ドラ

南1局1本場、柴田が6巡目にリーチし10巡目にツモ。
 ツモ ドラ
裏ドラは乗らずの2600は2700オール。 柴田が谷口にあと一歩のところまで迫ってきている。

南1局2本場、柴田がポン、チーと仕掛けて8巡目に満貫テンパイ
 チー ポン ドラ
谷口も9巡目に追いつき役なしだが、ドラ1のリャンメン待ちのリーチ。
 ドラ
軍配が上がったのは柴田。西尾からが出てついにトータルトップ目となる。

南1局3本場、親の柴田が手なりの捨て牌から6巡目にを切り。早そうな捨て牌から7巡目にリーチ。
 ドラ
谷口が10巡目にテンパイを果たす。ただし、ドラのを切ればという条件ではあるが。

さてここはどうするだろう。

柴田にドラで放銃となればかなりのダメージである。
また、捨て牌や状況からして早いだけの愚形かつ低打点はやや考えづらい。
ドラを通してからのめくり合い勝負は先送りする打ち手も多いのではないだろうか。

判断は一瞬だった。
谷口は迷うことなくを横に曲げた。
裏ドラも乗り12000の直撃となる。結果としては放銃となったが谷口の強さを感じた1局でもあった。

南1局4本場、中村から6巡目にリーチが入る。
追いかける立場となった谷口が7巡目に追っかけリーチ。
 ドラ
ツモれば三暗刻の手である。
谷口が一発で引き寄せた牌は。裏ドラこそ乗らなかったが起死回生の跳満をツモあがり。

ここでもう一度点棒状況を確認しておこう。
柴田 48100
谷口 31100
西尾▲10700
中村 31500
現状は柴田がトータルトップであるが、谷口は中村をまくればよいのでほぼ並びといっていいだろう。

南2局、中村が9巡目にリーチ。
アガリが出ないまま谷口が最後のツモで以下の牌姿となる。
 チー ドラ
ドラを切ればテンパイであるが、リャンメン待ち・シャンポン待ち・単騎待ちいずれにもあたりうる牌である。
ノーテンで伏せて残り2局に懸ける作戦もある。少考の末に谷口が選んだのはテンパイ取りの打であった。
これは無事に通過となりリーチ棒を出していた中村をまくってトータルトップ目となる。
決勝の舞台で勝負を先延ばしせず攻めていけるは谷口の強さだと確信した。

南2局1本場、親の谷口がリーチ。
 ドラ
そしてツモ。再び柴田を突き放す大きなアガリである。

南2局2本場、最後まで諦めない西尾がチンイツを仕掛けてハネ満ツモ。
 ツモ ポン ポン ドラ

南3局は、谷口が3フーロして300・500のツモアガリ。

オーラスを迎えての点棒状況は次の通り。
柴田 39000
谷口 40800
西尾▲4200
中村 24400
柴田の条件は谷口から倍満直撃かトリプルツモ。
ラス親の中村が連荘してくれれば条件が緩和される可能性も十分ある。

南4局、中村と谷口の二人テンパイ。

南4局1本場、中村の一人テンパイ。

南4局2本場、谷口が仕掛けてテンパイを入れる。
 チー ドラ
場にが出て関西グランドチャンピオンの誕生となった。

西尾が最後まで諦めない攻めの麻雀を。
中村は冷静沈着な状況判断を生かした麻雀を。
柴田は我慢強く勝負処はしっかり踏み込む麻雀を。
優勝した谷口以外の選手もそれぞれの持ち味を生かした素晴らしい決勝戦となった。

優勝した谷口は来期より仕事の都合で関東へ移籍する。
新人王・Bリーグ昇級に加えて関西チャンピオンロードの覇者である。更なる活躍に期待がかかるのは当然である。

最後にこの場を借りて参加してくださった皆様や協力して頂いた皆様、またいつも笑顔で会場を提供してくださる大三元の皆様に改めてお礼を申し上げます。いつもありがとうございます。

さて、チャンピオンロード2017がまもなく始まるようだ。山浩と準備に取り掛かろう。

(文・小室 勇人)

 

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