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最終ポイント成績

 
TOTAL
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
5回戦
下井 重貴
87.5
-34.6
36.5
20.7
18.7
46.2
武中 進
40.5
15.2
13.9
-7.9
5.3
14.0
二見 大輔
-25.4
30.8
-13.0
5.8
-4.8
-44.2
黒井 修太
-103.6
-11.4
-37.4
-18.6
-20.2
-16.0

【決勝観戦記】

私が仕事から帰り、アパートでくつろいでいると、部屋のチャイムが鳴り響いた。
「先輩!早くあけてください!」
苦笑いしながらドアを開けると、元気のいい若者二人が部屋に乱入してくる、

「やあやあ。隣の部屋の小倉 徳仁くんと鈴木 啓祐くんじゃないか。どうしたんだい」
小倉「この前オータムチャレンジカップって大会を見に行ってきたんですよ!」
鈴木「麻雀の話をしましょうよ!!」

突然の来訪者に驚きはしたが、麻雀の話ならば仕方ないか。私は彼らとしばしの麻雀談義をすることにした。

「まずは決勝のメンツをみてみようか。二人の知っている選手はいるかい?」

鈴木「やっぱり優勝候補の二見プロかな?この前あった雀竜位決定戦にも残っているし何より、一発裏なしの経験値が豊富」

小倉「ぼくは武中プロですね。準決勝敗退のイメージが強いんで、初決勝ということもあって、注目されているよね。」

「そうだね。やはり、この二人が経験という意味では抜けているかもね。でも。
黒井プロと下井プロは今勢いのある若手だから、こっちも注目だよ。
黒井プロは日々麻雀と触れ合う立場の選手だし、下井プロは関西から関東まで来ている。
勝ちたいオーラは負けていないだろうね。二人とも初決勝ということもあって、気合十分だろうし」

「それじゃあ、1回戦から検証していきましょうか」

 

★1回戦★ 下井-二見-黒井-武中

「みんなは麻雀するときの信条というか、とくに気にしているところはあるの?」

小倉「先制リーチをかけて降ろすことですかね!攻撃は最大の防御!」
鈴木「やっぱり押し引きのバランスかな。常に最善の選択を繰り返す!みたいな」

「二人とも的確だね。じゃあこのオータムルールの一発裏なしって普段の麻雀と、どこか変える所はあるかな?」

鈴木「やっぱり、失点を抑えるためにベタオリの回数や絞る回数が増えるかな」
小倉「リーチもちょっと迷いますね。一発裏ドラの恩恵がないから」

「そうだね。僕は順位ウマと比較して、ノーテン罰符が非常に大きいからいつもより形テンをとりに押す回数が自然に増えたりする。
あとは麻雀の醍醐味として手役を狙ったりするかな。
ちょっとルールが違うだけで。考えも人それぞれだから、面白いよね」

小倉「先輩の麻雀を見ていると、日が暮れちゃうよ!ってツッコミたくなることもありますけどね」

「・・・・じゃあ東1局。本日のスタートダッシュをきるかどうかの重要な局だね」

鈴木「二見さんの7巡目リーチが、決勝の初の発声になりましたね」

南家・二見 
 ドラ

「ドラ切りリーチだね」

小倉「それを親の下井さんが捌いてアガると」

東家・下井
 チー チー ロン ドラ

「ドラのの地獄待ちにうけず、枚数重視。しかもアンコの二見からロン。非常に流れがいいね」

鈴木「1本場は黒井さんが二見さんから役牌ドラ3の7700は8000を和了ですね」

東1局1本場
西家・黒井
 ポン ロン ドラ

小倉「これはいきなり厳しい展開ですね・・・」

「そうだね。でもここでメンタルが折れないことが麻雀で一番大事なことだと思うんだ。
それを彼は、この半荘で見せてくれるんだよね!」

「まずは東2局の親で1人聴牌」

東家・二見
 ポン ポン ドラ

「で、親は流れるも東3で先制リーチ」

北家・二見
 ドラ

「途中こんな牌姿だ」

 ドラ

が場に1枚。ドラは三色イーシャンテンの黒井が捨て牌に2枚被っている」

小倉「うーん。を拾いにリーチしちゃいそうだよなあ」
鈴木「1300だし、親も怖いし、微妙かもね」

「二見はここにをツモって打切りのイーペーコや、切りのタンヤオ移行など色々あるけどね。
結果、次のツモでリーチ!」

小倉「不発しましたけど、場に安いピンズ待ちに組み替えるとか、なんかかっこいいですね!」

「そして東ラスには混一を下井から」

 チー ロン ドラ

鈴木「失点もいつの間にかなくなっていますね。そんなにアガっていないのに」
小倉「で、南2局の親でまたも一人聴牌ktkr」
鈴木「なんか地味だけど、ノーテン罰符って大事なんですね」

「今はメンツを中抜いて早々にベタオリする人も多いけど、相手の打点や待ちを絞り込んで
ギリギリまで攻め込むスタイルというのは見ていてなんか男の子ってかんじがするよね」

小倉「そして、南2局の二見さん親番で、武中さんからの先制リーチが入ります!」

西家・武中
 ドラ

東家・二見 
 ツモ ドラ

「親だから打リーチもあるかもしれないけど、打ダマを選択しているね。
現物のを狙う丁寧な打ち筋」

鈴木「〜からのツモで今度は鉄板の3面チャンリーチを一発でツモると。うわ、本当だ!
なんかかっこいい!一発や裏ドラがあると即リーしちゃいそうだけど、こういう対応もあるんですね!」

「会場も沸いたよ。早くも二見優勝!という声があがっていたくらいだよ」

鈴木「で、オーラス。武中さんがリーチツモ三色の3900オールで二見さんを一回捲るんですが・・・」
小倉「1本場でリーチを受けてからの、七対子をリーチしてツモあがって大逆転!!キターーーーー!!大好きだ!二見大輔だ!」

1回戦終了時スコア
二見 +30,8
武中 +15.4
黒井 △11.4
下井 △30.8

鈴木「下井はいきなりラススタートで厳しい展開だね」

「でも、ノンシードで関西から勝ち上がってきたのに、こんなところで終われないよね」

小倉「2回戦をみていきましょうか!wktk!!」

 

★2回戦★ 武中-下井-黒井-二見

「東1局は二見が武中から2000点を和了。続く下井の親の配牌がこれ」

東家・下井
 ドラ

鈴木「現代麻雀だとポンチーしていきそうな手牌ですね」

「そうなの?まあ鳴ける牌はでなかったけど、出ても彼は鳴いていないんじゃないかな?
これまでの麻雀を見るにね。これを丁寧に育て12巡目に聴牌」

東家・下井
 ドラ

「ピンズの場況が悪いからだと思うけど、ダマ。1回戦ラスでこれをダマに出来る人はなかなかいないね」

鈴木「俺ならリーチしそうだなあ」

に振り替えて海底直前にツモで4000オール!」

小倉「反撃開始だってばよ!」

「続いて1本場。下井さんが7巡目に以下の手牌」

東家・下井
 ドラ

鈴木「またダマですか。でもを引いてと入れ替えてリーチしてますよ」
小倉「これで決めてしまおうってことか」

「うん。でもこのリーチによってちょっと面白いことになるんだ」

北家・武中
 ツモ ドラ

「これ、何もなければを落とす可能性が高いよね」

鈴木「でも親リーチがかかってしまい、のトイツ落とし・・・で次のツモが!」

「そう。本来はなかった形で聴牌。そしてが現物だけどリーチ!これは本人がダマでよかったけど
高ぶってリーチって言っちゃったそうだ。親との直接対決はけっこう怖いからね。
でもそんな反省とは裏腹に下井がをつかんで7700は8000の放銃・・・と」

小倉「リーチひとつでこんなに運命が変わっちゃうんですね。麻雀って面白いなあ」
鈴木「また振り出しに戻った下井さんですけど、次局に黒井さんからダマのマンガンを和了」

 

小倉「次局は武中さんが1000・2000 さらに南1局の親番で2600オールと反撃しました」

「これは武中らしくない全ツッパだね。を鳴いている二見がよりあとにを手出ししたということは、
四喜和を見ていたということ。がアンコなら単を狙うだろうし、が頭リャンメンが濃厚だ。
そこにを押すのはやりすぎかもね」

鈴木「確かに。武中さんのイメージって押し引きバランスの優れた打ち手ってかんじだからなあ」

「また本人談なんだけど、微妙な押し引きが全部和了に結びついてしまったって。
でもね。短期決戦の決勝なんだから、いつもより攻撃的なくらいがちょうどいいかもね。
オリていたら終わっていた。というのが短期決戦で一番後悔しそうだからね。まあ人それぞれだけど」

小倉「僕は逆だなあ。いつも押さない牌で当たったりしたら一生後悔しそう」

「さて、飛んで南2局。ここまでいいとこがあまりなかった黒井が先制でリーチだ。ドラの単騎だね。
残念だけど、流局」

鈴木「そんなの絶対出ないじゃないですか。字牌とかのほうがいいんじゃないんですか?」
小倉「っていうか!七対子のリーチが多いですね!待ちが少ないからダマにしそうなんですけど」

「このルールで七対子っていうのは決め手になることが多いんだ。ドラドラをツモって跳満。ドラなしでも1600・3200。
たぶん君たちは出和了の効率を重視して考えているんだね」

小倉「和了やすい待ちは大事だけど、特にツモりやすい待ちにしろってことですね。」
鈴木「このまま武中さんムードでいくと思ったのもつかの間。下井さんが2000・3900!!」

北家・下井
 チー ポン ツモ ドラ

小倉「1回戦からラスを食らって、崩れるかと思いきや活き活きとしてますね」
鈴木「本人も緊張はあんまりしていないって言っていたからな」

「内心は緊張していたと思うんだ。消せる海底を消さなかったりなど、完全なミスと呼べることも合間にやっていたりする。
大舞台での決勝、しかも周りは自分以外は関東勢。けっこうな重圧感はあったと思うよ。それを跳ね除けた彼はすごいよね」

2回戦終了時スコア
武中 +29.1
二見 +17.8
下井 +1.9
黒井 △48.8

「さて、3回戦。この半荘くらいからちょっとだけ並びも考えていくといいよね」

鈴木「黒井さんはトップをとれないと、厳しいよなあ」

 

★3回戦★ 下井-二見-武中-黒井

「この3回戦は武中の半荘!といってもよかったよ」

鈴木「東1局はこう」

西家・武中
 ポン ドラ

小倉「続いて東2局」

南家・武中
 ポン ドラ

鈴木「東4局・・・」

北家・武中
 ドラ

小倉「さらに南2局は」

南家・武中
 ポン ドラ

鈴木「これらが全部不発ですか・・・」
小倉「もうやめて!武中さんのライフは0よ!!」

「・・・まあ、そんなわけではないんだよね。実はこの半荘。連荘がなく、最高打点も2600という超小場の半荘なんだ。
ノーテン罰符の恩恵で武中は3着」

「厳密にいえば、こうしていれば和了が拾えた、という局もあるんだけど、結果論の世界のお話だからミスではない。
まずいのは黒井だよね。1000点や2000点クラスのダメージが蓄積してラス」

小倉「これはけっこう厳しい展開ですよね。で、トップは?」
鈴木「小さいながらもコツコツと和了りきった下井さん!」

「うん。下井は、本当に1局を大切に打っているね」

小倉「僕なら早々にベタオリする局面もありました」

「麻雀って他者の手も合わせたら、本当に一打一打が一期一会だと思うんだ。
下井からはそれが伝わってきたなあ。本人はどう思っているかはわからないけどね」

小倉「僕も女の子との出会いは一人一人大切にしていますよ!!」

3回戦終了時スコア
二見 +23.6
下井 +22.6
武中 +21.2
黒井 △67.4

小倉「3人が並びましたね!」

 

★4回戦★ 武中-下井-二見-黒井

鈴木「いきなり親の武中さんにまた大物手がきた!」

東家・武中
 ポン チー ポン ドラ

小倉「ダブを最後に鳴かせた下井さんが捌いて1000点かあ」

「東2局はその下井の手牌。親の8巡目なんだけど」

東家・下井
 ドラ

小倉「ここから落としですか」

「うん。案外を選びそうな人も多いんじゃないかな、あととかも良いかもね。」

鈴木「三色か、役牌という二つの手牌を追いかけているわけか。
普通といったら普通だけど、今の麻雀てリーチリーチの人が多いから、確かに咄嗟には打てないかもね」

「慣れっていうのは大事なんだよ」

 

「そして大荒れの局をはさんで・・・」

 

「東ラス。ついに親の黒井に大物手が入る」

小倉「ドラドラのタンヤオですか」
鈴木「これ、二見さんもすごいよね。一見まだ聴牌を組めそうなところから、警戒して店じまいししてる」
小倉「実際3人聴牌だ!(武中さんは役なし)」

「なかなか手牌と三人の打牌がかみ合ってくれないよね・・・」

鈴木「南1局、少しずつ失点をしてラス目になった武中さんがリーチ!」

東家・武中
 ドラ

小倉「ツモれば決まりですねjk」

「南家の下井をまずおとなしくさせる意味もあったんだろうけどね。しかし、そんな思いに反して下井も真っ向勝負!!」

南家・下井
 チー チー ポン ドラ

小倉「ドラまたぎのもぶったぎって勝負ですよ」
鈴木「今まで攻撃的ではあったけど、こういう真っ向勝負は避けていた印象はあったんだけどな」

「勝負処と見たんだろね。流れちゃったけど、この一局の印象で、降ろすための愚形リーチやブラフを相手に封印させる効果があるかもね」

小倉「印象って大事ですよね。僕のリーチや鳴きにはみんながつっこんでくる気がするYO!!」

「そのおかげで、得点を得られることも確かにあるかもしれないけど、なめられるって僕は嫌いなんだよね。ましてやプロなら。
普段からどんな麻雀を打つかも。競技団体選手には大事なことだと思うよ」

鈴木「次の局は黒井さんがリーチ」

北家・黒井
 ドラ

小倉「ここから切りリーチですね。で、をタンヤオ聴牌の下井さんから討ち取りと」

南家・下井
 ドラ

「本当に超大物手を狙うならダマにして、チャンタの手代わりをまちつつのみ和了という選択肢や、
超打点思考の切りというのもあったかもね。
結果的に下井の手はつぶせたけど大トップをとりにいくなら元気よく高みを見座して欲しかったかもね。この状況に限って」

小倉「メンツをぶち壊すっていう発想は僕にはないなあ。」
鈴木「選択肢を常日頃から多く持つっていうことだろ。なるほどねえ」

 

 

「上記の牌譜の和了を挟んで、南3局。黒井に超大物手の予感!」

南家・黒井
 ポン ドラ

小倉「ざわ・・・」

「ここから打。あくまで大三元狙い。上家の二見がピンズのホンイツなんて二色で対応出来る形にしたんだろう。
その二見はをつかんで不気味な気配を察知してオリ」

鈴木「武中さんがリーチして1300・2600か・・・山にもまだいるじゃん!あっぶねえ」

「黒井の意地がみれた局だったね。和了には結びつかなかったけど、まだ諦めていないぞという決心が見て伝わってきたよ」

「さて、オーラス。点棒状況は・・・」

下井 34700
武中 31300
二見 28200
黒井 25800

「三つ巴の三人は是非トップを取りたいだろうね。ここで2、3着になっても結局は最終戦トップ条件だし、少しでも優位に最終戦を迎えたい。
さて、どうなったのかな?」

鈴木「えーと・・・なんか二見さんが1巡目でリーチしてるけど・・・」
小倉「テラワロスWWWWなんという手役派WWWW」

北家・二見
 ドラ

「ツモればトップ(同点)流れれば3着。第一ツモで聴牌しなきゃ、チンイツにぶっこんでいっただろうね。残念ながら流局」

鈴木「黒井さんは強引にいけば聴牌をとれたかもしれないけど、引き気味になっちゃったなあ。親なのに」

「うん。残念ながらちょっと勝負を諦めた感じはしたよね」

4回戦終了時スコア
下井 +41.3
武中 +26.5
二見 +18.9
黒井 △87.6 
供託 1.0

小倉「いよいよ最終戦ですか!」
鈴木「え〜と・・・武中さんは下井さんに4900点差以上をつければ優勝。
二見さんは武中さんより上位にたって、下井さんと13500点差(2着順なら3500点差以上か)」

 

★5回戦★ 二見-武中-下井-黒井

西家・下井
 ドラ

「これをダマにして高めを黒井からロン」

鈴木「これは仕方ねえよなあ・・・」

「次局、二見のドラカンに対しても、下井が1000点で流す。
当面の敵の親を自力でつぶしたということで、会場にも下井優勝のムードが漂ってきたね」

「ちなみにこの局の武中の牌姿なんだけど、親で9巡目」

東家・武中
 ツモ ドラ

「こういうのがあるんですが、これ色々な人に聞いたら意外に答えが分かれるんだよね。僕は
小倉「です!」
鈴木「だな」

「各々考えていることは違うけど、相手がどう考えてどの打牌にしたのかって考え方も重要だよ」

「で、東4局。ドラはで下井の手がこう」

北家・下井
 ツモ ドラ

「生牌のを抑えて打

鈴木「このときの武中さんの手は・・・」

西家・武中
 ドラ

小倉「まさにギリギリの攻防!!」

「武中がをツモって聴牌した直後、下井も聴牌して打で5200の直撃」

鈴木「下井さんは聴牌したら打つって決めていたそうだけど、これって結果論かもしれないけど、
切ってみて鳴かせたらオリよう!みたいな考えはダメなの?」

「もちろんどっちもいいと思うよ。聴牌しても切らないって考えもあるしね」

小倉「好きな子ができたら、
とりあえず告白してみる人と、入念な下準備をして万全の体制で告白する人とタイプが別れているのに似ていますね!!
ただしイケメンに限る!!」

「そうだね」

鈴木「そうなの?!」

南1局での持ち点
武中 35500
下井 33200
二見 29000
黒井 22300

「さきほどの放銃で武中はもちろん二見もちょっと有利になった。ここからが勝負だね」

南家・武中
 ポン ツモ ドラ

「ピンズの中ほどが切れないと見て二見もカンのリーチのみを敢行する」

鈴木「武中さんが押し切ってツモ和了の1000・2000か・・・」
小倉「これで武中さんが下井さんをまくって首位に!!!」

「さて、続く武中の親。なんと2件リーチをかわしきっての1000オール!!」

鈴木「逆に10000点以上の差をつけた!!」
小倉「是非是非全体牌譜を見てください」

「勝負はもうクライマックス。南3局2本場。下井の親番で自ら2000オール」

 

鈴木「本場がなかなか消えませんね・・・3本場だな」

東家・下井
 ドラ

「ここから567もにらんで打・・・

鈴木「この状況でまだ手役を追えるっていうのはすごいね。ぱっと見てを切りそう」

「これにツモも応えてくれたのかツモでリーチ。
が通り、二見が打で放銃。12000点。下井の捨て牌は、
二見も、があんなに早く切られていなければ違う選択肢もあったからね。お見事」

鈴木「親が流れていよいよオーラスか・・・」

南4局5本場での持ち点
下井 51700
武中 42200
黒井 16100
二見 8800 
供託 2000

「二見は条件なし。黒井は無限にラス親で連荘。下井は和了トップ。武中は・・・」

小倉「6400直かハネツモですか・・・一発裏ドラがないからきびしー!」

「二人の直接対決かと思ったんだけど、黒井がリーチしてツモ。正直嬉しかったね。まだ勝負を諦めていなかったということだから。
黒井が和了に向かうことで下井も親への放銃という危険がつきまとう。まだわからないよ」

鈴木「続いて6本場か・・・」

「下井がドラのまで親の仕掛けに切り飛ばし、聴牌」

北家・下井
 ドラ

「リーチはしないものの、山に和了牌はまだ生きている。誰もが終わったと思ったね」

鈴木「そこで武中さんに最後のチャンス手が舞い降りましたね!」

西家・武中
 ドラ

「武中の残りツモはあと2回。一つは海底。リーチをしたら高めツモ条件。下井からなら問答無用。残すは下井も武中もツモは残り2回」

小倉「武中さんはダマを選択しましたね。最後のツモか、下井からの直撃か。
リーチをしたら出ないだろうから2回のチャンスより、3回のチャンスを選んだわけだ」
鈴木「海底前でをツモる時はツモるな!!!って思うのに、次巡の海底ではツモれ!!!ってなるのか」
小倉「結局直撃もツモもなかったですけど、最後まで誰が優勝するかわかりませんでしたね」

 

「そして、次局7本場。下井の2000・3900のツモで決着がついた」

 

 

優勝は下井 重貴プロでした!おめでようございます!!

 

黒井 修太プロは本当に悔しそうな顔をしていました。たしかに修行不足感はいなめませんでした。
でも、この決勝に残ったことはあなたの誇りです。
次に決勝に残ったときに別人になっていることを楽しみにしています。
(ちなみにこの方、決勝後のリーグ戦で4連勝しています!)

 

 

 

二見 大輔プロは結果が全てのはずの大会で、プロはこう打て!というものを見せてくれました。
魅せる麻雀、という言葉を嫌う方もいるでしょう。結果は大事です。
しかし、結果だけでここまで多くの人を魅了できるでしょうか?
1回戦の大逆転、そして応援の数。結果はどうであれ、一番印象に残ったのはあなたの麻雀でした。

 

 

 

武中 進プロは、最後の最後まで優勝の芽があっただけに本当に悔しいと思います。
自ら提唱するフォームを崩さず、最後まで自分を貫いた武中さんは立派だと思いました。
後輩の面倒見にも長けていて、常にムードメーカーのあなたの優勝を望んでいた人も多いと思います。
「準決勝常連」ではなくこれからは「決勝常連」→「優勝常連」になってくれると嬉しいですね。

 

 

 

そして!優勝した下井プロ!!本当におめでとうございます!!
関西からの参戦、お疲れ様でした。
一局一局を丁寧に打つスタイル、非常に感動しました。
これからの更なる飛躍、期待しています!!

最後にもう一回いいます!本当におめでとうございました!!!

 

 

 

 

「・・・こんなかんじでオータムチャレンジカップは幕を閉じましたわけですよ」

鈴木「なんか、たった半荘5回なのに、色々学べた気がする」
小倉「僕、今猛烈に麻雀を打ちたくなってきましたよ!!今からガチンコでセットをしましょう!!」

「お、受けてたつよ。じゃああと一人メンツを集めなくちゃな。じゃあ○○先輩でも呼ぼうか。彼は強いからねえ」

小倉「あ、そこはかわいい女の子でお願いします!!!キリッ」
鈴木「やっぱりメンツは大事だしな。ちなみにルールは赤6の東風にしましょう」

「・・・あれ?」

 

おしまい…

(文・三木 敏裕)

 

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